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『せかいのおきく』黒木華、寛一郎、池松壮亮らが100年後の次世代に思いを繋ぐ初公開のインタビュー映像が解禁! ―公開中

映画『せかいのおきく』(公開中)より、主演の黒木華、寛一郎、池松壮亮、阪本順治監督、本企画・プロデューサーを務めた美術監督・原田満生のインタビュー特別映像が解禁された。

インタビュー冒頭、黒木はおきくというキャラクターについて「おきゃんというか、親にも他人にも思ったことをズバズバ言える元気な人。なので声を失ったことで後ろ向きにならないように」と意識したことを話し、声を失ってからのシーンについては「この時代には手話がないから、ジェスチャーをするにしても、この時代に合ったジェスチャーって何だろう?ってまず考えましたし、“わたし”や“あなた”は(手で示して)伝えられても、何かの“もの”を表現するのが難しかった」と役作りの苦労を告白。

寛一郎は、池松壮亮との初共演について「楽しかったです。(池松は)僕が尊敬する数少ない役者さんのひとりですから、役のことはそんなに話さなくても、一緒に時を過ごすことでバティ感が出てきた。僕にとっては幸せな時間でしたね」と当時の心境を語り、池松は「カンとは(寛一郎が)俳優を始める前に出会っていて。俳優になってからもずっと見ていたので、やっぱり特別な気持ちがあったんですよね。そういう気持ちを利用して空気感を作っていけたらと思いました」と、初共演ながらすでに二人の間に“特別な絆”が生まれていたことを語った。

また、『せかいのおきく』で遺したいもの、伝えたいことについて問われた阪本監督は「映画は月日が経って古くなるほど“自由”になっていく。だから見続けられることが大事で、どこかで暗闇に消えたとしても、誰かが発見して、発掘してもらえる映画でありたい」と、映画の命が次の世代へと受け継がれることへの希望を語り、美術監督であり本作の企画・プロデューサーを務めた原田は「映画が百何十年無くならずに生きているように、このプロジェクト(=YOIHI PROJECT ※)も100年後の世代の人たちが見て『当時はこんなこと考えてたのか』って話してくれたらすごくいいと思うし、作ってよかったなと思います」と願いを託す。

そして黒木も「何かを伝える。それが愛でもいいし、SDGsや循環型社会など(見る人に)何か受け取ってもらえるものがあるのが映画。『伝えたいことがある』というのは、すごく重要なことじゃないかなと思います」と、映画にこめた熱い思いを披露した。

※YOIHI PROJECTとは
美術監督・原田満生が発起人となり、気鋭の日本映画製作チームと世界の自然科学研究者が連携して、様々な『良い日』に生きる人々の物語を「映画」で伝えるプロジェクト。本作は、劇場映画第1弾。人々があらゆる物を大切に使い、人間の排泄物さえも肥料とし、限られた資源を使い尽くし循環型社会を確立していた江戸時代を舞台に、150年以上前のライフスタイルが教えてくれる未来のためのメッセージを、若者の青春を描いたエンタテインメントとして昇華させている。

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