ウド・キアー主演、実在の人物がモデルとなったロードムービー『スワンソング』本編映像第2弾解禁! ―8/26(金)公開

スワンソング

引退したヘアメイクドレッサーが、亡き親友の最後のメイクを施す旅を描き、世界各国の映画祭で感動を巻き起こしたウド・キアー主演映画『スワンソング』(8月26日(金)公開)より、本編映像「CLIP2:懐かしのあの街へ~ハロー、サンダスキー」が解禁された。

白鳥がこの世を去る際 、最も美しい声で歌うとされる伝説から生まれた言葉「スワンソング」をタイトルとする本作。現役生活を遠の昔に退き、老人ホームでひっそりと暮らすパットは思わぬ依頼を受ける。かつての顧客で、街で一番の金持ちであるリタが、遺言で「パットに死化粧を」とお願いしていたのだ。ゲイとして生き、最愛のパートナーであるデビッドを早くにエイズで失っていたパットは、リタの遺言によってさまざまな思い出が去来する。すっかり忘れていた生涯の仕事への情熱や、友人でもあるリタへの複雑な思い、そして自身の過去と現在…。

ヘアメイクドレッサーとして活躍してきたパトリック・ピッツェンバーガー、通称“ミスター・パット”にとっての「スワンソング」は、はたしてわだかまりを残したまま亡くなってしまった親友であり顧客のリタを、天国へと送り届ける仕事になるのか。

監督のトッド・スティーブンスは、17歳の時にオハイオ州のゲイクラブで“ミスター・パットことパトリック・ピッツェンバーガーが踊っているのを見て衝撃を受け、映画の道へ進んでからも、いつか同郷のこの人気ヘアメイクドレッサーを題材にした作品を撮りたいと思い続け、その念願を叶えた。自身もゲイであるスティーブンス監督による本作は、実在の人物をモデルに、エイズが蔓延した90年代から現在に至るゲイカルチャーを真摯に見つめ、社会的な立ち位置や相続問題などのリアルなトピックも物語に取り込みながら誠実に描いた作品となっている。

今回解禁された本編映像では、スウェット姿にウェストポーチひとつのまま老人ホームを抜け出してきた主人公パットが、ようやく故郷へ辿り着き商売道具を仕入れようとする場面から始まる。行きつけの化粧品店は、とっくに店じまいして美容院に変わってしまった。希望の化粧品を伝えては(流行遅れで)笑われ邪険にされる。しかし、そんな彼の嘘のない毒舌ぶりに、他人事とは思えない店員は熱中症予防にピンクの帽子を手渡し、ご機嫌で店を後にするパットだった。

自身の過去の足跡を辿ってゆくたびに、手にするアイテムや経験で、失われた本来の自分を取り戻しながら、その持ち前のキャラクターで周りにも影響を与えてゆくパワフルおじいさんのパット(ウド・キア―)のファビュラス感にも注目です。

撮影の舞台であるサンダスキーは、トッド・スティーブンス監督の生まれ故郷。インタビューで監督は、少年時代に町で見たパットはまるで「リベラーチェかデヴィッド・ボウイのような出で立ちだった」と語る。所謂、普通の人しかいないような町で、そうではないパットのような存在を発見して「とても共感した」と出会いを語った。

さらに監督は、この映画を「ミスター・パットへのラブレター」であると同時に「70年代・80年代の田舎町に住む全てのクイーンたちへのラブレター」と表現。彼らが「何も恐れず、ありのままの自分でいいんだ」という姿を見せてくれたことへの感謝の意を示している。

作品タイトル:『スワンソング』
出演:ウド・キアー、ジェニファー・クーリッジ、マイケル・ユーリー、リンダ・エヴァンス
監督:トッド・スティーブンス
【2021年/アメリカ/英語/105分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:SWAN SONG/日本語字幕:小泉真祐】
配給:カルチュア・パブリッシャーズ

公式サイト:swansong-movie.jp
公式Twitter:@swansong_movie
コピーライト:(c) 2021 Swan Song Film LLC

8月26日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開

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