第25回レインダンス映画祭作品賞、脚本賞ノミネート!映画『たまゆらのマリ子』12月1日(土)より2週間限定レイトショー

たまゆらのマリ子第25回レインダンス映画祭作品賞、脚本賞ノミネート。現代人の赤裸々な実態をスリリングに描いた衝撃の人間ドラマ『たまゆらのマリ子』が12月1日(土)より2週間限定レイトショーとなる。

都市生活に摩耗しながらも懸命に生きる人々の孤独、苦悩、欲望を、卓越した洞察力とブラックユーモアで描いた本作は、国内では第12回大阪アジアン映画祭、第26回TAMA CINEMA FORUMで上映され大きな話題を集めた。さらにヨーロッパ最大級のインディペンデント映画祭であるイギリスのレインダンス映画祭コンペティション部門に応募総数7500作品の中から見事選出。ドイツ、アメリカなど数々の海外映画祭での招待上映を経て、待望の国内公開を迎える。

誰もが身に覚えのある日常的な感情を、奇妙で幻惑的なフィクションの世界に変換する大胆な作風により、本作は映画ファンのみならず、広く現代人の心を捉える娯楽作品に仕上がっている。監督は『焦げ女、嗤う』の新鋭・瀬川浩志、主演は宮沢章夫率いる遊園地再生事業団の牛尾千聖、音楽はJYOCHO のギタリスト、中川だいじろー(ex.宇宙コンビニ)が担当している。

瀬川浩志監督 コメント

この作品の構想を思いついたのは約4年前。東京にやってきて間もなく10年を迎えようとしていた当時の僕は、都会での生活を満喫しつつも、一方でとてもイライラしていました。効率を求め、楽に生活しようとすれば衝突を生み出すような「本音」なんて言わないほうがいい。それはわかる。わかるけど、でも本当にそれでいいのか?みんなぶちまけちゃえばもっと楽になれるんじゃないか?そんな思いを抱えながらも、日々をやり過ごすために己を偽っている他人にも自分自身にもイライラしていました。
そんな日常で感じていたフラストレーションが、常識というリミッターを取り払って己を解放する本作の「マリ子」というキャラクターにつながったのだと思います。これまで自分が創り上げてきた作品同様、シリアスなシーンのはずが妙に滑稽だったり、その逆に滑稽なシーンのはずがどこか物悲しかったりするややこしい作品ですが、自然で剥き出しの人間の姿というのはきっとそういう裏腹の要素を併せ持つものなのだと思います。

監督・脚本:瀬川浩志(せがわこうじ)
1979年、京都府出身。2007年映画美学校フィクション高等科を修了。在学中に制作した 4作目「蛾意虫」が第12回水戸短編映像祭などいくつかの国内の映画祭で入選。 2010年「焦げ女、嗤う」が第11回 TAMA NEW WAVEに入選、その後渋谷UPLINK X でレイトショー公開される。2年の月日を費やして完成させた最新作「たまゆらのマリ子」が、イギリスで開催された第2 回レインダンス映画祭のコンペティション部門に選出。同作は作品賞だけでなく、最優秀脚本賞にもノミネートされた。
主演:牛尾千聖(うしおちせ)
1981年、京都府出身。2004年から京都にて「マレビトの会」(主宰:松田正隆)の作品に出演し俳優を始める。太田省吾、松田正隆、宮沢章夫らの作品に出演した後、2012年より遊園地再生事業団(主宰:宮沢章夫)のメンバーとなる。
(主な出演歴)
『探偵事務所5 2nd シーズン 送り火・右左』(2008年 監督 林海象)
『貧血』(2013年 監督 加藤麻矢)
『ハロー、スーパーノヴァ』(2014年 監督 今野裕一郎)
『たまゆらのマリ子』(2017年 監督 瀬川浩志)
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怒りと欲望は平凡な主婦を怪物へと変貌させる。
理不尽な日常を突き破る、大暴走エンターテインメント!

ストーリー
平凡な主婦マリ子に訪れた最悪の一日。加速する悪意と欲望に蝕まれ、彼女の日常は静かに壊れていく・・・。
結婚6年目の主婦、マリ子(牛尾千聖)は日々不満を募らせていた。夫、智晴(山科圭太)とは言い争いが絶えず家庭内別居状態。職場のバッティングセンターでは店長、鱈目(三浦英)の横暴や後輩みはる(後藤ひかり)の奔放な言動に振り回される毎日。家に帰りたくないマリ子は、OL時代の友人、まどか(根岸絵美)を頼るが、そのまどかからも見放され逃げ場を失っていく。追い詰められたマリ子は、ある妄執に支配されるようになり次第に現実でも常軌を逸した行動を取り始めるようになる・・・。

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作品タイトル:『たまゆらのマリ子』
出演:牛尾千聖 山科圭太 三浦英 後藤ひかり 加藤智子 福原舞弓
根岸絵美 西尾佳織 高橋瞳天 柳谷一成
監督・脚本・編集:瀬川浩志
撮影・照明:星野洋行
録音:川口陽一、間野翼
制作:藤岡晋介
助監督:滝野弘仁
ヘアメイク:岡野展英、北野澤なおゆき
音楽:中川だいじろー
整音:日暮謙
カラリスト:今西正樹
特殊造型:相蘇敬介(株式会社リンクファクトリー)
2017年/日本/65分/DCP/ステレオ
配給:ロサ映画社

公式Twitter:https://twitter.com/tamayuram_film
コピーライト:(c)「たまゆらのマリ子」製作委員会

12月1日(土)より2週間限定レイトショー

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