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映画『リトル・マーメイド』実写化で取り入れられた新たなエッセンス!ラップ・ミュージックの魅力とは?

リトル・マーメイド

時代を超えて人々の心を動かし続け、2023年、ついに創立100周年を迎えるウォルト・ディズニー社。1991年(USでは1989年)に公開され、『美女と野獣』『アラジン』の名作誕生へと続くきっかけになったディズニー・アニメーションの金字塔『リトル・マーメイド』が大ヒット公開中

本作ではその音楽も見どころであり、中でも注目なのが新たに取り入れられたラップ・ミュージックの要素だ。今回は、本作でラップ・ミュージックがどのように展開されているか注目してみたい。

アニメーション版の『リトル・マーメイド』といえば、数あるディズニー・ミュージカルの中でも、特に高い人気を誇る作品。中でも主人公アリエルや、カニのセバスチャン、ヴィランのアースラなどが歌う珠玉のミュージカルナンバーは、一度聴いたら耳から離れないものばかりで、神秘的な海の中で暮らすユニークなキャラクターたちと一緒に、思わず歌い出したくなってしまう。そんな誰もが知る名曲の中から、ついに実写版で登場する日本版楽曲「パート・オブ・ユア・ワールド」も話題となっている。

そんなミュージカル映画として知られている『リトル・マーメイド』だが、今回の実写化では新たにラップ・ミュージックの要素が取り入れられている。ラップとはヒップホップの中で使われる歌唱法のことで、繰り返されるリズムに乗せてリリック(歌詞)を語るように歌うスタイルが大きな特徴だ。中には即興で作り上げていくこともあり、日本でも近年、即興のラップバトルの番組が放送されるなど人気を博している。

今作にはもともととラッパーとして活動しており、2014年にはアルバムも発表しているオークワフィナがカツオドリのスカットル役を演じており、劇中でも同じく俳優兼ラッパーであるセバスチャン役のダヴィード・ディグスとともにラップ調の曲を歌っている。その曲についてオークワフィナは「レコーディングは楽しかったですよ。どういう歌か説明するのは難しいのですが、その歌を通じてストーリーを語るのです。リンが書いた新曲で、いろいろ違う要素が入った歌なんです。レコーディングはダヴィードやほかの人たちと一緒にやりましたが、みんなと歌うのはとても素敵な体験でした。この歌にはラップのフィーリングがあり、とても楽しくてファニーな歌でもあります」とレコーディングの際の思い出を語った。

一方、ダヴィードはセバスチャンとして劇中でアニメーション時代からの名曲「アンダー・ザ・シー」を歌っており、その中で「カリプソの歌にもっと敬意を捧げようとしました。カリビアンのルーツをもっと感じさせるようにしようと。カリプソ音楽はそもそも即興から生まれています。だから僕は即興でやっているようなフィーリングを入れようとしました。うまくいったか、聴くのが楽しみです」と元々楽曲が備えていたカリプソ音楽の要素に敬意を払いながら、新たに即興歌唱を意識しラッパーとしてのフィーリングを交えて歌ったとコメントしていた。

そんなラップ・ミュージックなど新たなエッセンスによってミュージカル映画『リトル・マーメイド』がどのように本作で進化しているのか注目だ。ディズニーが贈る、新たなるミュージカルの金字塔となる本作での新たなラップ・ミュージックにも期待が高まる。

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