『トムボーイ』主人公の目を奪われる表情のショットなど、新場面写真解禁!セリーヌ・シアマ監督からのコメントも到着

トムボーイ

2019年のカンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を受賞した『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督の長編2作目『トムボーイ』(9月17日(金)公開)より、新場面写真が解禁された。

引っ越し先で男の子ミカエルとして過ごそうとする主人公のロール/ミカエルをゾエ・エラン、妹ジャンヌをマロン・レヴァナ、引っ越し先でロール/ミカエルと出会うリザをジャンヌ・ディソンが演じる。ロール/ミカエルとジャンヌの母親役を50本近い映画作品に出演するソフィー・カッターニ、父親役をジャック・ドゥミとアニエス・ヴァルダの息子で、映画監督や脚本家としても活躍するマチュー・デミが演じる。

解禁された新場面写真では、ロール/ミカエルの目を奪われる表情のショット、妊娠中の母と笑顔を交わす姿や、父との静かなひととき、おしゃまな妹ジャンヌのチュチュ姿らが切り取られている。太陽の光を感じる屋外のショットと、温かさやシックさを感じる屋内のショットの質感の違いも印象的だ。

トムボーイ
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数々の名シーンを生んだ撮影を担当したのはクリステル・フルニエ。監督の長編デビュー作『水の中のつぼみ』、『トムボーイ』に続く『ガールフッド』でも撮影として参加した。『トムボーイ』では主にキヤノンEOS 7Dというデジタルカメラが使用されたという。シアマ監督は「この映画が要求するしなやかさ、軽さなどに、完璧に対応したカメラでした。色がいいし、視野の深さが気に入っています。子供の身長に合わせて撮影するのも容易でした。「今、ここで」という一面は、この映画にふさわしいものですね」と語る。

撮影期間わずか20日間、経済的な制約も大きい中で製作された、インディペンデント・スピリットに溢れた本作。音楽のパラ・ワン(『ガールフッド』『燃ゆる女の肖像』他に参加)、編集のジュリアン・ラシュレー(シアマ監督長編全作品の編集を担当)ら、「チーム・シアマ」と言っても過言ではない布陣で作られた本作。監督自らが手掛けた大胆でスリリングな脚本や、キャストのドキュメンタリーと見紛うまでの繊細な演技と併せて、制作陣の手腕にもご注目いただきたい。

トムボーイ
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ストーリー
夏休み、家族と共に新しい街に引っ越してきた10歳のロール。引っ越し先で「ミカエル」と名乗り、新たに知り合ったリザたちに自分を男の子だと思い込ませることに成功する。やがてリザとは2人きりでも遊ぶようになり、ミカエルとしての自分に好意を抱かれていることに葛藤しつつも、お互いに距離を縮めていく。しかし、もうすぐ新学期。夏の終わりはすぐそこまで近づいているのだった…。

作品タイトル:『トムボーイ』
出演:ゾエ・エラン、マロン・レヴァナ、ジャンヌ・ディソン
監督:セリーヌ・シアマ『燃ゆる女の肖像』
2011/フランス/カラー/フランス語/82分
原題:Tomboy
映倫:PG12
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ東京/ユニフランス
配給:ファインフィルムズ

公式サイト:http://www.finefilms.co.jp/tomboy/
コピーライト:(C) Hold-Up Films & Productions/ Lilies Films / Arte France Cinéma 2011

9月17日(金)より新宿シネマカリテ他にてロードショー

 

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