映画『リライト』の学生試写会イベントが6月4日に実践女子学園中学校高等学校(東京・渋谷)で行なわれ、主演の池田エライザ、監督の松居大悟、脚本の上田誠、そして学生にはサプライズで、阿達慶とチョコレートプラネットの長田庄平が登壇した。

本編上映後の熱気冷めやらぬ中、駆けつけた約600人超の学生たちの絶叫と拍手を浴びながら、美雪役の池田、松居、上田が登壇。「かわいいー!」という黄色歓声を浴びるなか、池田は「皆さんこんにちは!温かく迎えてくれてありがとうございます!嬉しくて泣きそう!」と笑顔を見せ、学生の歓声に感動。脚本を務めた上田も盛り上がる会場に「すでにもう、この映画を作って良かったです」と喜びを明かしイベントがスタート。
共演者の印象を聞かれると、池田は300年後の未来からやってきた転校生・保彦役の阿達について「撮影当時は17歳で、ピュアさと素朴さが未来人っぽくて素晴らしかった」と絶賛。さらに、小説家になった美雪を支える編集者・佐野役の長田については「本当に編集者みたいだった(笑)」と語り、「コントになるんじゃないかと思っていたけど、ほんとに素敵な芝居をされていました」と長田との撮影を振り返った。

そんな中、学生に完全サプライズで阿達と長田が登場すると、まさかの登場に会場は大盛り上がり。大きな拍手と黄色い歓声が飛び交う中、長田は「T(ティー)」とTポーズを披露。阿達は「職業柄キャーキャー言われるのは慣れているんですが(笑)、緊張しています」と緊張した面持ちを見せ、長田は「職業柄ティーティー言われるのは慣れているんですけど…‥」とボケて会場を笑いに包んだ。
本作は、高校時代と10年後の大人時代が描かれるが、それぞれの年齢を演じ分けるキャストの演技も見どころのひとつ。自身の年代に近い、学生試写会ということで、阿達は照れつつも「青春を謳歌している皆さんに観ていただけて嬉しいです」と感謝をつづった。

続いて共演シーンについての話題へ。本作が初共演で、小説家と編集者役を演じた池田と長田。「正直共演シーンが1日だけだった」と明かす長田は「あんまり覚えていないんですけど、タイムリープしてあの日のことを思い出しますね」とボケながら「コミュ障なので緊張したんですけど、普通に話しかけていただいて助かりました」と池田に感謝を述べた。池田は「長田さんのセリフが長かったんですけど、覚えていてすごかった!」と長田の記憶力に感動したという。さらに東京パートの撮影も尾道で撮影されていたことが明かされ、長田は「尾道ラーメンを食べました!」と尾道の観光を楽しんだと笑顔を見せた。

長田をキャスティングした理由について松居は「長田さんと上田さんの関係性を知っていた。長田さんが作品にいてくれるとほっこりするなと思った」と明かし、上田との関係について長田は「上田さんの脚本は間違いなく面白い」と絶賛。「タイムリープものってややこしさがあるんですけど、上田さんが脚本すると分かりやすく笑いどころもある。すごく面白かった」と上田の脚本に惹かれたと明かした。それを聞いた上田は「絶妙のしごでき感と胡散臭さがちょうど良かった(笑)」とコメント。

今回のイベントで長田とは初対面だという阿達は「はじめましT(ティー)」と挨拶。会場から歓声が飛び交う中、過去に特撮映画で未来人を演じたことがあるという長田から「めちゃめちゃいい未来人っぷりだった」と阿達の未来人役を大絶賛。そんな阿達についてみんなに聞いてほしいことがあると言う池田は「好きな食べ物は?って聞いたら、お母さんのご飯ですって」と可愛さを暴露され阿達は大いに照れていた。
続いて学生からの質問コーナーに移ると、1つ目の質問は「学生時代にやっておいた方が良いこと」。池田は「仕事で文化祭や運動会などの行事に参加できなかった。大人は学生のような青春イベントがあまりないので、行事は全力で楽しんでおくのが良い!」と学生たちに伝え、阿達は「たくさん遊んでいろんなことを経験する。学割をもう少し使っておけば良かったので、皆さん学割を使ってリライトを観てください!」と宣伝を交え会場を笑わせた。長田は「ガタイの割には身長が170cmもない。学生時代に戻ってカルシウムをたくさんとりたいです」と真摯に回答。
2つ目の質問は「過去と未来どちらにタイムリープしたいか」。池田は「未来に行って、保彦みたいに300年後の世界を知っておきたい。過去だったら恐竜の時代に行きたい」と恐竜が好きだと明かした。阿達は「過去です。尊敬している先輩・中島健人くんが自分と同じ年齢の時代に行って見てみたい(笑)」と微笑みながら話し、長田は「2018年のキングオブコントのネタ。2本目のネタでやらかしてしまい優勝を逃したので、そのネタじゃない!って言いたい」と過去の自分に忠告したいと明かした。さらに、本作にちなんでリライトしたいことを聞かれると「養成所時代に戻って松尾ともっと早めにコンビを組んでおけばとかった」とコンビ愛を感じられる回答で場を沸かせ質問コーナーが終了。

最後に試写会に参加した学生たちに向けて、池田は「皆さんに温かく迎えていただけて、公開まで走りきれそうなエネルギーをもらいました!」と笑顔を見せ学生たちに感謝を述べた。阿達は「今しかない青春感を大事にしてほしい。もし転校生が来たら未来人かな?と疑ってみてください(笑)」とコメント。長田は「もう1回見るとさらに面白い!」と映画を何度も観ることをオススメした。松居と上田は「いろんな人に感想を伝え広めてほしい!」と呼びかけた。イベント中は始終、会場から歓声、悲鳴が沸き起こり、大盛り上がりのうちに幕を閉じた。
6月13日(金)全国公開