韓国映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』の来日舞台挨拶付きプレミア上映会が6月5日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、上映前の舞台挨拶にキム・ゴウン、ノ・サンヒョン、イ・オニ監督が登壇。さらに、歌手で俳優の上白石萌音がスペシャルMCを担当した。

本作は、他人の目を気にせず自由奔放に生きるジェヒと、ゲイであることを隠し孤独に生きるフンスが出会い、同居したことから始まる、「自分らしい生き方」を見つける物語。第49回トロント国際映画祭でスペシャル・プレゼンテーション部門に出品されたほか、韓国で数々の賞を受賞した話題作だ。
満員御礼となったこの日、MCとして最初にステージに登壇した上白石。観客には完全サプライズだった事もあり、「司会を務めさせていただきます、上白石萌音と申します」と俳優としてではなく司会者として挨拶すると、場内からは大きな驚きの声が上がった。そして「私は皆様よりも一足先に映画を拝見し、いたく感銘を受けた観客の一人です。色々なご縁が繋がり、本日司会というお役目を仰せつかりました」と司会を務めるに至った理由を説明した。

そんな上白石から韓国語で「ようこそ日本にお越しくださいました!」と迎え入れられ、ステージに姿を現したのは、キム・ゴウン、ノ・サンヒョン、イ・オニ監督。
拍手喝采の日本のファンに向けて、ゴウンは「去年に続いて今年も私が出演した作品を紹介する事が出来て光栄です。この時間を皆さんと楽しみたいです」と手を振りながら挨拶。

サンヒョンはおもむろに取り出したスマホのメモに目を落としながら「こんばんは。フンス役のノ・サンヒョンです。お会い出来て嬉しいです」と流暢な日本語で挨拶し、上白石も「日本語でありがとうございます!」と大喜び。

オニ監督は「大勢の皆さんに映画を観ていただけることになり、緊張していますし、ワクワクもしています。素晴らしく美しい俳優たちをじっくりと鑑賞してくださいね」と呼び掛けた。

続いて、上白石から本作出演の経緯を聞かれたゴウンは「台本を貰って読んでみたら、あっと言う間に読み終わりました。こんなに面白い作品こそ早く作られるべきだという気持ちが強かったです」と述べた。サンヒョンは「面白いシナリオだったし、読んだ段階でゴウンさん、オニ監督が一緒に作ると聞いていたので、そんなお二人とお仕事が出来るというのも出演の決め手でした」と回想した。
作品にちなんで、上白石から「どんな20代を過ごされましたか?」と聞かれたゴウンは「大学時代は模範的な学生として頑張っていました。私は本作で演じたジェヒほど遊ばなかったのでそれが残念でした。本作では沢山のクラブシーンがあるので、そこではワイワイと騒いで遊びまくりました」と笑顔を見せた。

サンヒョンは「大学に行ったり、モデルの仕事や演技の仕事もして、軍隊にも行ったり、多様な経験をして紆余曲折ある人生を過ごしていました。アメリカにも長い間住んでいたこともあり、自分のアイデンティティについて混乱を抱えていました。でもその経験のお陰で今回演じたフンスの混乱ぶりも理解できた気がします」と返答。これを受けて上白石は「本作にはお二人のお芝居を超えたリアルな感情が映っていたような気がしました」と納得していた。

一方、オニ監督は「私の20代は失敗を恐れながら過ごしていたので、本作を通じて当時心残りだった20代をもう一度取り戻そうとするような意欲を含めて映画を作りました」と本作に込めた想いを明かした。
また、お気に入りの場面についてゴウンが「ラストシーンを見ていただければ、この映画を観て良かった~と思ってもらえるはず」と言うと、上白石は「思いました!」と共感。サンヒョンから「ジェヒと喧嘩する場面が印象的。二人の関係性を上手く表していると思うから」との感想を得ると、上白石も「私も思います!」と一ファンとして嬉しそうに頷いていた。

最後にオニ監督は「皆さんにこの映画をどのように観ていただけるのか非常に楽しみ!」と日本の観客に呼び掛け、サンヒョンがスマホのメモを見ながら「今日はお越しいただきありがとうございます。映画を楽しんでください。そして心が温かくなる一日になったら嬉しいです」と日本語で語ると、上白石も「ありがとうございます!美しい日本語です」と感嘆した。


ゴウンは「こうして皆さんにお会い出来て心から嬉しく思います。皆さんがこの映画をどんな風に観てくださるのか今からワクワクして期待しています。肩の力を抜いて気楽な気持ちで楽しんでいただけたら嬉しいです」とニッコリ。

上白石も「お三方の温かさがそのままスクリーンに映っているような映画になっています。その余韻と共に皆さんに映画をご覧いただき、鑑賞後の感想をSNSで共有していただければと思います」と語った。

ストーリー
自由奔放でエネルギッシュなジェヒと、繊細で寡黙なフンス。正反対の二人が出会い、ある出来事をきっかけに特別な契約を結び、一緒に暮らし始める。ジェヒは世間のルールに縛られず、恋愛と夜遊びを全力で楽しみながら生きている。一方、フンスはゲイであることを周囲に隠しながら、孤独と向き合う日々を送っていたが、ジェヒに刺激され徐々に外の世界へと踏み出していく。そして二人は互いの「自分らしさ」を励まし合い、次第にかけがえのない存在となっていった。大学を卒業し、それぞれの道に進んでも、二人の関係は変わらないはずだった。だが、社会に出た二人に人生の大きな転機が突き付けられ、大切な友情に思いがけない危機が降りかかる――。
『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』
出演:キム・ゴウン、ノ・サンヒョン
監督:イ・オニ
原作:小説「大都市の愛し方」より「ジェヒ」(パク・サンヨン著、オ・ヨンア訳/亜紀書房)
2024年/韓国映画/韓国語/原題:대도시의 사랑법(英題:Love in the Big City)/1時間58分/カラー/1.85:1/5.1ch/字幕翻訳:本田恵子
提供:KDDI
配給:日活/KDDI
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公式サイト:loveinthebigcity.jp
公式X:@lovein_jp
公式Instagram:@lovein_jp
6月13日(金)全国ロードショー
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