阿部寛、菜々緒らキャスト6名&監督が勢揃い『キャンドルスティック』ジャパンプレミアレポート

映画『キャンドルスティック』のジャパンプレミアが6月19日に都内にて実施され、阿部寛、菜々緒、アリッサ・チア、サヘル・ローズ、津田健次郎、YOUNG DAIS、米倉強太監督が登壇した。

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左からYOUNG DAIS、サヘル・ローズ、アリッサ・チア、
阿部寛、菜々緒、津田健次郎、米倉強太監督

舞台は令和初日、2019年5月7日。日本の金融システムが最も脆弱となるその日、世界を股にかけたろくでなしたちが大金を巡り仕掛ける前代未聞のマネーゲームが幕を開ける。元・天才ホワイトハッカーの野原(阿部寛)が考案した“AIを騙す”計画に、FXトレーダーの杏子(菜々緒)ら10人の男女が世界を股にかけ、大金を手に入れるため、前代未聞のミッションに挑むマネーサスペンス。

ステージはオープニングアクトとして、SYOTA(DUAL)によるエンディングテーマ「I need you」が披露され、会場を華やかに盛り上げると、ステージには国際色豊かなキャスト陣が勢ぞろい。

会場に向けて阿部が「今日初めてこの映画を初公開するということで、皆さんが一番最初です。どうかこの世界を楽しんでいってほしいと思います」とあいさつした。

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本作について阿部は、「脚本を読んだ時は正直、株の話やFXというのはイメージが湧かなかったんですが、できた作品を観たら、僕のような詳しくない人でも、その作品世界が分かるようになっていて。世界六都市の話ですが、今まで観たことがない合作映画になっていてすごく心地よかったんです。新しい合作映画ができたなと思っております」とコメント。

米倉監督も「文化も違えばスタッフも国によって違うので、日本的な感覚を押しつけるよりは、皆さんのやり方にお任せして、こちらはそれを受け取っていく形を意識して制作しました。阿部さんにそう言っていただいてうれしいです」としみじみ語った。

続いて菜々緒は、「台本を読んでみて、脚本のすばらしさ、監督のすばらしさで、スピード感のある作品になったと思います。とにかく楽しんで観ていただきたいです。演技派のキャストの皆さんの目が印象的でした」とコメント。ちなみに菜々緒演じる杏子は、劇中では阿部演じる野原と恋人役ということで、「大先輩と今回ご一緒させていただいて、しかも恋人役という役だったので、すごくうれしかったです」と語ると、阿部も「途中でそういうシーンがあるんですが、うれしかったですね」と笑顔を見せた。

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続いてサヘルは「台本を見た時に、今の時代はAIを活用しているわけですが、このAIをだませるのか。そもそもFXって難しいのではないかと思ったんです。とても不安になりながらも、英語と日本語、ペルシャ語で表現するわけですが、AIって人間が存在するからこそ、そこにAIが存在するわけで。観てくださった方が、登場人物ひとりひとりに当てはめて、自分だったらどういう行動をするんだろう、自分だったらこの人かなと、と考えてくれたらいいなと思います。現場で撮影してくれたイランのクルーも、日本で撮ってきた人も、俳優さんも、ひとつの平和を外の国に見せられるんじゃないかと思うので、参加できて光栄です。まさに奇跡の映画です」としみじみ語った。

さらに津田も「皆さんおっしゃる通り、最初は僕もとっつきにくい作品なのかなと思っていたんですが、かなりスピード感のある作品でした。マネーサスペンスというくくりではあるんですが、お金をめぐる攻防戦みたいな本筋と、キャラクターもいろんな人が出てくるけど、そのいろんな人たちがそれぞれにドラマを抱えてたりするので、そのドラマが入り乱れて、エンディングに向かっていく。あっという間だなと思いました」と振り返った。

さらにアリッサも「わたしもこの映画が大好き。皆さんと共演できてうれしく思いますし、監督には本当に感謝しています。そして皆さんにめぐり会えたことも感謝しています」としみじみ。

米倉監督も「台湾では、最初ははじめましての状態ではじまるんですが、今回はスタッフもキャストも言葉が違うので、通訳さんを交えながら、一緒につくっていった感じがあります」と続けると、YOUNG DAISが「感無量です」としみじみ。「映画に参加されている方がものすごく魅力的な方々で。その人間性を演じられて、本当に見どころ満載。あっというまに終わってしまうので、このスピード感についてきていただきたいなと思います」と語った。

イベントではAIを騙すという本作のテーマにちなみ、「AIに相談したいことは?」という質問も。それにはまず阿部が「こういう場所ならいいんですが、正式な場所(フォーマルな場所)で、気の利いたことが言えないので、気の利いた言い方をAIに相談したい」と語ると、菜々緒も「わたしは旅行が好きで、ビーチが好きなので、どこのビーチに行けばいいのか、AIに相談して、AIならではのおすすめを聞きたい」と続けた。

また「自分史上最高に騙された」ということについて質問された阿部は、「母親をだましたことですね。釣り竿の針にニセモノのゴキブリをつけて、こたつに入れたら、母親が大きな声を出して、新聞でパシッとたたいて。子どもながらにやったなと。それは面白かったですね」と笑顔。

菜々緒も「わたしも母になんですが、大好きなアップルパイがあって。家族と食べようと買ってきたんですが、母がトースターで1回丸焦げにしてしまったことがあって。それで別の日に買ってきたときに、今度こそ丸焦げにしないでねと言ったんですけど、やはり丸焦げにされて。あれほど言ったのにと久しぶりに怒ってしまいました」と笑いながら述懐。

さらにアリッサも「わたしもお母さんです」と語ると、「詐欺の電話がお母さん宛にかかってきたんです。電話からは子どもの声が聞こえて、「ママ助けて、お金を振り込んで」と言うんですけど、でも私が横にいたので、騙されませんでした」と説明。それを聞いた阿部も「良かった」とホッとした様子だった。

さらに津田が「高校時代の頃なんですが、仲いい連中で友だちの泊まりにいったんですが、仲間のうちのひとりが来られなかったんです。それで泊まりにいった家には、お経が流れる有線チャンネルがあったんです。だから後ろにお経を流しながら電話して、『お前、なんかお経が聞こえるんだけど』『聞こえないよ』なんていう話をして、そのまま電話を切って。いまだにネタばらしはしていない」と笑いながらコメント。

さらにサヘルは「小学校の時にはじめて日本の給食を食べたんですが、かつお節にだまされました。得体の知れない生き物だと思っていたんですけど、(かつお節だと分かって)なんだ生きてないのかと思いました。最初は怖かったです」と可愛らしいエピソードを披露。

さらにYOUNG DAISも「小さい頃なんですが、ヒーロー戦隊のヒーローショーに母親に連れていってもらって。最後写真を撮れないかなとパーテーションのところで待っていたら、ヘルメットを取ったレッドが出てきて……」と子どもながらにショッキングだった出来事を披露した。

そして最後に米倉監督が「犬を飼ってるんですが、保健所から保護してきた犬が、保健所ではメスと書いてあったのに、うちに来たらオスだった。もちろんどっちでもいいんですけど、あ、違うんだと思いました」とコメント。それぞれのキャスト陣が披露するほっこりエピソードに会場も笑顔に包まれた。

そんなイベントもいよいよ終盤。最後に阿部が「マネーサスペンスであっという間に観られる作品です。プロデューサーから電話をいただいた時に、監督が同じMEN’S NON-NO出身で、阿部さんの後輩で。才能がある監督だから、ご一緒しませんかと言われて。台本を読む前からやりたいと思ったし、可能性を感じたんです。試写で完成した作品をいち早く観たときにすごい才能だなと思って。しかもカメラマンも元役者。僕たちの動きを先読みして撮ってくれる。この映画にはいろんなキャストが出てくるけど、ひとりひとりのキャラクターが誰も漏れずに撮れていて、きちんと描かれている。本当にすばらしい作品になったので、観てほしいなと思います」とあいさつ。

続く米倉監督も「僕の初長編ということで、いろんな方に支えられてできたと思っているので、やっと皆さんと共有できることをうれしく思います。ぜひ楽しんでいただけたら」と会場に呼びかけた。

『キャンドルスティック』
出演:阿部寛、菜々緒、アリッサ・チア、サヘル・ローズ、津田健次郎、リン・ボーホン、YOUNG DAIS、マフティ・ホセイン・シルディ、デイヴィッド・リッジス、タン・ヨンシュイ
原作:川村徹彦「損切り:FXシミュレーション・サクセスストーリー」
監督:米倉強太
脚本・チーフプロデューサー:小椋悟
エンディングテーマ曲:「I need you」 DUAL
製作:ジャズフィルム、ジャズインベストメント
協力:晶澈科技股份有限公司/台北101/美陸達股份有限公司
2025/日本
配給:ティ・ジョイ
(C)2025CANDLESTICK PARTNERS
candlestick.jp

7月4日(金)新宿バルト9ほか全国ロードショー

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