第69回ロンドン映画祭にて現地時間10月16日、映画『レンタル・ファミリー』がプレミア上映された。

レッドカーペットイベントには、主演のブレンダン・フレイザーをはじめ、平岳大、山本真理、柄本明、ゴーマン シャノン 眞陽、HIKARI監督が登場。
ブレンダンはサインや写真撮影に気さくに応じ、「この素敵な映画をロンドンのみんなが楽しんでくれることを楽しみにしてるよ」と笑顔でコメントした。


上映に先立ち、舞台挨拶とQ&Aも実施された。取材陣からの「とてもタイムリーなトピックを取り上げた映画だと思いますが、着想はどこから来たのですか?」という質問に対し、HIKARI監督は「東京のような大都会にいると、移り変わりの速さの中で多くの人が孤独を感じながら生きています。そんな孤独を感じる一人一人がつながっていく様々な経験を描きたくてこの物語を描き始めました」と返答。


柄本は「このストーリーの何があなたを魅了しましたか?」という質問に対し、「人は限りある命を生きる中で必ず老いと直面する。ただ、老いや孤独が必ずしも悪いことだけではなく、向き合う中で自分の中の豊かさを見つけることもある。そこがこの作品の素晴らしいところです」と答え、会場の大きな拍手を誘った。

平と山本は、自身の海外生活の経験が、本作の孤独とそれを乗り越える方法に大いに反映されたことを実体験とともに語り、本作が本格的な映画初出演となるシャノンは「信じられないような体験でした。そして今ここに大勢皆さんの前で、こんな素敵な方々と一緒に舞台に立っていることが本当に信じられません」と語ると、会場からは拍手が起こった。


最後にブレンダンは「東京へのラブレターでもあり、孤独を感じながら生きている世界中の人々に向けた映画です。ここロンドンで私たちの愛を感じていただけると嬉しいです」と挨拶し本作への想いを込めてQ&Aを締めくくり、会場から再び大きな拍手が送られた。

満席の会場で行われたプレミア上映後には、多彩な観客層が集まった客席から大きな拍手とスタンディングオベーションが巻き起こり、「信じられないくらいハートウォーミング」「優しさとスイートさに満ちた作品」との声が相次いだ。
本作は、日本では第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に正式出品が決定。日本を含むアジア最速上映となるアジアン・プレミア開催が予定されている。物語の舞台となった東京で行われるアジアン・プレミアには、HIKARI監督の来日に加え、柄本とシャノン、そして木村文、森田望智、篠﨑しの、真飛聖ら個性豊かなキャスト陣も参加予定だ。
ストーリー
他人の人生の中で“仮の”役割を演じることで、想像もしなかった人生を体験しはじめるフィリップ。日本での生活に居心地の良さを感じながらも、自分自身を見失いかけていた彼が思いがけず発見していく生きる喜びとは―?
『レンタル・ファミリー』
出演:ブレンダン・フレイザー、平岳大、山本真理、柄本明、ゴーマン シャノン 眞陽ほか
監督:HIKARI
北米公開:11月21日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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https://www.searchlightpictures.jp/movies/rentalfamily
2026年2月27日(金)公開
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