【レポート】『ちょっと思い出しただけ』池松壮亮がサプライズ登場で松居大悟監督の誕生日を祝福!東京国際映画祭舞台挨拶

ちょっと思い出しただけ
(c)2021 TIFF

10月30日(土)より開催中の第34回東京国際映画祭にてコンペティション部門に選出されている、池松壮亮&伊藤沙莉W主演、松居大悟監督のオリジナルラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』(2022年早春公開)。本作の舞台挨拶が、11月2日(火)、ワールドプレミア上映前に開催され、キャストの河合優実と松居大悟監督、さらにサプライズで主演の池松壮亮が登場した。

怪我でダンサーの道を諦めた照生(てるお)とタクシードライバーの葉(よう)。2人を中心に関わる登場人物たちとの会話を通じて都会の夜に無数に輝く人生たちの機微を繊細かつユーモラスに映し出す。年に一度訪れるある1日を、現代を反映させつつ描いた松居監督独自の物語。

映画『ちょっと思いだしただけ』舞台挨拶

日時:11月2日(火)17:40~17:55(15分間)※舞台挨拶:本編上映前
舞台挨拶登壇:河合優実、松居大悟監督、池松壮亮

この日、上映前に行われた舞台挨拶では、まず池松壮亮演じる照生に密かに想いを寄せる泉美(いずみ)役の河合優実と、松居大悟監督が登壇。冒頭で松居監督が「本日は東京国際映画祭『ちょっと思い出しただけ』ワールドプレミアにお越しいただきありがとうございます。今日お誕生日なんですけど…」と自ら明かすと、会場からは一斉にお祝いの拍手が贈られ、照れ笑いを見せた監督。「映画の誕生もそうですし、本作は誕生日にまつわる映画になっているような気がするので、その日を初日にしてくださってありがたいなと思っております」と挨拶。続いて河合も「今日は映画の誕生を見届けに足をお運びいただきありがとうございます。この映画が世界に向けて発表される最初の一日に、この場にいられて幸せに思っています」と笑顔を見せた。

松居監督作品初参加の河合は、現場での監督の印象について「予想していた通りすごく柔らかくて優しい方で。一番印象的だったのが松居組の皆さんがとても楽しそうな撮影現場だったので、松居監督自身が映画作りを楽しんでいる人なんだろうなとすごく感じました」と現場の様子を述懐。

ちょっと思い出しただけ
(c)2021 TIFF
ちょっと思い出しただけ
(c)2021 TIFF

続けて、この日誕生日を迎えた松居監督に河合から花束を贈呈すると、自ら冒頭の挨拶で誕生日であると告白した監督に河合も「最初に自分で言ってると思って(笑)」と明かして笑い、さらにMCから舞台挨拶の台本に「たぶん監督は誕生日であることを始めに言うと思います」と書いてあったことが暴露されると、「その台本書いたやつ、後で説教(笑)」と監督がすかさずつっこみ会場を笑わせた。この日、36歳の誕生日を迎えた松居監督。「地元が福岡なんですけど、地元と東京で過ごした時間が半分半分になったんだなと。東京で頑張らなきゃいけないと思いますし、この作品が東京や神奈川の映画になっていると思うので何か運命を感じます」と今の心境を吐露した。

また改めて監督は、本作での河合の存在について「あんまり一緒にしたことがないタイプの雰囲気というか、台本で想像していた演技とはまったく違う雰囲気をしていて、それがだんだん生き生きとしていくという意味ですごく追い抜かれていったし、足首をつかみながら、泉美役を演じられていた気がします。面白かったです」と明かす。それを聞いた河合は「想像していた泉美と違う形になって不安もあったのかなと思うんですけど、周りのキャストの人たちに泉美として成長させられながら、一人の役になっていく感覚だったので、分からないようですごく今の言葉は理解できました」と納得の様子。

ちょっと思い出しただけ
(c)2021 TIFF
ちょっと思い出しただけ
(c)2021 TIFF

さらに、本作を製作する上でキーとなったのがW主演を務めた池松と伊藤沙莉のキャスティング。松居監督は「池松君とは10年位の付き合いで、映画やドラマ、舞台など色んな作品を一緒にしていて。今回主題歌・音楽がクリープハイプなんですけど尾崎君と池松君と僕が割と20代の頃に何か新しいものを作ろうとやっていて、ちょっと息切れして離れ離れになったんですけど、今回勝負がしたくて池松君にお願いして、そういった時に『なんか太陽みたいな人がいたらいいな』と思って伊藤さんにお願いしました」と、キャスティングの理由について明かす場面も。

撮影は今年の夏に行われ、非常に短いスパンでの完成となったが「TIFF(東京国際映画祭)にどうしても出したくて、頑張りました(笑)」と語る松居監督。本作は松居監督作品としてTIFFでは4作品目、コンペでは2作品目の作品となるが「海外の作品と一緒に並んで上映されるコンペティションで、文化の違いや生活習慣の違いなどそういうものも含めて企画したりしてもらえる、理解し合えるという所が嬉しいですし、どういう風に海外から見られるんだろう、どういう感想が聞けるんだろうと楽しみです。ちょうどこの2年くらい世界で共通する流行り病があって、それぞれの感覚があると思っていて…日本や東京にいる僕らの見ている景色ってありますけど、頑張っていこうよという映画になったらいいなというのもあったので、コンペというのは意味があるなと思いました」と明かす。

さらに、ここで誕生日を迎えた松居監督にサプライズで主演の池松壮亮がケーキを運びながら登場「お誕生日おめでとうございます!この映画のお誕生日のようなものなので、それを共有してくださる皆さまありがとうございます。東京国際映画祭で上映できて、とても嬉しく思います。なにより愛する松居大悟監督、おめでとうごいざます」と愛あるメッセージを贈ると、松居監督も「胸がいっぱいですね。嬉しいです。親が今日生んでくれてありがたいなという親への感謝もありますし、東京国際映画祭が11月2日に上映してくれたからとか、なんか混乱しています(笑)」と感無量の表情を見せていた。

ちょっと思い出しただけ
(c)2021 TIFF
ちょっと思い出しただけ
(c)2021 TIFF
ちょっと思い出しただけ
(c)2021 TIFF

ストーリー
怪我でダンサーの道を諦めた照生(てるお)とタクシードライバーの彼女・葉(よう)。
めまぐるしく変わっていく東京の中心で流れる、何気ない7月26日。
特別な日だったり、そうではなかったり・・・でも決して同じ日は来ない。

世界がコロナ以前に戻れないように、二度と戻れない愛しい日々を、
“ちょっと思い出しただけ”。

作品タイトル:『ちょっと思いだしただけ』
出演:池松壮亮 伊藤沙莉
河合優実 大関れいか 屋敷裕政(ニューヨーク)/ 尾崎世界観
渋川清彦 松浦祐也 篠原篤 安斉かれん 郭智博 広瀬斗史輝 山﨑将平 細井鼓太
成田凌 市川実和子 高岡早紀 神野三鈴 菅田俊 鈴木慶一 國村隼(友情出演)/ 永瀬正敏
監督・脚本:松居大悟
主題歌:クリープハイプ「ナイトオンザプラネット」(ユニバーサル シグマ)
制作プロダクション:レスパスフィルム
製作:『ちょっと思い出しただけ』製作委員会(東京テアトル ユニバーサル ミュージック)
2021年/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/115分
制作・配給:東京テアトル

公式サイト:choiomo.com
公式Twitter:@choiomo_movie
公式Instagram:@choiomo_movie
コピーライト:(C)2022『ちょっと思いだしただけ』製作委員会
Photo by E-WAX

2022年早春公開決定

関連記事:
池松壮亮×伊藤沙莉『ちょっと思い出しただけ』大関れいか、ニューヨーク・屋敷裕政らバラエティー豊かなキャストが出演!
池松壮亮×伊藤沙莉W主演『ちょっと思い出しただけ』ティザービジュアル解禁!デザインは大島依提亜 ―2022年早春公開
池松壮亮×伊藤沙莉『ちょっと思いだしただけ』國村隼、永瀬正敏、成田凌らが出演!クリープハイプはバンド役で登場
池松壮亮×伊藤沙莉W主演!松居大悟監督が描くオリジナルラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』2022年公開決定!

↑上に戻る