【レポート】『Dr.コトー診療所』16年の時を経て大阪の“コトーファン”の前に吉岡秀隆・筧利夫・中江功監督が登壇!

Dr.コトー診療所

累計発行部数1200万部を超える山田貴敏の同名漫画を元にした大ヒットドラマシリーズの劇場版『Dr.コトー診療所』(2022年12月16日(金)公開)の舞台挨拶が大阪で行われ、吉岡秀隆、筧利夫、中江功監督が登壇した。

本作の主人公・コトーを演じるのは吉岡秀隆。さらに本作の監督を務めるのは、ドラマシリーズでも演出を務めた中江功。脚本は、同じく連続ドラマ全作を執筆してきた吉田紀子。制作スタッフが本作のために再集結し、さらには柴咲コウをはじめ、時任三郎大塚寧々泉谷しげる筧利夫小林薫大森南朋朝加真由美富岡涼らドラマシリーズからのキャスト9名も再集結する。主題歌にはドラマシリーズからの名曲「銀の龍の背に乗って」が起用され、オリジナルキャスト&スタッフが、再び『Dr.コトー診療所』の“今”を描く。

さらには、看護師役の生田絵梨花に加え、新米医師として髙橋海人(King & Prince)も出演。先日の製作報告会見では、監督からの「最初で最後の映画化」というコメントもあり、16年の月日を経て動き出す物語に注目が集まっている。

イベント実施概要

日時:12月6日(火) 18:40~19:10 観客あり/上映前の舞台挨拶
登壇者(敬称略):吉岡秀隆 筧利夫 中江功監督/MC:谷元星奈(関西テレビアナウンサー)
場所:TOHOシネマズ梅田本館スクリーン2(480席)

与那国、北海道、名古屋を経て迎えた大阪・TOHOシネマズ梅田での舞台挨拶。主題歌「銀の龍の背に乗って」と共に登場し、盛大な拍手で迎えられた吉岡は、「寒くなってきたので、お身体お気をつけください。お大事に」とコトー先生らしく挨拶。

は「さぁ、とうとう世紀の大一戦がやってまいりました。この後見ていただいて、感動していただいて、その意見をご親戚、ご友人等々最低100人にはお伝えください」と熱い挨拶。

中江監督は「お忙しい中、PK戦で敗れて意気消沈する中、お集まり頂きありがとうございます。PK戦の悔しさを少しでも癒せる作品になっていればいいと思っております(笑)」と、前日に行われたサッカーW杯日本戦の話も交えつつ、集まったファンに感謝を伝え、舞台挨拶はスタートした。

大阪の印象を聞かれた吉岡は「たこ焼きをさっき食べました、大阪のたこ焼き美味しいですね、好きです。今日はポン酢で食べました。USJに行ったときもたこ焼きを食べたし、ふわふわしてとろっとしていて。(大阪といえば)ハリハリ鍋も好きです。それだけを食べに大阪に来たことがあります」とコメント。

Dr.コトー診療所

大学生時代を関西で過ごしたは「大阪は庭みたいなものですが、大阪といえばパワー溢れる大阪のみなさんだと思っています!(上映前の映画を見ていない観客に向けて)まだ映画を見る前なのに…!まるで見た後のようなテンションで我々を迎えてくれる!そんな元気な大阪のみなさんが我々は大好きです!」と大阪のファンへ熱く語りかけ、会場は笑いに包まれた。

久々に訪れた大阪の印象を聞かれたは、「たこ焼き、お好み焼き、土手焼き、色んなものがあります。金龍ラーメン…そういう食べ物を食べて育った元気いっぱいの皆様そして、これから見る前なのに…!まるで見た後のような大興奮で我々の話を聞いて頂ける!そんな皆様が大好きでございます!」とまたまた大阪のファンへメッセージを贈り、会場は再び盛り上がりを見せた。

Dr.コトー診療所

そんな中、中江監督は「この後、話づらいですけど(笑)」とコメントしつつも、「大阪には、友人がいるので遊びにきたりもしますが、やっぱり食べ物ですかね!昨日は名古屋で舞台挨拶だったので、今日は名古屋から来たのですが、新幹線でボリュームのあるサンドイッチを食べている最中に、『大阪に着いたら昼食にそばを食べるのでメニューを決めてください』と言われ、そばを食べ終わったと思ったら…今日の夜ご飯の話をされ、食べる前に食い倒れそうです」とコメントし、会場は笑いに包まれた。

Dr.コトー診療所

作中に登場する志木那島(=与那国島)での撮影エピソードを聞かれた吉岡は「共演者の髙橋海人君が雨男らしく…撮影現場に来ると雨でした」と答え、それに対して中江監督は「生田絵梨花ちゃんは、逆に晴れ女で彼女が来ると晴れでした!二人揃うと…雨が勝っていましたね~」と天候についてのエピソードを明かした。

与那国島といえば夏の暑さの厳しさで知られるが、その暑さを聞かれたは「刺すような暑さで!島民の方々は昼間に外に出てはいけないと言われているぐらい。そのような中、我々は外に出て撮影するのでそれはすごい暑いです!」と撮影時の過酷な状況についてコメント。

その暑さの中で撮影された往診のシーンについて聞かれた吉岡は、「もう、あの坂は立ち漕ぎでも登れなくなり、電動自転車に変えて頂きました(笑)」とコメント。「自転車を放っておくと毎回グリップが暑さで溶けてしまうので、(グリップに)軍手をはめていました!サドルも布を掛けていないと溶けてしまうぐらいの暑さです、嘘じゃないですよ(笑)」と驚きのエピソードが語られた。

現地の方々とのエピソードになると、吉岡は「最初(ドラマスタートの時)は、撮影だとわかってもらえず、コトー先生と同じように島の方々と段々と仲良くなっていきました」、監督も「東京から来た変な連中と怪しまれていた(笑)」と当時の状況を振り返り、は「撮影している時は、我々も島民なので、普通に声をかけられて撮影をしていました」と明かした。
それに対し吉岡も「16年前と変わらず、往診シーンの撮影中にも関わらず島の方々から『今撮影ですか?』と声をかけられて、もう一度撮影をやり直すこともありました。本当に(コトー先生が)いるようにも感じるな~と思いました」とコメント。

MCから、与那国島の大自然を映し出した美しい映像が圧巻だった、と映画の印象を伝えられた中江監督は「島は変わらず綺麗なので、変わった事と言えば機材がすく良くなったことですね。綺麗な島をより良くなった機材で撮るので良い映像が撮れました。加工の技術も進化しているけれど、海などはほとんどそのままです」と本作の映像の美しさについて語った。吉岡は「昔は監督もヘリに乗り込み撮影することもあったが、いまはドローンを使うようになりました」とコメント。

16年の月日を経て動き出す本作だが、「16年で変わった事と変わらない事はありますか?」という質問に、吉岡は「それは…年を取りました(笑) 皆さんも時間の流れは平等ですからね~時間の流れは変わったのではないでしょうか。」と回答。

一方、が「変わらないことは、泉谷さんは喋り続けるということですね(笑) ただ、16年前は泉谷さんの奢りで飲みに連れて行ってもらっていたが、本作のときは(コロナの影響もあり)ただただ泉谷さんの話を聞き続けるという状況でした…(苦笑)」と撮影現場の様子を明かすと、それを聞いた吉岡からも笑い声が溢れた。

そして中江監督は、「16年前と島も島民の皆様も変わらずに『おかえり』と声をかけていただき、変わったことは、そんなになかった気がします」とコメント。

当時のメンバーが再集結している空気感についても、吉岡は「な~にも変わらない、みんながいれば安心だし空気感は変わらない」と語った。中江監督は「(役者達は)16年間それぞれ色んな役柄をされてきたと思うが、集まったときに違和感なく、ついこの間まで撮影していたかのようでした。誰も役作りなどについて聞いてくれなくて(笑)」と振り返り、は「衣装が1着だけなので、それを着て髪型を短くしたらすぐに和田に戻りました。手術室に行ったら自動的に手伝っていました(笑)」とコメント。

Dr.コトー診療所

その後、マスコミ向けフォトセッションが終わり、締めの挨拶へ。中江監督は「これから見るということで、僕の方が逆に緊張しています。見て色々なことを感じていただけるのではないかと、島の人が変わらず生きているのでそれを是非見ていただけたらと思います」、は「映画を見た感動をご友人に伝えていただきその感想を『Dr.コトー診療所』の公式ツイッターに投稿してください!我々は、それを全部チェックします(笑)」とそれぞれコメント。

最後に主演の吉岡から「見たいと思ってくださったことが嬉しいです。16年も経ったのに待っていてくれた人がいたんだな…と。今回の主役は16年の月日だと思っております。当時ドラマを見ていただいていた方々の歴史とキャストスタッフの歴史をスクリーンで共有できる作品になっていると思います。ありがとうございました」と観客に向けてメッセージを伝え、終始和やかな雰囲気でイベントを締めくくった。

Dr.コトー診療所

【原作情報】
2000年から「週刊ヤングサンデー」で連載開始し、2008年以降は「ビックコミックオリジナル」へ移籍。
現在休載中だが、単行本は累計発行部数1200万部を超えるベストセラー。

【作品データ】
・「Dr.コトー診療所」2003年7月3日~9月11日放送(平均視聴率:19.0%)
・「Dr.コトー診療所 特別編」2004年1月9日、1月10日放送(視聴率:9日21.0%、10日18.5%)
・「Dr.コトー診療所2004」2004年11月12日、11月13日放送(視聴率:12日22.7%、13日23.3%)
・「Dr.コトー診療所2006」2006年10月12日~12月21日放送(平均視聴率:22.4%)


ストーリー
日本の西の端にぽつんと在る美しい島・志木那島。本土からフェリーで6時間かかるこの絶海の孤島に、19年前東京からやってきた五島健助=コトー(吉岡秀隆)。以来、島に“たったひとりの医師”として、島民すべての命を背負ってきた。長い年月をかけ、島民はコトーに、コトーは島民に信頼をよせ、今や彼は、島にとってかけがいのない存在であり、家族となった。数年前、長年コトーを支えてきた看護師の星野彩佳(柴咲コウ)と結婚し、彩佳は現在妊娠7ヶ月。もうすぐ、コトーは父親になる。二人と共に暮らす彩佳の両親・正一と昌代、漁師の原剛利、ご意見番の重雄や漁師仲間、スナックを営む茉莉子、診療所を手伝う和田らが、今日もそこで静かに暮らしている。
2022年現在、日本の多くの地方がそうであるように、志木那島もまた過疎高齢化が進んでいる。現実を前にしながらも、コトーの居る診療所があればまあ大丈夫だろうと、皆心のどこかで思っていた。16年間経った今も蒼く広がる海や水平線、波の音、夜空の星の輝きは変わらないが、島は少しずつ変化している。そんな診療所の穏やかな日常にもある変化が忍び寄っていることを、誰もまだ気づいてはいない―

作品タイトル:『Dr.コトー診療所』
出演:吉岡秀隆 柴咲コウ
時任三郎 大塚寧々 髙橋海人(King & Prince) 生田絵梨花
蒼井優 神木隆之介 伊藤歩 堺雅人
大森南朋 朝加真由美 富岡涼 泉谷しげる 筧利夫 小林薫
監督:中江 功(『冷静と情熱のあいだ』、TVドラマ「教場」シリーズ)
脚本:吉田紀子(『涙そうそう』『ハナミズキ』)
原作:山田貴敏「Dr.コトー診療所」(小学館)
主題歌:中島みゆき『銀の龍の背に乗って』(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス/ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
製作:フジテレビジョン
制作プロダクション:アットムービー
配給:東宝

映画公式サイト:coto-movie.jp
公式Twitter:https://twitter.com/coto_movie
公式Instagram:https://www.instagram.com/coto_movie/
コピーライト:(C)山田貴敏 (C) 2022映画「Dr.コトー診療所」製作委員会

2022年12月16日(金)全国公開!

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