【レポート】『日本沈没2020 劇場編集版 -シズマヌキボウ-』公開記念舞台挨拶に上田麗奈、小野賢章、湯浅政明監督登壇

日本沈没2020 劇場編集版 -シズマヌキボウ-

本年7月にNetflixで配信開始した『日本沈没2020』は、“国が失われゆく人々のアイデンティティ”という1973年に刊行された原作のテーマを残しつつ、2020年現在の日本を舞台に、未曾有の事態をごく普通の家族の目線で描く大胆な設定を採用。いま現在の世界がリアルに抱える事象を、アニメならではのファンタジー性と、極めて冷静な視点を交えて描き、“観たものが語らずにはいられない作品”として、連日更新される国内視聴ランキングのNo.1を記録した。

11月13日(金)からは、全10話の配信版のストーリーを湯浅監督の手による編集で再構築し、1本の映画作品として情報量を絞ることで作品のテーマ性をより鮮明に描き出した『日本沈没2020 劇場編集版 -シズマヌキボウ-』が全国公開中

11月15日(日)、公開記念舞台挨拶が開催された。

『日本沈没2020 劇場編集版 -シズマヌキボウ-』公開記念舞台挨拶

●舞台挨拶日時&会場
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
2020年11月15日(日) 9:50の回 上映後登壇
2020年11月15日(日) 13:25の回 上映前登壇
●登壇者
上田麗奈(武藤 歩役)、村中 知(武藤 剛役)、小野賢章(カイト役)、湯浅政明(監督)
MC:伊藤さとり

公開記念舞台挨拶には、過酷な世界で成長を遂げる少女、武藤 歩(むとう・あゆむ)を演じた上田麗奈、歩と一緒に天変地異を生き抜く、弟の武藤 剛(むとう・ごう)役の村中 知、サバイバルのカギを握る謎のユーチューバー、カイトを演じた小野賢章、そして本作の監督を務めた湯浅政明監督が登壇。

大きな拍手に迎えられた上田は「『日本沈没2020』が新しく生まれ変わって、皆さんに見て頂ける、この機会に立ち会えて本当に嬉しいです」と客席への感謝の気持ちを滲ませ、湯浅監督は「このタイトルのお話を頂いた時に“日本人であることについて今一度考え直してみたい”という想いを抱きました。今日は少しだけお付き合いください。」と呼びかけた。

湯浅監督は、先んじてNetflixで配信されていた本作を劇場編集版として公開することについて「音をもともと劇場に対応できる形で制作していたのと、より多くの方に観て頂きたいなという気持ちがあったので、劇場という形で公開できてとても嬉しいです。Netflix版はあえて混乱させる作りにしていたのですが、その中にはちゃんと真実があって。それを見つけて欲しい、自分で考えて欲しいなと思っていました。ただついていけない方も沢山見受けられたので、劇場版は少し分かりやすい作りなるように編集しています。」とその想いを語った。

自身の演じたキャラクターについては、上田が「歩は本当に素直な子です。監督が以前“人間って本当は分かり辛い生き物だから”っておっしゃっていたんですが、すごくそれを彼女に感じて。共感しづらい部分も多かったと思うんですけど、それも本当に人間だからなのかなって。監督が描く歩がすごく生々しいんだろうなって感じました。なので、演じるのは大変で、試行錯誤でした(笑)」とその苦労を語った。

一方、小野は劇場編集版での印象的なシーンについて「劇場編集版になった時に、オープニングはどこに入るんだろう?とずっと気になっていたんですが、完成を観て、あのタイミングで入った時に“キツい・・・!”って思いました。衝撃的で、精神的なダメージを受けました。」と答えると、それを受けた湯浅監督が「劇場版では生な雰囲気を出すために音楽を結構抜いていて。オープニングは本格的に物語が始まるポイントに置いています。」と、編集意図を語るシーンも。

村中は、冒頭の歩のセリフ「4年後か。遠いな~」というセリフが、一見普通の発言であるように見えて決して「当たり前じゃない」と改めて強く感じたといい、キャスト陣もこれに深く共感した。

最後の挨拶では、上田が「私は歩の“ここにいる人がいればそれで生きていける”という言葉がすごく印象に残っていて。当たり前と思っていることが実は当たり前じゃないし、改めて身近にいる大切な人とか、気になっている人、大好きな人をもう一度見つめなおしたいなと思うきっかけになった。見たときの感情によって見方や答えが変わってくると思うので、ふとした時にこの作品を観て、生きていくための支え、気づきになれば嬉しいなって思いました。何度でも見返していただきたいです。」と語り、湯浅監督は「日頃見過ごしがちなものは、無くなった時に初めて気づく。そんな時に自分がどう動けるのか、最も大事なものについて考えられているのか、そんなことを考えてほしいなと思いながら作りました、今日は本当にありがとうございました。」と締め、大きな拍手で幕を閉じた。

『日本沈没2020 劇場編集版 -シズマヌキボウ-』は只今公開中。
劇場では、制作陣のトークをイヤホンで聴きながら作品を鑑賞することができる「超解説!副音声上映」も実施されている。

超解説 副音声上映 概要

日本沈没2020 劇場編集版 -シズマヌキボウ-

対象の映画館で、制作陣による“イヤホンで聴く副音声付き上映”を実施します。

<期間>
11月13日(金)~
<コメンテーター>
湯浅政明(監督)、牛尾憲輔(音楽)、吉田尚記(ニッポン放送 アナウンサー)

※無料のスマートフォンアプリ「HELLO! MOVIE」を使って上映中に副音声を同時に聴くサービスとなっています。
・対応OS:iOS11.0以上、Android OS4.2以上
・副音声を聴くにはイヤホンが必要となります。
・端末の貸し出しは行っておりませんので、あらかじめご了承ください。
・STEP1、STEP2は上映前にご準備ください。

▼STEP1 スマートフォンアプリ『HELLO! MOVIE』をダウンロード
▼STEP2 アプリを起動し、[音声ガイド映画リスト]より
〈【副音声版】日本沈没2020 劇場編集版 -シズマヌキボウ-〉
を選択してダウンロード
▼STEP3 上映前にアプリを起動し、イヤホンで副音声を聴く

※詳細は公式サイト(japansinks2020.com)をご確認ください。


ストーリー
2020年、日本を襲った突然の大地震。ごく普通の家族、武藤家の歩と剛の姉弟は一家4人で東京からの脱出を始めるが、刻々と沈みゆく日本列島は、容赦なく彼らを追い詰めていく。極限状態で突きつけられる、生と死、出会いと別れの選択。
途方もない現実と向き合う中、歩と剛は、未来を信じ、懸命に生き抜く強さを身につけていく…

作品タイトル:『日本沈没2020 劇場編集版 -シズマヌキボウ-』
キャスト:上田麗奈、村中知、佐々木優子、てらそままさき、吉野裕行、森なな子、小野賢章、佐々木梅治
原作:小松左京『日本沈没』
監督:湯浅政明、音楽:牛尾憲輔、脚本:吉高寿男
アニメーション制作:サイエンスSARU
製作:“JAPAN SINKS : 2020”Project Partners  In association with Netflix
配給:エイベックス・ピクチャーズ

公式サイト:japansinks2020.com
公式Twitter:@japansinks2020
コピーライト:(C)“JAPAN SINKS : 2020”Project Partners

2020年11月13日(金)より全国公開中

 

 

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