【レポート】『ジョゼと虎と魚たち』東京国際映画祭初参加の中川大志、清原果耶と刺激を与えあったアフレコ時の裏話披露

ジョゼと虎と魚たち

時代が変わっても色褪せることなく愛され続けている芥川賞作家・田辺聖子の代表作「ジョゼと虎と魚たち」(角川文庫刊)。2003年に妻夫木聡、池脇千鶴主演で実写映画化、高評価を得て話題となり、海外でも注目を集めた名作として今も根強い人気を誇るこの作品が、劇場アニメ『ジョゼと虎と魚たち』として12月25日(金)公開される。

本作はアジアを代表する国際映画祭である釜山国際映画祭のクロージング作品にも選出。アニメーション作品がクロージングに選ばれるのは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」以来13年振りの快挙となる。

そしてこの度、第33回東京国際映画祭にて、本作が特別招待部門正式出品作品として上映され、中川大志、タムラコータロー監督登壇のジャパンプレミアイベントが実施された

映画『ジョゼと虎と魚たち』ジャパンプレミア

■日時:11月7日(土)
■会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
■登壇者:中川大志、タムラコータロー監督(敬称略)

日本では初めてのお披露目となる本イベント。最初に中川タムラ監督から「東京国際映画祭の場に立たせていただくのは初めてで光栄です。そして日本で初めてお客様に見てもらえるということもありドキドキしてます」、「このような大舞台で皆さんにお目にかかれることができて嬉しく思ってます。最初にプロットを書き始めたのが2017年の4月で、皆さんのお目に書かれるまで3年半以上かかりました。今日この日を迎えられることを嬉しく思います。」と順に挨拶しイベントはスタート。

これまで声優を務めた経験のある中川は「演じた鈴川恒夫は自分と同い年の設定だったので、素の自分に近い話し方でお芝居させていただきました」と等身大のままアフレコに臨んだと明かすと、タムラ監督は「自然に見せたいシーンと記号的に見せたいシーンの2つを使い分けてほしいと(中川さんには)伝えてました。どちらか一方に片寄りすぎず、バランスのいい作品にしたいと思っていました。」と中川へリクエストしていたことについて語った。

ジョゼと虎と魚たち

また、清原と一緒に行ったアフレコについて聞かれた中川は「私も清原さんも声優専門の仕事をしているわけではないので、不安に思っていること、分からないことは共有していきました。ただ清原さん演じるジョゼと言う女の子が本当に可愛いくて、(演技をしている時も)どんどん引き込まれていったので、気持ちを乗せて演技することができました!」と話し、現場を見ていたタムラ監督も「これまで清原さんが演じたことのなさそうなトリッキーな役柄だったので、下駄をはかせた方がいい部分もあったりしてたくさん指示を出させていただきました。中川さんが『次こうしてほしい!』と前向きな姿勢を見せると、清原さんも刺激をもらってなのか一緒に頑張ろうという空気がブースの中に出来ていましたね」とアフレコの際の裏話を語った。

ジョゼと虎と魚たち

また、一足先に本作を観賞している中川は「とにかくこの映画の中のあたたかい世界観や色、空気感がやさしく感じられると思います。ジョゼは世界を普段見ていない視点から捉える女の子なのですが、ジョゼが想像する世界、夢で見る世界がすごくきれいな映像で感動しました」、タムラ監督も「(ジョゼと恒夫の)2人の感情をうまく表現できればと思い、モノトーンにはしすぎないバランスを模索するなど、色はとても気を付けました。2人の距離感がコロコロと変わるので、キャラクターの絵、背景、色彩などを意識して表現しました。前半と後半の違いを感じてほしいなと思います!」と細かなところまでこだわりぬいた映像を見てほしいと本作の魅力を語り合った。

昨今Go Toキャンペーンが実施される中、この冬行きたい場所を聞かれ、中川は「この映画を見て思ったのですが、大阪が舞台となっていて、皆さんにも映画を見てもらえれば分かると思うのですが、大阪でジョゼ巡りをしたいなと思います!」と自分自身で本作の舞台となった大阪の各地を訪れたいと話した。

最後に「監督の指示が細かくて、前のテイクと何が違うのか分からないくらい細かいところまでタムラ監督とこだわりました。以前アニメーション監督の役を務めたこともあるのですが、自分がこの作品の一部になることができてよかったです」と中川、続けてタムラ監督も「アニメーションは人員と時間がとてもかかるもの。長編は特に労力がかかっています。(アニメーション監督役の経験がある)中川さんにその重みを分かっていただいている上で、やってもらえたことは本当によかったです。これから作品を見る皆さんにもエンドロールを見ながらそのようなことも少しだけ感じてもらえたら嬉しいです」と挨拶しイベントは終了した。

ストーリー
趣味の絵と本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになったところを、大学生の恒夫に助けられる。海洋生物学を専攻する恒夫は、メキシコにしか生息しない幻の魚の群れをいつかその目で見るという夢を追いかけながら、バイトに明け暮れる勤労学生。そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、あるバイトを持ち掛ける。それはジョゼの注文を聞いて、彼女の相手をすること。しかしひねくれていて口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たり、恒夫もジョゼに我慢することなく真っすぐにぶつかっていく。そんな中で見え隠れするそれぞれの心の内と、縮まっていくふたりの心の距離。その触れ合いの中で、ジョゼは意を決して夢見ていた外の世界へ恒夫と共に飛び出すことを決めるが……。

ジョゼと虎と魚たち作品タイトル:アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』
声の出演:中川大志 清原果耶
宮本侑芽 興津和幸 Lynn 松寺千恵美 盛山晋太郎(見取り図) リリー(見取り図)
原作:田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」(角川文庫刊)
監督:タムラコータロー
脚本:桑村さや香
キャラクター原案・コミカライズ:絵本奈央
キャラクターデザイン・総作画監督:飯塚晴子
コンセプトデザイン:loundraw(FLAT STUDIO)
劇中画:松田奈那子 プロダクションデザイン:平澤晃弘・片貝文洋・中村章子
画面設計:川元利浩 美術監督:金子雄司 色彩設計:梅崎ひろこ 撮影監督:神林剛
3DCG監督:三宅拓馬 編集:坂本久美子
音楽:Evan Call 音響監督:若林和弘 音響製作:ソニルード
アニメーション制作:ボンズ
主主題歌・挿入歌:Eve「蒼のワルツ」/「心海」(TOY’S FACTORY)
製作:『ジョゼと虎と魚たち』製作委員会
配給:松竹/KADOKAWA

公式サイト:http://joseetora.jp
公式Twitter:https://twitter.com/joseetora_movie
公式Instagram:https://www.instagam.com/joseetora_movie/
ハッシュタグ:#ジョゼ虎
コピーライト:(C)2020 Seiko Tanabe/KADOKAWA/Josee Project

12月25日[金] ロードショー

 

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