【レポート】『かがみの孤城』公開前夜祭舞台挨拶に當真あみ、芦田愛菜、宮﨑あおい、原恵一監督、原作の辻村深月が登壇!

かがみの孤城

2018年本屋大賞を史上最多得票数で受賞し、累計発行部数170万部を突破したベストセラー小説を劇場アニメ化した『かがみの孤城』(12月23日(金)公開)の公開前夜祭舞台挨拶に、當真あみ・芦田愛菜・宮﨑あおい・原恵一監督、スペシャルゲストとして原作者の辻村深月が登壇した。

『かがみの孤城』公開前夜祭舞台あいさつ 概要

日程:12月22日(木)18:00-18:40 ※上映前イベント
登壇者(敬称略):當真あみ、芦田愛菜、宮﨑あおい、原恵一監督、辻村深月(原作)
場所:丸の内ピカデリー1

ある日突然鏡の世界へ招かれる主人公・こころの声を演じ、今回初のアニメ声優、初の舞台挨拶などを経験した當真。全国公開を目前にして、改めてオーディションからプロモーションまで振り返り、「初めてづくしの中、みなさんに作品をお届けできることがいちばん嬉しいとわかりました。この作品を見てみなさんがどういう気持ちになるのかワクワクしています、私と同じ思いになってくれて、それを共有できることを楽しみにしています」と自身の中での変化と思いを語った。

かがみの孤城

もともと原作の大ファンで、こころたちを城へ招く狼のお面をかぶった謎の女の子・オオカミさまを演じた芦田は、声優として参加することになった思いを「この映画のお話がくる前に、辻村先生と対談させていただく機会がありました。そのときに『オオカミさまをやってほしい』とおっしゃっていただいたので、(今回のオファーは)最初は信じられなかったですが嬉しかったです。イメージを壊さないように、いつもより気合いが入りました」と語った。

かがみの孤城

こころを優しく見守るフリースクールの先生・喜多嶋先生の声を演じた宮﨑は、前回、本作のプレミアイベントに登壇したときを振り返りながら「前のイベントで當真さんが初めての舞台あいさつとおっしゃっていて、そこに立ち会えたのがうれしかったです。初めては1回しかないから。これから変化していくのを見ていきたいなと、(演じた)喜多嶋先生と同じ気持ちで當真さんを見ています」と、當真に温かいまなざしを向けていた。

かがみの孤城

また先日、第52回ロッテルダム国際映画祭に正式出品されることが決定した本作。国境を越えて多くの人へ作品が届けられることについて、原監督は「出来上がったものには自信がある。それを頼りに明日からの公開を見守りたいと思う。実写映画よりアニメーションは作品に関わる期間が長い(今回は5年間)ので思い入れは強いです」と今の心境を語った。

かがみの孤城

さらに、サプライズで登壇した原作者の辻月は大きな拍手で迎えられると、ひと足先に完成した本作について「感無量です。私が描いたこころたちがそこにいて、私が描いた感情がそこにありました」と熱く語り、キャスト一人ひとりにも温かい感謝の言葉をかけた。

かがみの孤城

対談時のエピソードとオオカミさまのような赤いドレスについて触れられた芦田は、「辻村先生は神様なので、(今、辻村さんが隣りにいることに)内心気が気じゃないです(笑)」と少し緊張しながら率直な気持ちを伝えた。そして、「10代のころからお芝居を見ているので、そのころの強さを持ったまま大人側の役を演じてくださったことに感謝しています」と伝えられた宮﨑は、「辻村先生はこの作品のお母さんなんだと実感しました。そう言っていただけてうれしいですし、参加してよかったです」と目頭を熱くした。

また、「當真さんの等身大のお時間をこころにいただけて、本当にありがとうございました」と辻村からの言葉には、當真の目が潤む場面も。そこから、辻村も駆けつけた當真のアフレコのオールアップ時のエピソードで盛り上がり、その際にも「素敵な涙を流していた」と原監督から明かされた當真は、「初めての声優経験で、他のキャストの皆さんは経験豊かですし、原作ファンもたくさんいらして。楽しかった半面、不安もありました。頑張らなきゃという気持ちが、無事終えたときに肩の荷がおりて、いろんな感情が溢れたのだと思います。辻村先生に『こころがお世話になりました』と言われて嬉しかったです」と当時を振り返った。

辻村からもお墨付きをもらった本作には、口コミでも「何度も観たくなる映画」「自分も頑張ろうって思える映画」「全人類楽しめる映画」とさまざまなコメントが寄せられている。そこで、登壇者がこの映画を「◯◯◯な映画」と、一言で表現することに。

當真は「迷ったとき、悩んだときに背中を推してくれる映画です。こころたちが成長していく姿に背中を押されました」と回答。芦田は「味方になってくれるような映画です。こころたちが頑張る姿に勇気がもらえます。つらさにもがいているときも、今のままでいいと受け止めてくれる温かさのある作品です」、宮﨑は「世界を変えてくれる映画です。学生のときは学校がすべてと、友達とうまくいかなくて何もできなくなる時期があるけれど、大人になるとそんなことはない。違う世界に足を踏み入れたらちっぽけな悩みだったと思えます。これは大人にも当てはまると思います。今いる場所が苦しくてもそこがすべてではない。視点を変えてくれる映画です」、原監督は「とても強い、とても優しい映画です。見終わったあと、この言葉を思い出してもらえると思います」とコメント。

そして辻村は、「あなたのための映画です。小説を書くとき、自分のために書かれた本だと思ってもらえたら幸せだなといつも思っています。この映画も自分のための映画だと、自分の居場所になるような映画になってくれたら」と、それぞれ思いのこもった理由を語った。

最後に、これから映画を鑑賞する人に向け、原監督から「人間は誰でも歳をとるけれど、心はそうじゃない。中学生の青春物語を60歳過ぎて監督してうまくいくかと思いましたが、手ごたえを感じています」、當真から「映画の公開を楽しみにしてくれている皆さま、この映画に関わってくれた全ての方に感謝します。この作品が背中を押してくれる、何かのきっかけになってくれたらと思います。感想をお友達や家族に伝えて広めてくれたら嬉しいです」とメッセージが贈られ、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。

さらに氷でつくられた「鏡の孤城」が登場し、その劇中から飛び出してきたような精巧さと神秘的な美しさに、登壇者一同驚きの表情に。當真は「光り輝いていてまさに鏡の孤城です!」と氷の城と同じぐらい目を輝かせ、幻想的な雰囲気とあたたかな会場の一体感の中、イベントは締めくくられた。

かがみの孤城
かがみの孤城

ストーリー
学校での居場所をなくし、部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこには不思議なお城と見ず知らずの中学生6人が。さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」と告げる。
期限は約1年間。戸惑いつつも鍵を探しながら共に過ごすうち、7人には一つの共通点があることがわかる。互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。そしてお城が7人にとって特別な居場所に変わり始めた頃、ある出来事が彼らを襲う――
果たして鍵は見つかるのか?なぜこの7人が集めれたのか?それぞれ胸に秘めた〈人に言えない願い〉とは?
すべての謎が明らかになるとき、想像を超える奇跡が待ち受ける―――

作品タイトル:『かがみの孤城』
出演:當真あみ 北村匠海
吉柳咲良 板垣李光人 横溝菜帆 ・ 高山みなみ 梶裕貴
矢島晶子 ・ 美山加恋 池端杏慈 吉村文香 ・ 藤森 慎吾 滝沢カレン / 麻生久美子
芦田愛菜 / 宮﨑あおい
原作:辻村深月「かがみの孤城」(ポプラ社刊)
監督: 原 恵一
脚本:丸尾みほ
キャラクターデザイン/総作画監督:佐々木啓悟
ビジュアルコンセプト/孤城デザイン:イリヤ・クブシノブ
音楽:富貴晴美
主題歌:優里「メリーゴーランド」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
制作:A-1 Pictures
配給:松竹

公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/kagaminokojo/
公式Twitter:@kagami_eiga
公式Instagram:@kagami_eiga
公式TikTok:@kagami_eiga
コピーライト:(c)2022「かがみの孤城」製作委員会

2022年12月23日(金) 全国公開

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