『キッチンから花束を』（5月31日(金)公開）の完成披露試写会が4月20日(土)、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町にて実施され、本作の主人公である斉風瑞（さいふうみ）さん、菊池久志監督が舞台挨拶に登壇した。
さらに、本作の語りを担当した井川遥も花束贈呈ゲストとしてサプライズ登壇した。
本作は、1971年の開店以来、著名なクリエイターや文化人たちの食卓的存在となり、昼夜問わず賑わいをみせる中華風家庭料理の店「ふーみん」と、ふーみんママこと斉風瑞さんのドキュメンタリー映画。
イベントでは、MCも兼ねた菊池監督がふーみんママを紹介。さらに、ふーみんママの母親である大ママがスクリーンに映し出され、この日がバースデイで御歳100歳になる大ママの登場に、事前に聞かされていなかった観客も拍手で応え、会場が一つとなってハッピーバースディを合唱した。
ふーみんママは、大ママについて「母親の料理は家族に対する愛があるじゃないですか、言葉にはならない、そういう心だと思います。機嫌が悪いとそういう料理になるし、楽しければ楽しい料理になると思います」と語った。
また、「今回、料理をとてもキレイに美しく撮っていただいて感謝しています」と語るふーみんママに、菊池監督は「料理を物語のように伝えようと意識しました。斉風瑞の名前にある、優しい風が吹く映画ができたらねと思って作りました」と明かした。
そしてここで、花束を持った井川がサプライズ登場。ふーみんママは涙ながらに「ありえない現実」と語り、嬉しさを隠せない様子だった。
井川は「この映画の”語り”を担当させていただき本当に嬉しくて、私自身、ふーみんさんとは四半世紀近くになると思うのですが、デビュー当時からプライベートでよく食べに行っていて、常連としてお客としてこんな形で参加させていただけるとは思わなくて本当に光栄です。ありがとうございました」と語った。
最後にふーみんママが「この映画はとっても優しさに包まれている映画ですね」と言うと、それを聞いた菊池監督が「なんかお腹空いてきたね」と語り、ほのぼのとした舞台挨拶は幕を閉じた。
斉風瑞（さいふうみ）と南青山「ふーみん」の物語
台湾人の両親をもち、日本で生まれ育った斉風瑞(ふーみんママ) は、友人の一言から1971年、神宮前に小さな中華風家庭料理のお店「ふーみん」をオープン。父と母からもらった確かな味覚と温かな愛情。なぜ、「ふーみん」は50年にわたって愛されつづけるのか。様々なメニューが生まれたストーリー、ふーみんママと料理の原点。数々の証言、日本と台湾、そして斉風瑞の家族を3年半にわたり追いつづけた長編ドキュメンタリー映画作品。
『キッチンから花束を』
出演：斉風瑞
監督：菊池久志
語り：井川遥
音楽：高木正勝
劇中イラスト：高妍
照明：入尾明慶 粂川葉
ミックス：森浩一
メインビジュアル撮影：若木信吾
台湾コーディネーター：青木由香
音楽プロデューサー：山田勝也
アートディレクション：GOO CHOKI PAR
プロデューサー：菊池久志 岩本桃子
制作：エイトピクチャーズ
日本｜カラー｜DCP｜16:9｜89分｜ステレオ
配給：ギグリーボックス
(C)Eight Pictures
公式サイト：www.negiwantan.com
公式X：@fumin_movie
公式Instagram：@fumin_movie
5月31日（金） ヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国順次ロードショー
関連記事■ 中華風家庭料理店「ふーみん」と、ふーみんママ 斉風瑞を追ったドキュメンタリー映画『キッチンから花束を』公開決定
