【レポート】『世の中にたえて桜のなかりせば』岩本蓮加×宝田明「来年も共演したい!」完成披露舞台挨拶実施

世の中にたえて桜のなかりせば

映画『世の中にたえて桜のなかりせば』(4月1日(金)公開)の完成披露舞台挨拶が実施され、W主演を務めた岩本蓮加(乃木坂46)と宝田明、主題歌を担当したall at once、三宅伸行監督が登壇した。

企画立案は宝田企画で、宝田明自らもエグゼクティブプロデューサーを務める本作。あることから不登校になり終活アドバイザーとして働く女子高生・咲(岩本蓮加)が、一緒に働く老紳士・敬三(宝田明)と共に、様々な境遇の人々の「終活」の手助けをしていく。本作のタイトルである「世の中にたえて桜のなかりせば」とは、桜にまつわる詩からの引用。“桜の季節”と“終活”をテーマに、岩本蓮加と宝田明の年の差コンビが描く心温まるヒューマンドラマが誕生した。

『世の中にたえて桜のなかりせば』完成披露舞台挨拶

【日程】3月10日(木)18:30~19:00
【場所】丸の内 TOEI ①
【登壇者】岩本蓮加(乃木坂46)、宝田明、all at once、三宅伸行監督 ※敬称略

まず初めに、映画初出演で主演を務めた岩本は、初めての舞台挨拶に「今日はよろしくお願いします!」と元気いっぱいの挨拶をし、腰痛治療のため車いすで登壇した宝田は「新人の宝田明です。これから約5時間半にわたり舞台挨拶をさせていただくので、みなさんよろしくお願いいたします。」とジョークを交えた挨拶で会場を温めた。

世の中にたえて桜のなかりせば
世の中にたえて桜のなかりせば

早速MCからの質問で、初お披露目に対して聞かれると、岩本は「撮影期間は役者未経験の状態で始まったので、やりきることができるのか不安でしたが、上映される日が近くなり、ファンのみなさんや周りのみんなからの“楽しみにしてるよ”と応援の声が増えてきて、いよいよだなとワクワクしているのとみなさんの感想が聴けるのが楽しみです。」と今の心境を語った。同時に、緊張やプレッシャーももちろんあったそうで、「映画のお話をいただいただけで衝撃を受けましたが、主演をやらせていただけるなんて…」と演技に対して興味はあるものの自信がなく不安になったことも明かした。

宝田は、そんな岩本の印象を、「普通、初めての映画出演の時はおどおどするのに、全くそんな素振りなく、本番でもNGを出さなかったんです。大女優の片鱗が見えました!」と大絶賛。その言葉を受けた岩本は照れる様子で、会場からは大きな拍手が起こった。

岩本が演じた役柄については、「暗い女の子のイメージでしたが大好きな先生と話をするシーンなどで本来の咲(岩本が演じた女子高生)が持っている明るさが見せられた」と言い、自分と咲はつながる部分があったとコメント。

世の中にたえて桜のなかりせば
世の中にたえて桜のなかりせば

また本作のエグゼクティブプロデューサーも務めた宝田は、本作を映画にした背景に在原業平が詠んだ「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」という詩があると言い、これは「この世の中に、全く桜というものがなかったなら、春を過ごす人の心はどんなに長閑であることでしょう。」という桜のすばらしさをうたった詩であり、宝田自身が子供のころから感じていたことだと語った。そして、この映画は、年老いた方、若い世代の方、様々な人の人生の断面を切り取った作品だと明かし、老若男女多くの方に見ていただきたいと話した。

しかし監督は、宝田が出演、高校生の女の子が主人公で桜がテーマとして決まっていたからこそ難しかったと言い、だからこそ完成した作品を皆さんに見ていただけるこの場が、まだ夢のようだと話した。また現場では、主演の2人を見て70歳差という年齢差は関係ないと感じたとのこと。どちらかが一方的に何かを教えるということではなく、お互いに何かを受け取れる関係になれればいいなと思いながら撮影し、撮影中には岩本と宝田は仲のいい友達のように見えたと話し、宝田は孫のようにも思えて楽しかったと撮影中のエピソードを語った。

一方で岩本は、初めて宝田に会う際はガチガチに緊張をしていたのが、お会いした瞬間に優しくて温かい方だと感じた、と当時を振り返った。

世の中にたえて桜のなかりせば
世の中にたえて桜のなかりせば

主題歌の話では、all at onceITSUKIは、落ち込んだりしているときに、優しくより寄ってくれた人々への感謝を込めた一曲だと話し、NARITOはハートフルで透明感があり、誰しもが抱えている小さな悩みにも寄り添ってくれるような楽曲になったと語った。

世の中にたえて桜のなかりせば
世の中にたえて桜のなかりせば

最後に、岩本は、「人生という壮大なものをテーマにしていますが、重く考えず、ふとした時に自分と向き合えるきっかけになる作品になれれば」と言い、宝田は、「蓮加さんと来年またもう一作品共演をしたい」と希望を語り、舞台挨拶は幕を閉じた。


ストーリー
終活アドバイザーのバイトをしている不登校の女子高生・咲(岩本蓮加〈乃木坂46〉)は、一緒に働く老紳士・敬三(宝田明)と共に、様々な境遇の人々の「終活」の手助けをしていく。
咲は危険と隣り合わせの職業で、万が一のために家族に遺書を残そうとする者や余命わずかで思い出を残そうとする者たちに寄り添って「終活」のお手伝いをする日々を送っていた。
そんな最中、咲の担任でかつて国語教師であった南雲は生徒からのイジメに遭い、教師をやめ自暴自棄の生活をしていた。咲はひきこもりの彼女の様子を見に度々家を訪れ、様子をうかがっていた。一方で、イジメの張本人の女子生徒を待ち伏せして自分の気持ちをぶつけたりもするが、彼女の中のやるせない気持ちは消えることはなかった。
自身も不登校で行き場を求めている咲に、敬三は病気で老い先短い妻(吉行和子)とかつて見た桜の下での思い出を語る。咲は敬三たち夫婦を励まそうと、敬三がかつて見たという桜の木を探しに出かけるのだが・・・。

作品タイトル:『世の中にたえて桜のなかりせば』
出演:岩本蓮加(乃木坂46)
土居志央梨 郭 智博 名村 辰 柊 瑠美 伊東由美子
徳井 優 吉行和子
宝田 明
監督:三宅伸行
脚本:敦賀 零 三宅伸行
企画・原案:鈴木均
エグゼクティブプロデューサー:宝田 明
エンディング曲:「蒼空」Produced by 亀田誠治 歌:all at once 作詞:Ra-U レオリ 作曲:Ra-U
製作:埼玉県/SKIPシティ 彩の国 ビジュアルプラザ TOKYO MX ビーイング 東映ビデオ
製作プロダクション:アルタミラピクチャーズ デジタルSKIPステーション
配給:東映ビデオ

公式サイト:https://www.toei-video.co.jp/sakuramovie2022/
コピーライト:(c)2021 『世の中にたえて桜のなかりせば』製作委員会

2022年4月1日(金)公開

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