【レポート】映画『そらのレストラン』はTEAM NACSから着想?制作秘話や撮影裏話満載のスペシャルトークショー実施!

そらのレストラン

洞爺湖を舞台に2012年1月に公開された『しあわせのパン』、空知を舞台に2014年10月に公開された『ぶどうのなみだ』に続く、大泉洋主演の北海道映画シリーズ第三弾となる映画『そらのレストラン』は現在公開中だ。
この度、2月15日(金)にヒューマントラストシネマ有楽町にて公開記念トークショーが行われ、満席の客席が出迎える中、本作の企画・制作を務めた伊藤亜由美、監督を務めた深川栄洋監督、プロデューサーの森谷雄が温かい拍手の中登壇した。

『そらのレストラン』公開記念トークショー 概要

日時:2月15日(金)21:10~
場所:ヒューマントラストシネマ有楽町
登壇者(敬称略):伊藤亜由美、深川栄洋監督、森谷雄

最初に伊藤は、「今日は金曜の夜なのに、飲みたい気持ちを抑えて来てくださりありがとうございます。」と感謝を伝え、深川監督も「短い時間ですが最後まで楽しんでいってください。」と挨拶。ずいぶん前から構想があったという本作について伊藤は、「森谷さんとは『しあわせのパン』の構想の時からなので、2008年から本作のことを話していて、2人でロケハンをしたりと完成まで10年もかかりました!」と感慨深く話した。森谷も「3部作もついにここまで来たかと、『そらのレストラン』の公開日を迎えたときには感無量でした。」と本作への想いを語った。
伊藤は「映画を見たら分かると思うんですけど、劇中のような男子の“わちゃわちゃ”感が大好きで、チームナックスも映画のような“わちゃわちゃ”を経ておじさんになりました(笑)。楽屋ではいつもあんな感じなんですよ。それで大人になっても”わちゃわちゃ“してるのが好きで、それを撮るなら男性の監督がいいなって」と話した。それに対して深川監督は、「最初草案を読んでる時は、どう読んでいいか分からなかったです。でも、チームナックスってこういう感じだったのかなとだんだん感じ始めました。でも、おじさんたちの”わちゃわちゃ“を誰が見るんだろうと半分くらい思ってました(笑)」と自虐的に本作を語った。

画像01

好きなシーンについて聞かれた伊藤は、「男たちが岡田君演じる神戸を迎え入れて食べるシーンで、手前側の風吹さんと本上さんと凛ちゃんにフォーカスを当てながら、奥の方には男たちがふざけ合ってるところも活かしていて。なんか日本映画だなって、小津さんの作品みたいで。」と熱量をこめて語った。それを受けて深川監督は、「現場ではそこ(男たちがふざけ合っているところは)いらないでしょと言われたけど、説得して実現しました。あのショットで男の世界と女の世界が同時間に見れないかなと思って作らせていただきました。」とこだわりを語った。
続けて、「あのシーンは撮影の最初の方のシーンで、全員が揃う初めての日だったんですけど、5人揃うと話を聞かなくなるという。それで役者が芝居をやりづらい環境を作ろうかなと、そうすると役者にも火がつくんですよ」と深川監督ならではの演出方法について語った。

画像02

最後に、もう一度見てもらいたいシーンについて聞かれた監督は、「せたなの他では見ることができない地形や広大な土地に注目していただきたいです。海に面しているのに、崖の上に牧場があるなど、“せたな”でしか撮れない映像となっています。是非もう一度見てください!」と見どころを語り、イベントは幕を閉じた。

ストーリー
北海道せたなで暮らす亘理(わたる)と妻のこと絵と一人娘の潮莉(しおり)。彼は父親から引き継いだ海が見える牧場で牛を育てながらチーズ工房を営んでいる。しかしチーズ作りはまだまだで、厳しい師匠に怒られてばかり。そんな亘理には気の会う仲間たちがいて日々助け合いながらも楽しく過ごしていた。そこに東京からやって来た牧羊を営む若者・神戸も加わり、それぞれの生産する食材を持ち寄り「おいしい」を共にしていた。そんなある日、彼らの食材を目当てに札幌からやって来た、有名レストランのシェフによって自分たちの食材がさらにおいしくなることに感動し、この感動をもっと多くの人たちに届けたいと、仲間たちみんなで一日限りのレストランを開くことを目指す。

作品タイトル:『そらのレストラン』
出演:大泉洋、本上まなみ、岡田将生、マキタスポーツ、高橋努、石崎ひゅーい、眞島秀和、安藤玉恵、庄野凛、鈴井貴之(友情出演)、風吹ジュン、小日向文世
監督・脚本:深川栄洋
脚本:土城温美
音楽:平井真美子
配給:東京テアトル

公式サイト:http://sorares-movie.jp/
コピーライト:(c)2018『そらのレストラン』製作委員会

全国公開中!

↑上に戻る