【レポート】『スパークス・ブラザーズ』スカートの澤部渡さん&ライター/編集者の小熊俊哉さんがスパークス愛を語る!

スパークス・ブラザーズ

『ラストナイト・イン・ソーホー』『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督が手掛けた初の音楽ドキュメンタリー映画『スパークス・ブラザーズ』(4月8日(金)公開)のジャパンプレミアに、ボーカル・ギターから楽曲の作曲・作詞まですべて一人で行うバンド・スカートで活躍中の澤部渡さん、Rolling Stone Japanや数多くの音楽系サイトにて執筆中のライター/編集者・小熊俊哉さんが登壇した。

『スパークス・ブラザーズ』ジャパンプレミア 概要

日時:3月29日(火) イベント 21:00~21:40(40分)
登壇者(※敬称略):スカート 澤部渡、 ライター/編集者・小熊俊哉、MC:奥浜レイラ
場所:ユーロライブ

兄ロン・メイルと弟ラッセル・メイルのメイル兄弟からなる、謎に包まれた唯一無二のバンド「スパークス」。そんな彼らの半世紀にもわたる活動を貴重なアーカイブ映像やバンドが影響を与えた豪華アーティストたちのインタビューと共に振り返る本作は、エドガー・ライト監督初のドキュメンタリー映画となる。

イベントに登壇し、スパークスの大ファンだと熱く語った澤部さんと小熊さん。まずは本作の感想について、澤部さんは「最高ですよ!スパークスの音楽を聞けばわかると思うんですが、一筋縄ではいかないということを体現したような作品でした!」と感情を震わせてコメント。小熊さんは「ファン目線なんですが、エドガー・ライト監督よくこの作品を作ってくれたな!と思います。僕らが言いたいことを全部言ってくれた!本当に感謝しています。」と、本作に大満足の様子。

続けて、澤部さんは「スパークスの当時をみていた歴代のファンの意見が入っていたのはいいですよね。」と本作の中に散りばめられたファンの愛をアピールした。

スパークス・ブラザーズ

本作の印象に残ったシーンを聞かれると、澤部さんは「レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーがスパークスを好きだというのが個人的には意外だったんですが、その彼が『イントロデューシング』というアルバムをすごく絶賛するんですよ!このアルバムはどちらかと言えば西海岸っぽいアルバムで軽くみられがちなんですよ。でもそんなアルバムに対して、あのフリーが『最高だ!』と言っていて、フリーも僕たちの仲間だったんだ!と思いました。」と、会場の笑いを誘った。

さらに、スパークスの大ファンになったきっかけを問われると、澤部さんは「10代終わりからハタチ前後の時期だったかな、ニコニコ動画でニューウェーブの音楽を探していた時に「ナンバーワン・ソング・イン・ヘブン」のMVをみて、なんだこれは!?と、いい意味で驚いたんですね。そこから他の曲を漁りだしたのがきっかけです。」と語り、小熊さんは「渡辺電機(株)という漫画家の方がいるんですが、その方が一番好きなのがスパークスで、その先生の影響ですね。そこからドはまりしましたね。」と、当時を振り返りながら語った。

また、改めてスパークスの1番好きな曲を聞かれると、澤部さんは「僕は『Dick Around』ですね!僕がスパークスを好きになったのが2007年なんですが、その時の割と新譜の曲です!」と興奮気味に語った。すかさず、小熊さんも「僕は『麗しのマイウェイ』です!歌詞がすごい感動的で素敵なのに、曲調が割とポップで、これが泣けるんですよね~。」と長年のファンならではの見解を述べた。

現在アメリカでツアーの真っ最中だというスパークスについて、小熊さんは「気になってセットリストを調べてしまったんですが、1曲目が『アネット』の曲だったんです。今でもライブの1曲目が更新されてるんだ~と感動しました。」と話すと、澤部さんも「羨ましい曲たくさんやってるんですよね~!こんなのライブでやられたら堪らないですよ!」と興奮している様子で続いた。

スパークス・ブラザーズ

本作では、ベックやレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーなど世界的ミュージシャンやアーティストたちがインタビューを受けているが、印象に残る人物や言葉を聞かれた澤部さんは「『キモノ・マイ・ハウス』プロデューサーのマフ・ウィンウッドが、当時の話をした後に『ヒポポタマス』を絶賛するシーンです。かつての仲間の今の形をみてしっかりと評価できるのがなんて素晴らしいんだと、胸を打たれましたね。」とアーティストならではの目線で語った。

そして、MCからスパークスについての小ネタを聞かれた小熊さんは、「スパークスから多大なる影響を受けたとされていてるクイーンですが、実はスパークスのライブの前座を務めていたこともあるんです。しかもブライアン・メイをスパークスが勧誘していたという話が実はあるんです。もし入っていたらどんなバンドになっていたんでしょうね~」と語ると、会場は驚きの声で包まれた。

最後に、澤部さんは「この作品について二人にインタビューをしたのですが、いろんなお話が聞けました!頑張って質問を考えて、お二人もひとつひとつ誠実に答えてくださったので楽しみにしていてください」(※)と、小熊さんも「この作品を見た人は『アネット』も絶対に楽しめると思います!逆に『アネット』を見た人が身の回りにいたら、この映画をぜひ勧めてください!」とそれぞれ思い思いの言葉を笑顔で語り、イベントは終了した。

(※)スパークスのインタビュー掲載情報は映画公式Twitter(@Sparks_Movie)をご確認ください。

スパークス・ブラザーズ

彼らは一体、何者なのか?
謎に包まれた唯一無二のバンド「スパークス」の世界へようこそ

音楽界の“異端児”と呼ばれ、時代と共に革命を起こし続ける<スパークス兄弟>は、なぜこれほどまでに愛され続けるのかー。自らもスパークスの大ファンだと公言するエドガー・ライト監督が、挑戦的かつ独創的な楽曲、遊び心溢れる映像、さらには彼らの等身大の姿までを捉え、その理由を探る本作。

スパークスの魅力を語るのは、グラミー賞アーティストのベックをはじめ、フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、アレックス・カプラノス(フランツ・フェルディナンド)、トッド・ラングレン、デュラン・デュラン、ニュー・オーダー、ビョーク(声の出演)など80組にのぼる。

昨年のサンダンス映画祭でワールドプレミアを飾った本作は、海外の映画批評サイト「Rotten Tomatoes」で批評家96%、観客98%と高い満足度を記録(2022年1月21日時点)。音楽界に革命を起こし続けた“スパークス兄弟”、そして等身大の彼らの姿を捉えたエドガー・ライト監督によるカラフルな世界に酔いしれる、今年の音楽映画決定版だ。

SPARKS(スパークス)

ロン(キーボード)とラッセル(ボーカル)のメイル兄弟からなるアメリカ合衆国ロサンゼルス出身のバンド。1970年結成。イギリスに活動の拠点を移したのち、アルバム「キモノ・マイ・ハウス」リリースをきっかけに爆発的ヒットを飛ばし、彼らの独創的な音楽性を世界に知らしめた。50年間の活動で、25枚のアルバム、345の楽曲を発表。その冒険心に満ちた創作意欲は衰えることなく、今もなおカラフルな音楽を生み続け、多くのアーティストに影響を与えている。

スパークス・ブラザーズ
スパークス・ブラザーズ
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スパークス・ブラザーズ
スパークス・ブラザーズ
スパークス・ブラザーズ
スパークス・ブラザーズ

作品タイトル:『スパークス・ブラザーズ』
出演:スパークス(ロン・メイル、ラッセル・メイル)、ベック、アレックス・カプラノス、トッド・ラングレン、フリー、ビョーク(声)、エドガー・ライトほか
監督:エドガー・ライト『ラストナイト・イン・ソーホー』『ベイビー・ドライバー』
2021年/イギリス・アメリカ/カラー/ビスタ/英語/原題:The Sparks Brothers/141分/G/字幕翻訳:石田泰子/字幕監修:岸野雄一
配給:パルコ ユニバーサル映画

公式サイト:https://www.universalpictures.jp/micro/sparks-brothers
公式Twitter:@Sparks_Movie #スパークス・ブラザーズ
コピーライト:(c) 2021 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED

4月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイント他全国公開

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