【レポート】連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」完成報告会に上白石萌歌・宮沢氷魚・山本舞香が登壇!

ソロモンの偽証

WOWOW開局30周年記念、連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」(10月3日(日)放送・配信スタート ※第1話無料放送)の完成報告会が開催され、上白石萌歌、宮沢氷魚、山本舞香が出席した。

作家・宮部みゆきによる、売上累計300万冊超えの壮大なヒューマンミステリーを連続ドラマ化。原作の舞台である1990年代の公立中学校を、SNSが普及する現代の私立高校に置き換え、全8話という長編で宮部ワールドの世界観を描き出す。

“学校内裁判”を主導する高校生・藤野涼子役の上白石は、これが連続ドラマ初主演。WOWOWで2012年に放送された連続ドラマW 東野圭吾『分身』が女優デビュー作だけに「当時の私は12歳くらい。それから9年が経ち、再び原点に帰ってくるような懐かしさと、背筋の伸びる思いと色々な気持ちが入り混じりました。台本を開いたときに自分の名前が最初にあるのは不思議な気持ちでした」と感慨を報告。
演じるキャラクターについては「藤野涼子は色々なものを背負っている女の子であり、撮影中は彼女を救うことができないだろうか?という思いで過ごしていました。また彼女にはシャープなイメージがあったので、鋭い眼差しで見つめるような姿勢で過ごしていました」と工夫を紹介した。

裁判に参加する謎の青年・神原和彦役の宮沢は、別の学校の生徒という設定だけに「僕だけ制服が違うのでアウェー感を感じましたが、それすらもはねのけるようなミステリアスな存在感を持っていたので、アウェー感に負けないよう意識しました」と報告。撮影は26歳の頃に行われたが「まさかこの年齢で高校生を演じるとは思わず。学生時代のフレッシュな気持ちを思い出して演じました」とちょっとだけ照れていた。

ひどいニキビに悩む三宅樹理役の山本は「ニキビに悩むという苦しみを自分も感じてみたくて、特殊メイクにもこだわりました」と明かし「それにラストシーンは…あ、危ない!結末を言いかけた!本当に危なかった~!」と思い入れが強すぎるあまり、ついつい口を滑らせそうになっていた。

雪が降り積もるシーンでは、実際に200トンもの本物の雪を用意。上白石は「本当に寒くて。しかも私はスカートの下にタイツをはいていなくて、足も赤くなって軽いやけどみたいになった」と極寒の舞台裏を紹介。山本から「一番露出が多くて、靴下も短かった。心配になって私のレッグウォーマーをあげました」と明かすと、上白石は「温かい飲み物もくれて…。そんな優しさに救われました」と山本の気遣いに感謝していた。

また上白石は、役作りの参考のために本物の裁判を傍聴したそうで「検事という設定なので、傍聴中は裁判の検事の動きや裁判の生の空気を感じ取るように意識。その緊張感ある空気を撮影現場にも持ち込もうと思いました」とこだわりを打ち明けていた。

作品の内容はシリアスだが、撮影以外では柔らかな空気が流れていたという。上白石は「本物の学校みたいで、晴れたときにはみんなで外にイスを並べて太陽を浴びながらゴハンを食べたりした」と懐かしそう。宮沢も「撮影時に撮ったスナップを見ると、本当の高校生みたいな優しい時間が写真の中に収められていました」としみじみ。一方の山本は「役柄的に周囲と会話を交わすタイプではなかったので、とりあえずみんなにお菓子を配るという距離の縮め方をしていました」とそれぞれ撮影期間を楽しんでいたようだった。

ドラマの内容にちなんで「隠し事」を発表する企画では、それぞれから驚きの隠し事が明かされた。宮沢は「この仕事を始めるにあたり、事務所に所属することを親には言わず、事務所に入ってから伝えました。親には事後報告だったのでびっくりしていました」とまさかの事実を告白。宮沢は「親に事前に相談したらダメだと言われるのはわかっていたから」と事後報告の理由を明かすと、山本は「自分の子供からいきなり『芸能界に入った!』と言われたら驚く…。大変な子ですね!真面目なイメージがあったので意外!」とビックリしていた。

その山本は「お泊りができない」といい「ホテルと違って自分の家には必要なものがすべてあるし、芝居をするときは自分の整った環境でやりたいと思うから。甘ったれた理由です」と自虐。

上白石は「この作品の撮影中は重い夢を沢山見ました。裁判シーンのときは、難しい問題が一生解けないような夢を五日連続で見ました。夢と現実がリンクすることはよくあって、現実での思考と見る夢が結ばれることも多い」とまるで特殊能力のような隠し事を告白。それに山本は「それ特殊能力だよ!」と興奮するも、上白石から「撮影中に夢は見ませんでしたか?」と聞かれると「私!?爆睡!」と笑い飛ばしていた。

最後に主演の上白石は「真実とは何だろうか?という問いが生れる今の世の中にあって、ドラマを通して伝えることのできるメッセージは沢山あります。キャラクターそれぞれを深く描くなどドラマならではのシーンや見どころもあるので、見応えのある作品に仕上がりました」と放送に向けてアピールしていた。

ソロモンの偽証

ストーリー
クリスマスの朝、雪の積もった校庭で藤野涼子(上白石萌歌)はクラスメイト・柏木卓也(野村裕基)の死体を発見する。警察や高校が自殺と断定する中、涼子のもとに“同級生・大出俊次(坂東龍汰)らによる殺人“を告発する匿名の手紙が届く。自殺か他殺か、転落死をめぐって騒ぎ出すマスコミやSNSユーザー。校長の津崎正男(小林薫)は事態の収束を図るも、さらなる事故が起きてしまう。次々に起こる不可解な出来事。大人たちの対応に納得できない涼子は謎の他校生・神原和彦(宮沢氷魚)とともに立ち上がる。「裁判をしませんか。わたしたちで」前代未聞の学校内裁判が始まる。

作品タイトル:連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」
出演:上白石萌歌 宮沢氷魚 山本舞香 浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.) 
野村裕基 坂東龍汰 モトーラ世理奈 富田望生
/ 坂井真紀 西田尚美 篠原ゆき子 橋本じゅん 田中哲司 髙嶋政宏 小林薫 ほか
原作:宮部みゆき『ソロモンの偽証』(新潮文庫刊)
脚本:篠﨑絵⾥子(「連続ドラマW 楽園」)
監督:権野元(「連続ドラマW 楽園」)
音楽:⽻岡佳(「連続ドラマW 楽園」)
チーフプロデューサー:⻘⽊泰憲
プロデューサー:徳⽥雄久 ⼩松貴子 勝木孝
製作:WOWOW 松竹

WOWOW開局30周年記念
連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」
10月3日(日)スタート(全8話)
毎週日曜夜10:00 放送・配信〔第1話無料放送〕

公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/solomon/

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