ラビング 愛という名前のふたり

2017-01-31
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ある夜、突然逮捕された、リチャードとミルドレッドのラビング夫妻。その罪の名は、“結婚”

今からわずか60年前のこと、アメリカのいくつもの州で異人種間の婚姻が禁じられていた。だが、活動家や政治家でもなく、ごく普通の労働者階級のラビング夫妻の訴えによって、1967年に遂に法律が変わる。いったい、ラビング夫妻はどうやって国を動かしたのか?

   リチャードとミルドレッドが出会って恋におちたのは、ふたりが生まれ育ったバージニア州。レンガ職人として勤勉に働くリチャードは、ミルドレッドの妊娠を知って結婚を申し込む。
時は1958年、ふたりは黒人と白人の結婚が許されているワシントンD.C.で手続きをし、地元に戻ってラビング夫妻として新婚生活をスタートさせる。だが、バージニア州の判事から有罪を言い渡され、執行猶予の条件として離婚しないのなら直ちに故郷を立ち去り、25年間一緒には戻れないという判決を下される。ラビング夫妻は大切な家族や友人と身を切るような想いで別れ、見知らぬ街へと引っ越すのだが──。

 2008年にミルドレッドが亡くなった時に、再びスポットライトがあてられたラビング夫妻の物語に深い感銘を受けたのが、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞に輝いた名優コリン・ファース。彼がプロデューサーに名乗り出て、この驚くべき実話の映画化が実現!

2017年3月3日(金)TOHOシネマズ シャンテ他 全国順次公開
公式サイト
配給:ギャガ

キャスト

ジョエル・エドガートン、ルース・ネッガ
マートン・ソーカス、ニック・クロール、テリー・アブニー、アラーノ・ミラー、ジョン・ベース、マイケル・シャノン

スタッフ

監督・脚本 … ジェフ・ニコルズ
プロデューサー … ゲド・ドハティ、コリン・ファース、サラ・グリーン、ナンシー・バースキー、マーク・タートルトーブ、ピーター・サラフ
撮影 … アダム・ストーン
美術 … チャド・キース
編集 … ジュリー・モンロー
衣装 … エリン・ベナッチ
音楽 … デヴィッド・ウィンゴ

レビュー

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淡々と日々レンガを積み続ける男

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:haohao2017-03-01

全米初の黒人と白人の異人種間(!?)結婚が、連邦裁判までいって認められた夫婦の実話。 まず、50年も経たない昔に黒人と白人の結婚が犯罪とされていたことに衝撃。 常に逮捕されるかも…というヒリヒリした家族の日常が淡々と描かれます。 言葉少ないレンガ職人の彼は決してイケメンではないのですが(笑)、愛する妻と家族を守るために日々淡々とレンガを積み続ける彼がだんだんカッコよく見えてきます。 白人の彼にしてみれば、育った南部バージニア州の町は黒人も白人も先住民も普通に暮らす環境で、愛した人がたまたま黒人だったことの何が問題?なワケです。 悪法であっても法律は法律なわけで、それに苦しまされる二人の歳月。 声高に人権や人種差別を訴えるわけではなく、後からじわじわ?っとくる映画です。