
650年以上にわたり、生きとし生ける者の喜怒哀楽を笑いとともに表現し、人々の心を魅了し続けてきた「狂言」。その第一人者であり、今なお現役で舞台に立ち続ける人間国宝の狂言師・野村万作は今年94歳を迎えた。3歳で初舞台を踏んでから、長きにわたり狂言と向き合ってきた万作は、2023年に文化勲章を受章。本作では、受章記念公演が行われた特別な1日に寄り添いながら、万作の過去と現在の姿を浮かび上がらせる。
万作が公演で演じるのは、近年、ライフワークとして取り組み、磨き上げてきた夫婦愛を描く珠玉の狂言「川上」。映画では、物語の舞台である奈良の川上村・金剛寺の荘厳な原風景も贅沢に収録。万作が長年追求してきた世界観をその至芸とともにスクリーンに刻む。
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映画『六つの顔』完成披露試写会10組20名様ご招待!
※プレゼントは終了いたしました。たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
監督を務めるのは、『ジョゼと虎と魚たち』、『メゾン・ド・ヒミコ』、『のぼうの城』などを手掛け、近年は田中泯を追ったドキュメンタリー『名付けようのない踊り』でも高い評価を受ける犬童一心。狂言に造詣の深い監督ならではの、大胆かつ繊細なアプローチで万作の芸境に迫る。
また、万作が語る“過去”と“現在”をアニメーションで繋ぐのは、『頭山』で米アカデミー賞(R)にノミネートされた山村浩二。ナレーションをオダギリジョーが務めるなど日本映画界を代表する製作陣が集結。監修は野村万作、野村萬斎が手掛けた。
モノクロームで映し出される現在、アニメーションで表現される万作の過去に思い浮かぶ「六つの顔」、そしてカラーで立ち現れる狂言「川上」の研ぎ澄まされた美しさ。豊かな映像表現で織りなす、至高のドキュメンタリー映画が誕生した。









