パラダイス(原題)

2017-05-08
 

第73回ヴェネチア国際映画祭 銀獅子賞受賞(最優秀監督賞)
第二次世界大戦下、混沌とした時代を生きる3人の男女
やがてそれぞれの人生は動き出し、交差していく―

ナチスによるユダヤ人迫害から子供たちを逃がした罪で警察に捕まったロシア人のオルガは、処罰を受けるため刑務所に送られる。そこで彼女は、事件を調査するために任命されたフランス人のジュールと出会う。
オルガを気に入ったジュールは、ふたりきりでの逢瀬と引き換えに彼女の処罰を軽減しようとほのめかす。オルガは厳しい刑務所での生活から逃れるために、必要なことは何でも行う覚悟で同意するが、予期しない出来事が起こり、自由への希望はすぐに消える。
強制収容所に運ばれ、オルガは地獄のような生活を強制される。そんな中、かつて彼女と恋に落ち、まだ気持ちを抱いているドイツ兵ヘルムートと運命的な再会を果たす。ヘルムートはオルガを救済しようと決心し、収容所からの脱走を試みようとする…。

【introduction】
本作は、第73回ヴェネチア国際映画祭にて銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞し、現在も世界中の映画祭で12の賞に輝き、13部門にノミネートされ、注目を浴びている作品。
ナチスによるユダヤ人襲撃から子供たちを匿った罪で捕まるロシア人のオルガ、ナチス占領下の刑務所で働くフランス人のジュールス、ナチス親衛隊兵として、ユダヤ人の大量虐殺任務に就くドイツ人のヘルムート、それぞれが、自身の直面していく過酷な現実をスクリーンに向かって語り出し、そのあまりにも強烈なメッセージは、観る者に時代を生き抜く強さとたくましさを教えてくれる。

監督は、ロシアを代表する監督であるアンドレイ・コンチャロフスキー。作家であり、ロシア国歌の作詞者であるセルゲイ・ミハルコフを父に持ち、弟は映画『12人の怒れる男』の監督ニキータ・ミハルコフ、ロシア屈指の芸術一家として知られる。
また、監督作『暴走機関車』(85)は、黒澤 明が執筆した脚本を元に製作され、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞、日本にゆかりの深い監督でもある。

6月5日(月)TOHOシネマズ六本木ヒルズにてプレミア上映会実施!

キャスト

ユリア・ヴィソツカヤ、ピーター・カース、クリスチャン・クラウス 

スタッフ

監督:アンドレイ・コンチャロフスキー『暴走機関車』、『シベリアーダ』、『白夜と配達人』
脚本:エレナ・キセレヴァ
原題:PRADISE/2016年/ロシア/130分
主催:ロシアンシーズン/ユニジャパン
協力:マーメイドフィルム/VALERIA

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