レビュー
「14歳、ぼくらの疾走」の映画化
イケテナイ少年マイクとチック。 マイクはトルコ/ドイツのハーフ。チックはロシアのアジア民族。 ドイツでも異なる民族はイジメやハブられる対象になるようだ。 そんな二人が夏休みにとんでもない冒険に出発。 ファティ・アキン監督風味の「スタンド・バイ・ミー」。
14歳のマイクはクラスのはみだし者。同級生からは変人(=サイコ)扱い、両親の仲もうまくいっていない。そんなある日、チックというちょっと風変わりな転校生がやって来た。
夏休み、2 人は無断で借用したオンボロ車ラーダ・ニーヴァに乗って南へと走り出す。旅の途中で訪れる、いつくもの出会いと別れ。やがて無鉄砲で考えなしの旅は、マイクとチックにとって一生忘れることのできないものになっていく――。
【introduction】
さあ、旅に出よう。地図にのっていない場所へ!
スクリーンに映る絶景、音楽、料理…そのすべてが、私たちを旅へと誘う。名匠ファティ・アキンが、世界中で愛される大ベストセラー小説を遂に実写映画化!
原作は、ドイツ国内で220万部以上を売り上げる大ベストセラーとなった国民的小説「14歳、ぼくらの疾走」(ヴォルフガング・ヘルンドルフ著)。
メガホンを執ったのは、ベルリン国際映画祭金熊賞(『愛より強く』)、カンヌ国際映画祭脚本賞(『そして、私たちは愛に帰る』)、ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞(『ソウル・キッチン』)と、世界三大国際映画祭の全てで主要賞を受賞し、今年開催された第70回カンヌ国際映画祭でダイアン・クルーガーに主演女優賞をもたらせた、最新作「In The Fade」でも注目を集める名匠 ファティ・アキン。
誰もが通過する、永遠には続かない14歳という一瞬の煌めきを瑞々しく捉え、かつての自分を想い出させてくれる爽やかで切ないロードムービーが誕生した。
2017年 ヨーロピアン・フィルム・アカデミー ヤング観客賞
2017年 バイエルン映画賞 ヤング映画賞
2017年 ズリーン国際映画祭 青少年向け長編映画部門 スペシャル・メンション / ユース審査員賞
2017年 ドイツ・ニューフェイス賞 特別賞
トリスタン・ゲーベル、アナンド・バトビレグ・チョローンバータル、メルセデス・ミュラー
監督・共同脚本:ファティ・アキン
脚本:ラース・フーブリヒ
原作:ヴォルフガング・ヘルンドルフ(「14歳、ぼくらの疾走」小峰書店)
配給:ビターズ・エンド
2016年/ドイツ/93分/ビスタ
イケテナイ少年マイクとチック。 マイクはトルコ/ドイツのハーフ。チックはロシアのアジア民族。 ドイツでも異なる民族はイジメやハブられる対象になるようだ。 そんな二人が夏休みにとんでもない冒険に出発。 ファティ・アキン監督風味の「スタンド・バイ・ミー」。