黒崎煌代の初主演映画『見はらし世代』が、現地時間5月13日から24日にかけて開催される第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品され、黒崎に加え、木竜麻生、そして団塚唯我監督の現地への渡航が決定。併せてカンヌ国際映画祭版のポスタービジュアルが公開された。

本作は、若手映画作家育成事業ndjcにて短編『遠くへいきたいわ』を監督した団塚のオリジナル脚本による長編デビュー作。過去には大島渚、北野武、黒沢清、三池崇史、諏訪敦彦、河瀬直美、橋口亮輔、西川美和といった日本映画を牽引してきた監督たちが、そして昨年は河合優実主演、山中瑶子監督の『ナミビアの砂漠』が選出された監督週間で、日本人史上最年少での出品となった。黒崎と団塚監督は現地時間5月16日に実施される舞台挨拶、公式上映にも参加する予定だ。
黒崎が演じるのは、再開発が進む東京・渋谷を舞台に、母親の死と残された父親と息子の関係性を描く本作の主人公・蓮。黒崎は、『さよなら ほやマン』で映画デビューし、日本批評家大賞 新人賞を受賞。「私のキャリアを最初から近くで観ていてくれた団塚監督だからこそ100%の信頼をもって撮影に臨むことができました」と信頼を寄せる団塚監督初長編作品にて、自身も初主演という大役に挑んだ。父親・初を演じるのは遠藤憲一。母親・由美子を井川遥、姉・恵美を木竜が演じる。
今回公開されたカンヌ国際映画祭版のポスタービジュアルは、都市の夜景を背景に、蓮と恵美の姉弟がそれぞれ別の何かを見つめるビジュアルに。抑制された表情でありながらその内側の複雑な感情を捉えていて、観客の想像力を喚起するデザインになっている。英語タイトル『BRAND NEW LANDSCAPE(=新しい景色)』が印象的なカラーによって配置されている。
さらに、映画『見はらし世代』の日本公開時期が2025年秋に決定した。
ストーリー
再開発が進む東京・渋谷で胡蝶蘭の配送運転手として働く青年、蓮。幼い頃に母・由美子を亡くした彼は、そのことを契機にランドスケープデザイナーの父・初とすっかり疎遠になっていた。ある日、配達中に父に再会した蓮は、姉・恵美にもそのことを話すが、恵美は我関せずといった様子で黙々と自分の結婚の準備を進めている。そんな家族の状態の中で、蓮は家族の距離を測り直そうとするーーー
『見はらし世代』
出演:黒崎 煌代 遠藤 憲一 木竜 麻生 菊池 亜希子 中山 慎悟 吉岡 睦雄 蘇 鈺淳 服部 樹咲 石田 莉子 荒生 凛太郎 中村 蒼/井川 遥
監督・脚本:団塚 唯我
企画・製作:山上 徹二郎
製作:本間 憲、金子 幸輔
プロデューサー:山上 賢治
アソシエイト プロデューサー:鈴木 俊明、菊地 陽介
撮影:古屋 幸一
照明:秋山 恵二郎、平谷 里紗
音響:岩﨑 敢志
編集:真島 宇一
美術:野々垣 聡
スタイリスト:小坂 茉由
ヘアメイク:菅原 美和子、河本 花葉
助監督:副島 正寛
制作担当:井上 純平
音楽:寺西 涼
制作プロダクション:シグロ
『見はらし世代』製作委員会:シグロ、レプロエンタテインメント
(C) 2025「見はらし世代」製作委員会
公式サイト:https://works.cine.co.jp/miharashi/
公式X:https://x.com/Miharashi_Movie
2025年 秋 日本公開