『突然、君がいなくなって』見上愛、奇妙礼太郎ら各界著名人からコメント&イラスト到着 アナザービジュアルも解禁

第77回カンヌ国際映画祭ある視点部門のオープニング作品に選出された、ルーナ・ルーナソン監督の最新作『突然、君がいなくなって』(6月20日公開)に、各界の著名人からのコメントとイラストが到着。あわせて、アナザービジュアルも解禁された。

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『突然、君がいなくなって』アナザービジュアル

アイスランド・レイキャビクの美大に通うウナには、大切な恋人ディッディがいる。しかし、二人の関係は秘密だ。彼には遠距離恋愛をしている長年の恋人、クララがいるのだ。ある日ディッディはクララに別れを告げに行くと家を出た後、事故に巻き込まれ帰らぬ人となってしまう。誰にも真実を語ることができないまま、ひとり愛する人を失った悲しみを抱えるウナの前に、何も知らないクララが現れて――。

これまで3作の長編映画でカンヌ、サン・セバスティアン、ロカルノなど数々の国際映画祭の賞や招待を受け、短編映画でアカデミー賞(R)にノミネートされるなど、世界的に注目を浴びるルーナ・ルーナソン監督。今作では誰もが経験しうる身近な人の不在、そして集団のなかでの個と個の儚くも美しいつながりを、真っすぐに描き切る。

秘密を抱えた主人公ウナを演じるのは、映像、音楽作品で広く活躍するエリーン・ハットル。親密さをもった繊細且つ力強い演技で、25年ベルリン国際映画祭にてヨーロッパ・シューティングスター賞を受賞している。

そんな本作に、昨年訪れたアイスランドの大自然に感銘を受けたという俳優・見上愛や、ミュージシャンの奇妙礼太郎、映画『ぼくのお日さま』の監督・奥山大史、アイスランドでの楽曲制作経験のあるアーティスト・Yaffle、アイスランド好きとして知られるタレントのふかわりょう、アイスランドを撮り続ける写真家のシバノジョシア、北欧ジャーナリストの森百合子、映画『SUPER HAPPY FOREVER』の監督・五十嵐耕平、俳優の小川あん、モデルの前田エマ、映画評論家の真魚八重子ら各界著名人から絶賛コメントが到着。

また、漫画家のマキヒロチからは、ウナとその“恋人の恋人”クララの印象的なシーンを切り取ったイラストも寄せられている。

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漫画家・マキヒロチによるイラスト

併せて解禁されたのは、主人公ウナが最愛であり秘密の恋人ディッディの死を予感し、覚悟と逃避の気持ちの混ざった複雑な表情を切り取ったアナザービジュアル。「ある日突然、恋人を失ったら。その悲しみを誰にも伝えてはいけないとしたらー」と、観る者に問いを投げかけるようなコピーと共に、ウナの顔が光に吸い込まれるかのように徐々に近づきぼやけていく様が象徴的だ。

コメント全文(順不同・敬称略)

どれほど美しい土地に住んでいようと、浄化しきれない想いがあることを知る。続いていく生活と、続かなかった生活に、あの日のレイキャビクの夕日は何を語りかけていたのだろうか。
私は今年もアイスランドへ行く。それは、浄化のためではなく、生きる活動のために。
――見上愛(俳優)

シンプルで悲しくてかわいい歌を聴いているような、
正解のない、なくていい世界の私たちが今日もここに生きている。
――奇妙礼太郎(ミュージシャン)

ぽっかり空いた穴からじゃないと、見えない世界があるから。
私がアイスランドと出会えたように。
――ふかわりょう(タレント)

本当は、人の哀しみに触れようとすることすら傲慢なのかもしれない。そのどうしようもない隔たりの傍らで、ウナたちは互いに声を交わし、身体に触れあい、それぞれの喪失をこだまのように響かせていた。わたしはただ、その音に耳を澄ます。
――小川あん(俳優)

抑制的な演出と構図の端正さが、現実と虚構の境のような気持ちにさせるアイスランドの美しく荒涼とした風景に絡んで心を引き寄せる。別の視点から見た喪失と、再生へ向かう人間の性を描いた物語。挿入曲として使われているヨハン・ヨハンソンのOdi et Amoも、まるでこの映画の書き下ろしであるかのようにウナに寄り添っている。
――Yaffle(アーティスト)

突然、失った秘密の恋。“友人の死”として偽らないといけない“痛み”。“恋人の死”として哀しみを分ち合えない“辛さ”。初めての“身近な死”に直面した若者たちの繊細で複雑な“苛立ち”。遺された若い命はやがて“君の死”を共有し、新たな夜明けへと繋げる。レイキャビクのランドマークと共に、これらを美しく魅せる。この映画、なんとも愛おしい。
――小島秀夫(ゲームクリエイター)

子どもでもなく大人でもないからこそ抱く感情を、余白たっぷりに光の粒としてフィルムへと刻み込んでいて最高です。こんな映画に憧れます。
――奥山大史(映画監督『ぼくのお日さま』)

どこにでもありそうな若者の過ちを丁寧にすくいとり、
忘れがたい物語にしてしまうアイスランドの俊英、ルーナソン監督。
逃げ出したい、羽ばたきたいと願う彼らの姿はいつかの自分にも重なって、
レイキャビクのあの場所に、いますぐ行きたいと思わずにいられない。
――森百合子(北欧ジャーナリスト)

小国アイスランド。
かの地で愛する人と出会える縁は、我々が想像する以上に尊い。
旅立った彼の生きた残響のようにヨハンの名曲が鳴り響く中、
残された彼らの声にならない叫び。
ラストに見る光は絶望か、希望か?
見届けて欲しい。
――シバノジョシア(フォトグラファー)

ほとんど敵だと思っていても、どんなに受け入れられなくても、体験が人と人を結びつける。
そして何より美しいのは、それを物語るのではなく実際に体験する瞬間がわたしたちにも訪れること。
――五十嵐耕平(映画監督『SUPER HAPPY FOREVER』)

みんなと居るのに孤独を感じた、あの時間がここにある。
――前田エマ(モデル)

喪に服すのは死に対する悲しみの浄化だけでなく、楽しかった記憶を仲間と分かち合い、日常を取り戻そうとする行為だ。本作はまるでこの世に出来たばかりのガラスが、初めて日の光を通したような、尊く瑞々しい透明感を感じさせる。傑作!
――真魚八重子(映画評論家)

恋人を奪ったウナと奪われたクララの長い一日。
その地獄の中でお互いが思い知らされていただろう、
「この人を愛したなら仕方ない」という感情に
切なくも暖かくなった。
――マキヒロチ(漫画家)


『突然、君がいなくなって』
出演:エリーン・ハットル、ミカエル・コーバー、カトラ・ニャルスドッティル、バルドゥル・エイナルソン、アゥグスト・ウィグム、グンナル・フラプン・クリスチャンソン
監督・脚本:ルーナ・ルーナソン
撮影:ソフィア・オルソン
音楽:ヨハン・ヨハンソン
2024年/アイスランド=オランダ=クロアチア=フランス/アイスランド語/80分/ビスタ/原題:Ljósbrot/英題:When the Light Breaks
【PG12】
後援:アイスランド大使館
配給:ビターズ・エンド
(C) Compass Films, Halibut, Revolver Amsterdam, MP Filmska Produkcija, Eaux Vives Productions, Jour2Fête, The Party Film Sales
www.bitters.co.jp/totsuzen/

6月20日(金)Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

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