妻夫木聡、大友啓史監督が愛知を訪問 映画『宝島』全国キャラバン第三弾

映画『宝島』の全国キャラバン第三弾となる<愛知キャラバン>が行われ、妻夫木聡と大友啓史監督が愛知を訪問した。

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ある夜、一人の英雄が消えた。アメリカ統治下の沖縄で、自由を求め駆け抜けた若者たちの友情と葛藤を描く感動超大作。英雄はなぜ消えたのか?幼馴染3人が20年後にたどり着いた真実とは―。

本作は、第160回直木賞をはじめ、第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞を受賞した真藤順丈の同名小説を実写映画化。主演には妻夫木聡を迎え、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太ら豪華俳優陣が集結した。監督は大友啓史。

「『宝島』は、“人生のバトン”の物語。映画を越える存在になっているこの作品を、皆さんに会いに行って直接届けたい!」と、“宝島宣伝アンバサダー”として全国行脚することを宣言した妻夫木。6月7日の沖縄プレミア、6月14日~15日の静岡キャラバンに続き、今回が全国キャラバン第三弾となった。

21日には、名古屋駅前に位置する映画館「ミッドランドスクエア シネマ2」にて、予告上映&宣伝大会にゲスト登場した二人。本イベントは、映画会社の宣伝担当者が自社作品について本気でプレゼンを行うイベントだが、キャストが登場し自ら作品をプレゼンするのは、2022年に第1回目が開始されて以来初めてとのことで、まさに異例でプレミアムなイベントになった。

また22日には、今年4月にオープンしたばかりの映画館「シネマワールド ららぽーと安城」にて舞台挨拶付き先行上映会を実施。本映画館で舞台挨拶が実施されるのは、今回の『宝島』が初めてとなる。

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映画上映後の興奮冷めやらぬ会場に二人が登場すると観客からは鳴りやまない拍手が。舞台挨拶は会場に集まった観客からの生の質問で構成され、映画上映後から舞台挨拶開始までの短い募集時間ながらも約130通もの質問が寄せられた。

まず、「見終わった後の涙は、単なる感動の涙ではなく、体の中から熱いものが渦巻いて、何かが湧き上がってくるような涙でした。この今から、目を覚まして、声をあげて、生きていきたい、そう思わされました」という感想が読まれると、妻夫木は「めちゃくちゃいい感想じゃないですか!僕たちが伝えたかったことをまさに言っていただいてグッときちゃいました。ありがとうございます!」、大友監督は、「ヤバい!感動しちゃう」と鑑賞直後の素晴らしい感想に大興奮の様子。

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また、「当時の沖縄を再現するにあたり、これだけは伝えたいと思ったことは?」といった質問には、大友監督が「沖縄の人が大切にしたものは何か、何を想ったのかを浮き彫りにするために出来る限り当時の環境を美術も、衣裳も丁寧に再現していく、そこを丁寧に撮りました。当時の人が心の中で思っていたことを、とにかくちゃんと伝えたいという想いで全カット全シーンやっています」と語り、本作にかけた並々ならぬ決意と覚悟を伝えた。

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「一番印象に残ったシーンは?」という質問には、妻夫木は少し考えたのち、「やっぱりラストシーンですかね」と答え、「観終わった後に自分の命の鼓動みたいなものがまたドクン、と動き出すのが聞こえたような気がしたんです。これからみんなで生きていこうよとシンプルに思えました。これは観てくれた人には絶対に伝わるはずだと確信が持てた瞬間でもありました」と力を込めて話した。

最後に妻夫木は、「皆さんの中で宝島という物語がずっと続いていってほしいと思います。そういう映画の力を僕は信じていますし、皆さんの心の中に命の鼓動みたいなものを感じてもらえていたら本当に幸せです」とメッセージ。続いて大友監督は、「この映画をただの映画で終わらせたくないです。この映画に込めたメッセージが一つでも多く伝われば」という言葉で締めくくった。

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舞台挨拶後には、映画館の母店である「ららぽーと安城 スタジアムコート」にてスペシャルトークショーが開催され、1000人を超える観客が駆けつけた。

MCに呼び込まれ登場するや、物凄い人で埋め尽くされた会場を目にした妻夫木は、「愛知の皆さんの熱量がもうバシバシと伝わってきます。本当にありがとうございます!」と一言。大友監督も今作への手ごたえを感じ満面の笑みで、「こんなに沢山の人が集まってくれると思っていなかったので、びっくりしていますし感動しています!」と呼びかけた。

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愛知には撮影等で何度も訪れているという妻夫木。「愛知にお越しになったことはありますか?思い出や印象などあればお教えください」との質問に、「愛知といえばグルメの場所だと思っていて、いつも色々な所で美味しいものを楽しんでいるんですが、毎回太らないように気を付けてます」と茶目っ気たっぷりに話すと、会場は愛しさにあふれた笑いに一気に包まれた。

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また、「映画『宝島』はどういう物語なんでしょうか?」と投げかけられた大友監督は、簡単にストーリーを紹介しつつ、「アメリカ統治下の沖縄で生き抜く勇敢な若者たちの青春群像、生き方を追い求める物語です」と答え、作品の魅力を伝えた。

続いて「本作のオファーを受けた時の率直な感想」を聞かれると、妻夫木は、「本当に嬉しかったです。本作と同じコザを舞台にした作品に出演した時に出会った親友たちの想いを、僕が芝居で伝えていかなきゃという使命感もありました。仲良くしていた人たちと愛した町だったので嬉しかったです」と想いを馳せ、感慨深さをにじませた。

また、お互いの印象を聞かれた二人は、「物腰の柔らかさの中に、骨太さを感じさせる、正に映画俳優。妻夫木君だったらこの作品を最後まで走り切れると思いましたし、走り切ってくれました。感謝しています」と大友監督が感謝を伝えると、「(大友監督は)やっぱり熱い男ですね。その人物として生きることを導いてくれて、信じてくれる」と妻夫木も信頼をにじませた。

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イベント後半、MCから「そろそろお別れの時間が…」と告げられると、会場からは「えーーーっ!」と別れを惜しむ大合唱。妻夫木も別れを惜しみつつ、「命は繋がっていくものだと感じます。想いが生きていく糧になる。僕たちは先人たちの想いを糧に生きていかなきゃいけないし、忘れちゃいけないと思います。そんな想いがたくさん詰まった映画『宝島』、ぜひ映画館で観てください」と心からの言葉で応え、「作品の中で生きるグスク達のたくましい、諦めない気持ちが、僕の諦めない力になっています。映画館の大きなスクリーンで、その時代を追体験して欲しいです」と大友監督が最後に言葉を紡いだ。

いよいよイベントのラスト、フォトセッションタイムになると、観客と一緒に妻夫木の掛け声で「たぎれ!!愛知―――!!!」という咆哮が会場全体に響き渡った。

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『宝島』
出演:妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太、塚本晋也、中村蒼、瀧内公美、栄莉弥、尚玄、ピエール瀧、木幡竜、奥野瑛太、村田秀亮、デリック・ドーバー
監督:大友啓史
原作:真藤順丈『宝島』(講談社文庫)
配給:東映/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)真藤順丈/講談社 (C)2025「宝島」製作委員会
https://www.takarajima-movie.jp

2025年9月19日(金)より全国公開

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