アニメーション映画『クスノキの番人』の主人公・直井玲斗役を高橋文哉が演じ、物語のカギを握る玲斗の叔母・柳澤千舟役に天海祐希の出演が決定した。あわせて、ティザービジュアルと本編映像初公開となる特報映像が解禁となった。公開日は2026年1月30日に決定。

累計100万部を突破した東野圭吾の小説「クスノキの番人」(実業之日本社文庫刊)がアニメーション映画化。
理不尽な解雇で職を失い、追い詰められた末に罪を犯した青年・直井玲斗。逮捕された彼に差し伸べられた救いの手は、亡き母の腹違いの姉・柳澤千舟からだった。


釈放の条件は、月郷神社に佇む<クスノキの番人>となること。戸惑いながらもその役目を引き受けた玲斗は、神社を訪れる人々や千舟との交流を通じて、彼の世界は少しずつ色を帯びていく。やがて、クスノキが持つ<本当の力>とその謎は、玲斗の人生をも巻き込みながら、彼を思いもよらぬ真実へと導いていく。

この度解禁となったのは、「その木に祈れば願いが叶う」といわれる圧倒的な存在感を放つクスノキと何かを念じる玲斗の姿が映されている特報映像。ミステリアスな“クスノキ”に、幻想的な景観など、クリエイター陣による卓越した映像美が垣間見えるシーンも詰め込まれ、より期待が高まる仕上がりとなっている。
あわせて解禁となったティザービジュアルでは、番人の仕事を命じられた玲斗と、その奥にずっしりと祀られている巨大なクスノキの麓が描かれている。背景のクスノキは、木目や岩肌、その細部までも細やかな線で丁寧に描き込まれており、こちらもクリエイター陣の熱量と本作のクオリティの高さが伺えるビジュアルとなっている。

玲斗役を演じる高橋は、アニメ映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』(23年)で初声優を務めた際は、声を枯らすほどの真に迫った演技に絶賛の声が続出。そして、本作で長編アニメーション映画の初主演となった。

高橋は、「東野圭吾先生の作品が、初の劇場アニメーション化。そんな記念すべき本作で主演を務めさせていただけることに、大きな喜びと責任を感じています。プレッシャーもありましたが、監督とお話しする中で、作品への熱い想いに触れ、自然と気持ちが前を向いたのを覚えています」と嬉しさと同時にプレッシャーも感じていたという。

そして物語のカギを握る叔母であり、玲斗に“クスノキの番人”になることを命じる千舟役の天海は、声の出演は8年ぶりとなる。

天海は、「出演を決めたきっかけは、監督からいただいた一通のメールです。その言葉に込められた情熱と誠実さに心を動かされ、「私にできることがあるのなら、ぜひお力になりたい」と強く感じました」と出演のきっかけを明かし、本作の魅力については、「現代を生きる私たちは、時に自分の道に迷い、不安を抱えることがあります。そんなときこそ、千舟や玲斗、本作に登場する人々の視点にふれることで、物事の見方を少し変えてみる勇気や、大切な人との関係にそっと目を向けてみようと思える時間を過ごしていただけたら嬉しいです」と語っている。

アフレコ現場で迫真の演技を魅せる2人のメイキングPVも公開され、高橋と天海が息を吹き込む玲斗と千舟のキャラクターや、彼らの関係性にも注目してほしい。
メイキングPV<高橋文哉編>
メイキングPV<天海祐希編>
脚本は「ハイキュー!!」「ブルーロック」シリーズ、『僕だけがいない街』(16年)の岸本卓が担当。キャラクターデザインは『ブルーピリオド』原作者の山口つばさと、『かがみの孤城』(22年)でキャラクターデザイン協力を務めた板垣彰子がタッグを組み、共にキャラクターを創り上げた。そして美術監督は『天気の子』(19年)の他、アヌシー国際アニメーション映画祭2025で審査員賞を獲得し話題の『Chao』(25年)などを手掛けてきた滝口比呂志が務める。
高橋、天海のコメント全文は以下の通り。
高橋文哉 コメント全文
東野圭吾先生の作品が、初の劇場アニメーション化。そんな記念すべき本作で主演を務めさせていただけることに、大きな喜びと責任を感じています。プレッシャーもありましたが、監督とお話しする中で、作品への熱い想いに触れ、自然と気持ちが前を向いたのを覚えています。
玲斗の迷いながらも前へ進もうとする姿には、年齢の近さもあって自然と自分を重ねました。現場で生まれる空気に支えられながら、千舟役の天海祐希さんとの掛け合いに向き合えたことは、自分にとってかけがえのない経験です。
本作には、日常の中で見落としがちな「人生を振り返る機会」や「自分自身と向き合う時間」が数多く織り込まれています。観る方それぞれの人生に寄り添う瞬間が、きっとこの物語のどこかにあると思います。役者として、映画『クスノキの番人』を通して届けることができる想いを、できる限りちりばめたつもりです。この物語との出会いが皆さんにとって何かの“きっかけ”となれば幸いです。
天海祐希 コメント全文
出演を決めたきっかけは、監督からいただいた一通のメールです。その言葉に込められた情熱と誠実さに心を動かされ、「私にできることがあるのなら、ぜひお力になりたい」と強く感じました。
声のお仕事は毎回新たな挑戦ですが、アニメーションならではの表現の可能性に触れられることは、私自身にとっても貴重な学びとなっています。今回も、柳澤千舟という女性の人生と歩みを想像しながら、言葉一つひとつに自然な重みが宿るよう心を込めて臨みました。
現代を生きる私たちは、時に自分の道に迷い、不安を抱えることがあります。そんなときこそ、千舟や玲斗、本作に登場する人々の視点にふれることで、物事の見方を少し変えてみる勇気や、大切な人との関係にそっと目を向けてみようと思える時間を過ごしていただけたら嬉しいです。
映画館でのひとときが、皆さまの日常に小さな温もりを届けられますように。
『クスノキの番人』
声の出演:高橋文哉 天海祐希
監督:伊藤智彦
原作:東野圭吾「クスノキの番人」(実業之日本社文庫刊)
脚本:岸本卓
キャラクターデザイン:山口つばさ 板垣彰子
美術監督:滝口比呂志
制作:A-1 Pictures / Psyde Kick Studio
配給:アニプレックス
(C)東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会
kusunoki-movie.com
2026年1月30日(金)公開