伊藤沙莉主演最新作『風のマジム』(9月5日より沖縄県先行公開、9月12日より全国公開)の本編冒頭映像が解禁された。

原作は、原田マハによる同名小説。「南大東島の風に吹かれて育つサトウキビで特別なラム酒を作りたい」と思い立ち、社内のベンチャーコンクールを活用してビジネスを立ち上げ、契約社員から社長になった金城祐子氏の実話が基になっている本作は、平凡に生きてきた契約社員の主人公・伊波まじむが、人と出会い、周囲の人々を巻き込みつつも、家族に支えられて、夢を実現していく、主の成長と彼女に関わる人々の“真心”の物語。
解禁された本編冒頭映像は、虫の音が響くサトウキビ畑を歩く主人公まじむ(伊藤)の後ろ姿で幕を開ける。つづいて映し出されるのは、大鍋の豆乳ににがりを入れてゆっくりとかき混ぜる様子。鳥のさえずりが聞こえるなか、カメラは家の中へ。まじむが「おはよう」と居間に登場。台所で朝食を用意している母・サヨ子(富田靖子)の「まじむ、もう少し早く起きて手伝いなさい。たくさん飲んでも酒に飲まれたらならんど」というお小言に、気のない声で「はいはい」と答えるまじむ。
祖母・カマル(高畑淳子)が豆腐店の大鍋で作っているゆし豆腐も出来上がった。まじむがお茶碗を食卓に運びながら、軽快でどこか懐かしいメロディをハミングすると、朝食を作っている母・サヨ子もハミングを始める。同じメロディをハミングしながら、豆腐店から祖母・カマルがやってくる。「できたてど~」と運んできた作り立てのゆし豆腐が、朝食の主役。「くゎっちーさびら」(沖縄の言葉で「いただきます」)と手を合わせ、まずはゆし豆腐を口に運ぶ。森山直太朗による本作の主題歌「あの世でね」にのせて、まじむ、母、祖母3人が紡ぐ自然で心地好いアンサンブルが印象的な映像だ。
まじむを演じる伊藤は、祖母・カマルを演じた高畑と、母・サヨ子を演じた富田との共演について、「お2人とは朝ご飯や夜ご飯を一緒に食べて、普通に実家にいるような気持ちにさせていただきました。一緒に食卓を囲むことに何の違和感もなく、家族と思える空気を出してくださる方々だったので、やりやすかったです。大先輩ですし、本当に素敵な役者さん達ですが、そういったことを忘れちゃうおばあとお母さんなんですね。自分がそこに生きるということがスムーズにできたのはお2人のおかげだと思います」とコメント。
また、沖縄という土地に生きる人々の姿が色濃く描かれている本作について、原作者の原田は「沖縄の方々は本当に家族や地域を大切にしていて、そのたくましさや優しさが物語の骨格になっています。おばあやお母さんの存在、世代を超えたつながり、そういったものが“豊かさ”として息づいている。それを描けたことが、この物語の大きな魅力の一つになったと思っています」と語っている。

ストーリー
伊波まじむ(伊藤沙莉)は那覇で豆腐店を営む祖母カマル(高畑淳子)と母サヨ子(富田靖子)と暮らしながら、通信会社・琉球アイコムの契約社員として働いている。まじむは沖縄弁で「真心」を意味する言葉で祖母がつけた名前だ。
いつも祖母と一緒に通うバーで、ラム酒の魅力に取り憑かれたまじむは、その原料がサトウキビだと知る。折しも社内ベンチャーコンクールが開催され、まじむは、南大東島産のサトウキビからラム酒を作る企画で応募するが、それはやがて家族、会社、島民をも巻き込む一大プロジェクトへと発展していく――。
『風のマジム』
出演:伊藤沙莉 染谷将太 尚玄 シシド・カフカ 橋本一郎 小野寺ずる なかち 下地萌音 川田広樹 眞島秀和 肥後克広 滝藤賢一 富田靖子 高畑淳子
原作:「風のマジム」原田マハ(講談社文庫)
監督:芳賀薫
脚本:黒川麻衣
主題歌:森山直太朗(ユニバーサル ミュージック)「あの世でね」
エグゼクティブプロデューサー:笹岡三千雄
企画プロデューサー:関友彦
プロデューサー:佐藤幹也
製作:オーロレガルト
制作プロダクション:ポトフ
2025/日本/DCP/カラー/シネマスコープ/5.1ch/105分/G
製作・配給:コギトワークス 共同配給:S・D・P
(C)2025 映画「風のマジム」 (C)原田マハ/講談社
https://majimu-eiga.com/
2025年9月5日(金)沖縄県先行公開
9月12日(金)全国公開
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