映画『ホーリー・カウ』(10月10日公開)より、日本版のアザービジュアル4種が解禁。あわせて、各界著名人からのコメントが到着した。

本作は、「フランスで最も愛されるチーズ」とも言われるコンテチーズの生産地・ジュラ地方を舞台に、若者たちのひと夏を鮮やかに描いた青春物語。無軌道に日々を過ごしていた18歳のトトンヌが、チーズ職人だった父の死をきっかけに、幼い妹と生きていくため、チーズ作りで賞金を得ようと奮闘する姿を描く。



また、映画監督の大九明子、『侍タイムスリッパー』の監督で米農家でもある安田淳一ら、本作をいち早く鑑賞した著名人から到着したコメントは以下の通り。
コメント(五十音順/敬称略)
酒好き、お祭り好き、性欲に従順、そして全員、働き者。全登場人物すさまじく良い。トトンヌとクレールの兄妹、お兄ちゃんのだぶだぶリーバイスTシャツをここぞという品評会で着てる妹とか、最高ですよね。
大九明子(映画監督)
クサることの多い青春時代。
転んで擦りむいて、かさぶたができて
ずっとチリチリ、ジクジク。
夏のフランス特有の光の中で
熟成していく若者の姿は発光しているかのよう眩しくて羨ましくて
村人の一人となって全てを目撃しているような気持ちとなりました。
老若男女問わずたくさんの方に観てもらいたい、素晴らしいフランス映画作品だと心から。
加藤紀子(タレント)
「男の子って本当にバカ!」って思わずにはいられないんだけど、
未熟なりにも頑張ろうとする不器用さがなんだか可愛いくて、
キライになれないなぁと思っているうちにすっかりクセになっちゃった、ってことあるよね。
キニマンス塚本ニキ(翻訳家・ラジオパーソナリティ)
酔っ払い、踊り、ナンパしては失敗し、喧嘩して…何度も映画で見てきたはずの若者たちがなぜこんなにも新鮮なのだろう。ジュラの刻一刻と変化する自然とともに、俳優たちの表情を映画は現在形で発見していく。そして仕事をすること、人を愛することを学んでゆく彼ら、彼女らは、いつしかヒーロー、ヒロインになっていく。
坂本安美(アンスティチュ・フランセ映画主任)
少年がチーズ作りを通して大人になっていくさまを、酪農大国フランスならではの美しい風景とともに追随。
おいしいコンテが食べたくなる、まぶしい青春ストーリー!
ツレヅレハナコ(文筆家・料理研究家)
フランスが誇るハードチーズコンテの故郷が舞台。
ジュラの山々、モンベリアード牛、酪農家、
チーズ職人たちの日常が垣間見れる
チーズ好きには堪らないシーンが満載。
「花が咲いている牧草の時期のコンテは花の香りがする」
不器用ながらコンテチーズ作りに挑戦する若者がこだわる乳の質にも注目したい。
村瀬美幸(一般社団法人日本チーズアートフロマジェ協会副理事長/世界最優秀フロマジェ2013)
親を亡くした不良少年が賞金目的で挑むチーズづくり。
その中で描かれる、友情、恋愛。
ノーヘルでバイクに乗り、夜な夜なパーティで飲んだくれる。でも妹を毎朝ちゃんと学校に送り世話する。
昭和の不良漫画で見るような、根は優しくまっすぐな不良少年の姿を、まさか現代のフランス映画で見ることができるとは。
エンタメ的ワクワクと純文学的リアリティの調和する素晴らしい映画。
どでかいチーズを背負い、美しい田舎道をノーヘルで走る主人公の姿が目に焼き付いています。
森つぶみ(漫画家/「転がる姉弟」)
奔放に生きてきたトトンヌ。
父の死で直面する厳しすぎる現実。
かすかな希望に決して褒められない過ちを侵しながら、不器用に無様に食らいつく。
その奮闘が、かつて何者かたらんとした観る者の青春を呼び覚ます。
決して全ての問題が解決するわけではない。
気配ほどしか示唆されない未来が、
圧倒的で爽やかな余韻を残す鮮やかすぎるラスト。
牛も人間もおっぱいは偉大だ。
安田淳一(『侍タイムスリッパー』監督、米農家)
『ホーリー・カウ』
出演:クレマン・ファヴォー、ルナ・ガレ、マティス・ベルナール、ディミトリ・ボードリ、マイウェン・バルテレミ、アルマン・サンセ・リシャール、リュカ・マリリエ、イザベル・クラジョー
監督:ルイーズ・クルヴォワジエ
脚本:ルイーズ・クルヴォワジエ、テオ・アバディ
撮影:エリオ・バレゾー
編集:サラ・グロセ
音響:フランソワ・アブデルヌール
美術:エラ・クルヴォワジエ
音楽:リンダ・クルヴォワジエ、シャルリ・クルヴォワジエ
2024|フランス|92分|フランス語|カラー|2.39:1|5.1ch|日本語字幕:橋本裕充
提供:キングレコード
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
配給:ALFAZBET
(C) 2024 – EX NIHILO – FRANCE 3 CINEMA – AUVERGNE RHÔNE ALPES CINÉMA
https://alfazbetmovie.com/holycow/
10月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
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