岸井ゆきの、宮沢氷魚がW主演を務める映画『佐藤さんと佐藤さん』より、アルコ&ピースが本作について熱く語る特別映像が公開された。さらにタレントのIMALUやお笑い芸人のバービー、インフルエンサーでタレントのこーくんなど各界著名人から共感コメントが到着した。

本作は、“夫婦”というテーマを軸に、人と人との関係をリアルに描いたオリジナルストーリー。苗字が“佐藤”同士のサチとタモツが、交際、結婚、出産を経て歩んだ15年間を丁寧に描き出す。
岸井が芯が強く明るい佐藤サチ役を務め、宮沢が真面目でインドアな佐藤タモツ役を演じる。サチの後輩に藤原さくら、タモツの弟に三浦獠太、弁護士であるサチの依頼人を中島歩が演じる。監督は、『ミセス・ノイズィ』(20)でその人間の機微を絶妙に描き、NYジャパンカッツ観客賞、日本映画批評家大賞脚本賞を受賞した天野千尋。
タイトルからは日常系ドラマの雰囲気を感じる本作。今回公開された特別映像で、アルコ&ピースの2人が開口一番「冗談じゃない!ただのジェットコースター映画じゃねえか!」と笑いを交えて叫び、さらには「“衝撃のラスト!”みたいなタイトルを、これにつけてほしいわ!」と興奮気味に語る。

さらに本作の“共感力”については、「登場人物の誰かの立場に投影できない人がいない」「身につまされる瞬間が多すぎる」とコメント。特に宮沢が演じるタモツについて「ちょっとしたことで誰だってタモツになりかねない。ほんのわずかな行き違い、接続詞ひとつ、こだわりひとつで崩れていく関係がリアルで、まさにサブタイトルは“人類あるある”だと思う」とコメント。

また印象的なシーンとして2人が熱く語り合ったのが、サチとタモツが自転車で帰る場面。友人たちとの何気ない会話が、後半の展開の“土台”になっていると感想を述べ、「あれがある方こそ後半の“波”に繋がってくる」と大盛り上がり。また「どんな人におすすめしますか?」という問いには、「この世に息づく人類です!」と即答。
さらに、後半戦として、天野監督と語り尽くす対談企画もMOVIE WALKER PRESS公式チャンネルにて配信予定だ。
コメント(五十音順)
浅見祥子(映画ライター)
相性ぴったりな二人の「佐藤さん」が歩む、先の読めない15年。それは極上に幸せであまりに危うく、壮絶なまでに七転八倒の日々で、どこまでも切ない。岸井ゆきのと宮沢氷魚の化学反応もあって、これが結婚のリアル!と思わせる。
渥美志保(映画ライター/コラムニスト)
夫が甘えすぎだろ……でも妻も無神経だな……というか親の言い方……いやいや周囲の視線が強いてくるものが……観客のジェンダーに対する感度を何度も試す脚本が問うのは、何も変わらないはずだったのに、確実に何かを変えてしまう「結婚」のあり方。
IMALU(タレント)
「長男だから」「お母さんなのに」みんな自由に生きればいいのに、社会が作った“女らしさ”と“男らしさ”に今だに苦しめられている。育児と仕事。静かな葛藤が少しずつ溝を生み、すれ違う二人の姿がとてもリアルでした。
折田千鶴子(映画ライター)
世のワーママは立場逆転した妻と夫、どっちの気持ちも分かり過ぎて悶絶必至!所詮、人間なんて自分勝手で小っちぇ~なと噴き出し、でも愛を感じ、思わず涙。等身大な2人に、今の日本の全てが映し込まれている。
加藤夏希(女優)
いつもどこか歯車が噛み合わず時が過ぎ、どちらかが諦めた時突然歯車が噛み合う。どの人にも当てはまる人事多難をうまく描いていて、夫婦とは同じベクトルを向くチームでなければいけないんだなと思いました。
こーくん(インフレルエンサー/タレント)
「将来は結婚することが夢です」「理想の夫婦像」このような言葉をたくさん聞く中、夫婦のリアルな現実を見せてくれる映画。
付き合った当初は大好きで、一生を共にする誓いをしても、互いに歩み寄り続けないと、少しずつ生活、関係にヒビが入る。
すごいリアルで、儚くて、でもどこかほんわかして笑っていられて…。
将来結婚したい人、現在結婚している人はもちろん、どんな人が見ても心に刺さる映画だとおもいます。
夫婦、家族って素敵。
新谷里映(映画ライター)
天野千尋という監督は、どうしてこうも「そう、そうなのよー!」というポイントをずばりと突いてくるのだろう。
誰かと一緒に人生を歩むなかで感じる「どうして…」「なぜ…」が、みごとに物語に染みこんでいた。
杉嶋未来(ライター)
「トイレットペーパーないよ」
たった一言が、積み重なったすれ違いをあぶり出す。
恋人から夫婦、家族へ。
15年の変化の中に宿る痛みと愛を、岸井ゆきのと宮沢氷魚が体現。
観終わったあと、大切な人をもっと大切にしたくなる。
さとう珠緒(女優・タレント)
短い言葉では語りきれないほど、凝縮された時間の映画でした。
誰の人生にも起こりうるすれ違い、喜び、そして痛み。
気づけば自分の人生を重ねながら観ていました。
武田砂鉄(ライター)
人はきっかけと結果だけを見てしまう。どうしてこんなことになったのか。ようやく気付いた時には、もう元には戻れない。それでも今日が始まって、終わって、明日がやってくる。いつもと同じ一日に思える。それが希望なのか、絶望なのか、それは誰にもわからないので、ひとまず今日を生きてみようと思った。
ひうらさとる(漫画家)
仕事大好きな「バタバタしててー」が口癖の女性は既婚も未婚も震えるリアリティ!ラストの優河さんの主題歌に泣きました…
東紗友美(映画ソムリエ)
共感者のような映画だと思って観たのに、観終わった後にはアザになっていた。
それほどまでにリアル。
家事も育児も仕事も。
すべてに全力を尽くしたいという願いと現実との埋めがたい乖離。
生活の断片ひとつひとつの緊張感があまりに真に迫っていて、視線を逸らすことができなかった。
それでも痛みを越えて、なお残る愛。
その確かさを教えてくれる、稀有な作品だ。
フォーリンラブ・バービー(お笑い芸人)
これウチの話じゃん!あいたたたー!どっちの気持ちもわかりすぎて胸が痛い!
未熟な人間やめたいって思ってたけど、それも人生。
笑って泣いて、ああ人間やってるなって思ったら、なんか日常が愛しくなった。
3時のヒロイン・福田麻貴(お笑い芸人)
人と人は絶妙な最大公約数を共有して生きているんだなと思いました。
そして重ならない部分が、はじまりのきっかけにも、終わりのきっかけにもなる。
小さな変化の積み重ねが丁寧に描かれていて、あたたかくて苦しい、等身大の夫婦が繊細に映し出されていました。
でか美ちゃん(タレント)
どちらかの佐藤さんにだけ感情移入したり、違う佐藤さんにだけ苛立つ人は、そばにいてくれる人の優しさに今一度向き合うべきだ。
すみませんこれ自分に言い聞かせてます。
そして相手に差し出す優しさが本当の優しさなのかも、今一度考えてみるべきだ。
すみませんこれも自分に言い聞かせてます。
朝長美桜(タレント)
夫婦の時間を通して、笑い合う日々や温かさ、その裏にある人との関係の難しさに胸がぎゅっと締めつけられました。“一緒に生きる”ことの奥深さに、心がじんわりと動かされ、見終わったあと、静かな余韻に包まれました。
中村仁美(フリーアナウンサー)
大切な人のために。その思いは、いつしか“当たり前”の日々に溶け出て、それでも、立ち止まる余裕なんてない。気が付けば、大切な人の幸せをただ祈る事しかできない、もどかしさと切なさで涙が溢れた夫婦の物語でした。
majocco(イラストレーター)
ふたりともコーヒーのことは大好きだったはずだった。それでもふたりの中でコーヒーはどうでもよくなっていった。これから2人ともそれぞれのコーヒーを取り戻していくのだろうか。それがこの夫婦における結婚と離婚というものなのだろうか。美味しいコーヒーを飲めますように。
三輪記子(弁護士)
試験合格は人生の一部のはずなのに、いつのまにか人生の全てのように錯覚してしまう。錯覚と現実が絡まり合い、現実を侵食する。2人の愛のすれ違いはどうなるのか。誰しも経験したか、あるいは経験しうる物語だ。
唯川恵(小説家)
夫婦が100組いたら100通りの答えがあるというけれど、私は200通りの答えがあると思う。妻と夫の答えというのは別にある。
結婚はどんな形でしても、一筋縄では行かない、勝ち負けのない戦い。
改めてそう気付かされる映画でした
ゆきぽよ(タレント)
「佐藤さんと佐藤さん」を観て、まだ結婚の経験がない私ですが「これがリアルか。」と感じました。たった数時間の映画ですが、その数時間に数十年の夫婦のリアルが詰め込まれていて、私が夢見ている結婚って思ったよりキラキラしていないのかもしれないな~。と感じました。けど、それと同時に結婚って簡単では無いし、年々悪くなったり良くなったりする夫婦の関係を一緒に楽しめるパートナーと結ばれたいな。とも感じました。この映画を見たら離婚する夫婦が増えてしまうんじゃないか!?とも思いましたが逆に結婚を覚悟できるカップルも増えそう。結婚を意識し始めた20代後半以降の方々に是非見て欲しいです!
友永真也(実業家・しんめぐ夫婦)
後半にかけて緊張感が高まっていく映画でした。ふたりがどのような心情で、どのような決断をするのかとても興味深く、そして切ない物語。僕も妻と一緒になって早6年、2人の関係を最優先していきたいと再認識しました。
岩間恵(モデル・しんめぐ夫婦)
とてつもなくリアルで、夫婦という形について考えさせられた映画でした。“佐藤さん”に感情移入しすぎて苦しかったけど、2人のこれからの人生が明るいものでありますように。
ゆってぃ(お笑い芸人)
それ言って平気?それやって平気?妻の機嫌を悪くするあるあるが沢山詰まった、教科書の様な映画です。
石川あんな(タレント・嫁ってぃ)
最初から最後まで共感しっぱなし!子育て中の夫婦なら誰もが感じるすれ違いと、恋人から家族へと変わっていく愛の形。戻ることのない時間に胸が締めつけられました。
ストーリー
活発な佐藤サチと、真面目な佐藤タモツ。大学で出会った正反対な性格のふたりはなぜか気が合い、同棲を始める。5年後、弁護士を目指しているタモツは司法試験に失敗。サチは独学を続けるタモツに寄り添い応援するため、自身も勉強をして司法試験に挑むことに。そして見事合格したのは・・・サチだった―。弁護士になったサチと、子育てと家事をしながら勉強し続けるタモツ。あの時のふたりは変わってないはずなのに。なんでだろう、段々と変わっていくのは―。
『佐藤さんと佐藤さん』
出演:岸井ゆきの、宮沢氷魚 藤原さくら 三浦獠太 田村健太郎 前原滉 山本浩司 八木亜希子 中島歩 佐々木希 田島令子 ベンガル
監督:天野千尋
脚本:熊谷まどか 天野千尋
製作幹事:メ~テレ/murmur/ポニーキャニオン
制作プロダクション:ダブ
2025年/日本/カラー/アメリカンビスタ/DCP/5.1ch/114分
配給:ポニーキャニオン
(C)2025『佐藤さんと佐藤さん』製作委員会
https://www.sato-sato.com/
11月28日(金)全国公開