映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』の舞台挨拶付き先行上映が3月7日に大阪・TOHOシネマズなんばで実施され、主演の若葉竜也が登壇した。

本作は、1978年の東京に生きる若者たちから広がったパンク・ロックのムーヴメントを描いた物語。写真家・地引雄一の原作を、田口トモロヲ監督、宮藤官九郎脚本で映画化。地引をモデルにしたカメラマンのユーイチ役には、銀杏BOYZの峯田和伸。若葉は、葛藤を抱えながら自分の表現を追い求めるロックミュージシャン・モモを演じている。
若葉は、田口監督が初めて映画のメガホンをとった2003年公開『アイデン&ティティ』の大ファン。今回は、同作に出演していた峯田や大森南朋、中村獅童との共演とあって「本当に昔、バンドを組んでいた人たちみたいに『あのとき、ああだったよね』って話が繰り広げられていて、それに聞き耳を立てたり、隠れて写真を撮ったりしていました。『本物だ』って」と喜びが抑えきれなかったそう。

そんな若葉が印象的な場面に挙げるのが、峯田とラジカセの音源を聴きながら喋るところ。「終盤のシーンなのですが、台本上はもっとサラッとしていました。でも喋っているうちに、お互いの気持ちが出てきて、エモーショナルなシーンになりました。思いがけない映画の奇跡みたいなシーンになりました」と振り返る。
劇中では、若いミュージシャンたちが初期衝動を前面に出してロックに打ち込んでいる。司会者から「若葉さん自身は本作を通してどんな衝動を覚えるか」と尋ねられた若葉は、「自分が積み上げてきたものを壊したいという衝動があります。それだけで戦っていてはいけないと思わされますし、もう一回、ゼロからやる根性やチャレンジ精神があるかどうか、その衝動に駆られています」と話した。

一方で、本作が掲げる「自分の音を鳴らせ」というメッセージについて「自分らしくいるということは、特別なテーマに聞こえるかもしれません。でも本当は当たり前のことで、自分らしくいていいし、自由になんでもやっていいはず。でも、目に見えない抑圧的な空気が『そうしてはいけない』という呪縛を作っているのではないでしょうか。このメッセージが、2026年には特別なことになっている気がします」と現代のあり方に重ねた。

そして、「ラストで峯田さん、吉岡さん、僕の表情が映るシーンでは、トモロヲさんから『自由に生きていいということを、全身で表現してほしい』と言われました。青臭い台詞もいっぱいありますが、トモロヲさんは『そういうことを言ってもいいと、見ている人に思って欲しい。これでも食らえ、自由でいいんだ!お前ら!って感じで』とおっしゃっていました」という言葉を受け、思いを表したと語る。

また、峯田と一緒に歌ったエンディング曲「宣戦布告」については、「自分ができることをやるしかない、大声で歌うしかないと思ってやったら、40分で(レコーディングが)終わりました。(レコーディングルームの外で)峯田さんとトモロヲさんが(腕を輪にして)丸印を出してくれて」とスムーズに進んだと語った。
そして最後に、「どんな人でも楽しませる精神性で作られています。あのとき懐かしいよね、こんな時代が良かったねという映画ではありません。何かを始めたい、チャレンジしたい、今の状況を変えたい、息苦しいなという人たちにとっての初期衝動になる映画だと思います」とメッセージを投げかけた。

『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』は、3月27日より公開。
『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』
出演:峯田和伸 若葉⻯也 吉岡里帆 仲野太賀 間宮祥太朗
監督:田口トモロヲ
原作:地引雄一「ストリート・キングダム」
脚本:宮藤官九郎
音楽:大友良英
エンディング曲:「宣戦布告」(峯田和伸/若葉竜也)
企画製作・配給宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2026映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』製作委員会
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3月27日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開