安田章大が企画から参加し、のんとW主演を務めた映画『平行と垂直』より、メイキング映像とメイキング写真が公開された。

本作は、自閉スペクトラム症(ASD)の兄の大貴(安田)と、結婚を控えた妹・希(のん)が、それぞれの人生の転機を迎え、お互いのこれからとこれまでに向き合いながら自分らしい幸せを見つめていく物語だ。
安田が、山野海のオリジナル脚本に感銘を受けて、佐藤現プロデューサーに映画化を持ちかけたことをきっかけに企画が始動。企画に共鳴した小林聖太郎監督も加わり、自閉スペクトラム症の専門家たちによる監修を仰ぎながら約2年をかけて脚本を練り、映画化が実現した。
監督は、『毎日かあさん』、『マエストロ!』の小林聖太郎。音楽は、作曲家・富貴晴美が手掛けた。
今回解禁されたのは、安田演じる大貴が商店街のお肉屋で買い物をするシーンの撮影風景を収めたメイキング映像。本編では何気ない日常のひとコマとして描かれる場面が、小林監督や監修スタッフと細かな動きを確認しながら、一つひとつ丁寧に作り上げられていく様子が映し出されている。

映像では、安田がリハーサルを重ねながら、財布を取り出すタイミングや商品の受け取り方などの所作を細部まで確認。意見を交わしながら撮影を進める姿からは、一つひとつの動作に真摯に向き合う様子がうかがえる。また、撮影の合間には自然と笑顔がこぼれるなど、穏やかな現場の空気感も収められている。

のんは、伊島空演じる恋人・雅也と綾之町東商店街を歩きながら会話を交わすシーンからクランクイン。現場では、二人の自然体なやり取りや穏やかな人柄から、思わず応援したくなるようなカップルだったそう。今回あわせて解禁されたメイキング写真からも、そんな和やかな撮影現場の雰囲気が伝わってくる。
本作ではASDの描写についても専門家による手厚い監修体制を構築。発達障がい教育のパイオニアとして35年にわたり支援を続ける「さくらんぼ教室」代表・伊庭葉子氏をはじめ、発達障がい研究の第一人者である中京大学教授・辻井正次氏、グループホーム運営を通して当事者支援に携わる浮貝明典氏らが監修チームとして参加。脚本段階から大貴の人物設定や言動、行動を丁寧に検証し、撮影中も現場に立ち会いながら演技監修を行うなど、作品全体を支えた。
さらに、舞台となる町を大阪府堺市に設定。小林監督、脚本の山野海、プロデューサーらは、堺フィルムオフィスの協力のもと、自転車で市内を巡るシナリオハンティングを実施した。団地や昔ながらの商店街、阪堺電車、公園などを実際に訪れ、兄妹が長年暮らしてきた町の風景や空気を肌で感じたことが、温かな世界観へとつながっている。そして、大阪ならではの人情も相まって、地域の人々が大貴を支える様子も絶妙な距離感で描かれているのも注目ポイントだ。

『平行と垂直』は、8月28日より公開。
8月28日(金)全国公開