渡辺いっけいが主演を務める映画『月影のゴールデン街』の予告編とポスターが公開された。あわせて、著名人からのコメントも到着した。

舞台は、戦後の混乱期から昭和、平成、令和へと姿を変えながら、夢を抱えた者、夢に敗れた者、それでも今を生きる者たちが夜ごと集まってきた、新宿ゴールデン街。
映画監督を夢見て大阪から上京した若者・ギンジが迷い込んだ小さなスナック「スイカズラ」。店のマスターや常連客たちと出会った一夜からはじまる35年の物語は、ひとりの青年の成長だけでなく “街に生きた人々の時間”を記録する。
監督はテレビ界で長年活躍し、60歳の還暦を迎え、20代から抱き続けてきた映画製作への夢に挑んだ錦信次。錦監督の人生を投影した、自伝的な作品ともいえる本作は、夢と挫折、それでも続いていく人生の重みと軽やかさを、人情味豊かに描き出す。
実在したマスターをモデルにした「スイカズラ」店主・青木役には、渡辺いっけい。錦監督の分身ともいえるギンジ役には、粟島瑞丸、青木の娘・ワカナ役には前田亜季、そして、松尾貴史、おかやまはじめ、吉岡睦雄、和田光沙、嶺豪一、橋本恵一郎、丹下真寿美、外波山文明といった個性豊かな俳優たちが顔をあわせ、クセが強く人間味あふれる常連客を好演している。
撮影は、主人公のモデルとなった青木氏の亡きあとも、新宿ゴールデン街で営業を続けているスナック「あるぱか」を貸し切って実施。店内とゴールデン街のみでオールロケを敢行した。
公開された予告編は、ギンジが足を踏み入れた、ゴールデン街の小さな店「スイカズラ」でマスターと常連客たちが映画談義を交わす中、名作『荒野の決闘』のワンシーンをギンジが言い当てるシーンから始まる。店の常連となり映画監督になる夢を語る彼を静かに見守るマスター。時代も人も移ろう中で変わるものも、変わらないものも、すべてを受け止めてきた「スイカズラ」は誰もが胸の内を語りたくなり、いつしかまた帰ってきたくなる場所。「お前さんの映画、いつか俺に観せてくれよな」とマスターがギンジに語りかけ、最後に店主の口癖「野暮だねぇ」のひと言で予告編は締めくくられる。
ポスタービジュアルは、小さな店内で、仕事終わりのマスターがタバコをくゆらせ、隣で涙を流すギンジとカウンターの肩越しに並ぶ一場面が切り取られている。その何気ない時間から、ギンジにとってマスターがどれほど心を許せる存在だったのか、二人の深い関係性が滲み出るビジュアルとなっている。
また、錦監督がテレビの仕事を通じて親交のあった著名人たちから本作へのコメントも到着した。土屋太鳳は、本作の魅力を「時間を旅するロードムービー…この店には、時代を超える魔法の扉が潜んでいる」と表現。升毅からは、「素敵な映画だった。佐々部清監督に、観てもらいたかったね!」と、温かな言葉が寄せられた。さらに、テリー伊藤、燃え殻、本橋信宏からもコメントが届いている。
コメント
土屋太鳳(俳優)
ギンジさん、
映画、撮って下さい。撮り続けて下さい。受け継いだものを、刻むために。
同じ場所に流れる時間、グラスの中の氷の音、空から見つめる銀色の月、
変わるものの中にある、変わらないもの。
この作品は密室劇なのかもしれませんが、私は途中から、時間を旅するロードムービーを
観ている気持ちになりました。
人と人、人とお酒、人と感情、人と映画、人と命、全ての距離があたたかく近く、
何よりも野暮を嫌うこの店には、時代を超える魔法の扉が潜んでいるのだと思います。
升毅(俳優)
素敵な映画だった。
自分が出てないことが悔しいくらいに。
錦さん、映画監督デビュー、おめでとう。
佐々部清監督に、観てもらいたかったね!
テリー伊藤(演出家)
103分の作品じゃ物足りない。
寅さん映画みたいに毎年2回はみたい。出来れば毎月みたい。
新宿ゴールデン街「スイカズラ」にも行くしかない。
マスターと朝まで人生を語りたい。
燃え殻(小説家)
昔、お節介で野暮な店主がいた。
その人に会いたくて、僕はゴールデン街に通っていた。
野暮でお節介で粋な人が、あの街にはたくさんいたんだなあ、としみじみ思った。
本橋信宏(「全裸監督」原作者)
遅咲きこそ華がある。
錦監督役のギンジを演じた粟島瑞丸の大阪弁がいい。
ゴールデン街名物、論争と殴り合いの真っ只中に紛れ込んでしまったギンジ。
大阪弁は格好の標的になるはずだった。うるさ型の「スイカズラ」常連客とギンジのバトルやいかに。
時が物語を熟成させる。
63歳の新人監督が、傑作をものにした。
『月影のゴールデン街』
出演:渡辺いっけい、粟島瑞丸、前田亜季、松尾貴史、おかやまはじめ、吉岡睦雄、和田光沙、嶺豪一、橋本恵一郎、丹下真寿美、外波山文明
監督:錦信次
脚本:北里宇一郎
音楽プロデューサー:藤田雅章
音楽:辻 陽
助監督:荒川栄二
プロデューサー:伊藤直克 三好剛 石井光雄
製作:プロダクション銀次
配給:マジックアワー
(C) 2026 プロダクション銀次
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