映画『セックス・ピストルズ 破壊の設計図』が、10月2日より新宿武蔵野館ほか全国で公開される。これを記念して、ぜひ劇場で体感してほしいロックンロール映画3作品を紹介する。

© 2025, I WAS A TEENAGE SEX PISTOL PRODUCTION, LLC ALL RIGHTS RESERVED
秋といえば、過ごしやすい気候とともに、毎年多くの大物海外アーティストが来日し、日本中が音楽で盛り上がる季節。そんな“音楽の秋”に合わせるように、スクリーンを熱くするロックンロール映画が続々と公開される。
登場するのは、パンクロックの象徴として音楽史に革命を起こしたセックス・ピストルズ、日本のロックシーンに唯一無二の存在感を刻み続けた忌野清志郎、そしてニューヨーク・パンクの聖地CBGBを舞台に、ラモーンズやテレヴィジョンら伝説のバンドが躍動する作品だ。
『セックス・ピストルズ 破壊の設計図』は、パンクロックの原型を決定づけたバンドの背後に潜んでいた“もうひとつの物語”に光を当てるドキュメンタリー。神話化されたイメージの裏側で、ショービジネスと表現のせめぎ合いがいかにバンド像を形作っていったのかを描き出す。
『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』は、愛と反骨を胸に、日本の音楽シーンに変革をもたらした忌野清志郎の軌跡を辿る作品。多彩な活動と「KING OF ROCK」と呼ばれた存在感、その根底にある信念に迫る。
そして、『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』は、人生のどん底にいたヒリーが再起を懸けて開業したバー「CBGB」を舞台に、無名の若者たちが自分たちの音を鳴らし、やがて世界のロックシーンを揺るがす“パンクの聖地”が生まれる瞬間を切り取った音楽伝記ドラマだ。
時代も国もスタイルも異なる彼らだが、共通しているのは、既存の価値観に縛られず、自らの音楽を貫き、後世にまで語り継がれる“伝説”を生み出したこと。反骨精神をむき出しにしたパンク、魂を揺さぶる日本のロック、そしてニューヨークの街から生まれた新たな音楽ムーブメント──彼らが鳴らした音は、時代を超えて今なお多くの人々を魅了し続けている。
ライブ会場でしか味わえない熱狂を、映画館ならではの大画面と音響で追体験できるのも音楽映画の醍醐味。貴重なライブ映像やアーカイブ、知られざるエピソードを通して、伝説のアーティストたちがなぜ時代を変え、今なお愛され続けているのか──その理由に迫っていく。
この秋は、スクリーンから響き渡る爆音に身を委ね、ロックンロールの歴史を作った者たちの生き様と、その魂を体感してみてはいかがだろうか。
『セックス・ピストルズ 破壊の設計図』 10月2日(金)公開

© 2025, I WAS A TEENAGE SEX PISTOL PRODUCTION, LLC ALL RIGHTS RESERVED
デビューアルバム『勝手にしやがれ!!』によってパンクロックの原型を決定づけたセックス・ピストルズ。その背後には、マルコム・マクラレンとヴィヴィアン・ウエストウッドが描いた“台本”が存在していた。そして、その台本から姿を消した初代ベーシスト──グレン・マトロックの存在がある。本作は、当時のライブ映像、関係者の証言、さらにマトロック自身の貴重なパフォーマンスを通して、ピストルズの歴史に刻まれた虚構と現実の境界線を浮かび上がらせる。ショービジネスが生み出す演出と、表現者が抱える葛藤。そのせめぎ合いの中で形成された“セックス・ピストルズ”という像を、硬質な視点で解体していく必見のドキュメンタリー。
『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』 10月2日(金)公開

©2026 Kiyoshiro Movie Project
配給:東映ビデオ
10月2日(金)新宿バルト9ほかにて公開
キング・オブ・ロックとして日本の音楽史に変革を刻んだ忌野清志郎。その比類なき表現の核心へ迫る、デビュー55周年記念ドキュメンタリー。ロック・バンドRCサクセションのフロントマンとして、「トランジスタ・ラジオ」「雨あがりの夜空に」など数々のヒット曲を生み出し、ドラマやCM出演を通じて一般大衆にも広く知られる一方、コアなロック・ファンやミュージシャンから愛され続けた男。本作は、渋谷でのゲリラライヴや1990年のRCサクセション日本武道館公演、『BEAT POPS』のレコーディングの様子など、いままでほとんど世の中に出ていなかった貴重な映像を収録。圧倒的なライブシーン、関係者の証言、創作の源泉を照れながら語る言葉の断片を縦横に編み上げることで、「ひとりの人間・忌野清志郎」の実像が静かに立ち上がる。
『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』 10月23日(金)公開

配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
© 2013 Film CBGB, LLC. All Rights Reserved.
10.23 FRI伝説のロードショー!
1970年代ニューヨークの場末にあった小さなバー「CBGB」。犯罪率が高く荒廃したロウアー・イーストサイドの片隅で、誰にも顧みられないその店は、やがてパンク/ニューウェイヴの震源地へと変貌していく。店名は“Country, Bluegrass and Blues”の頭文字に由来し、創設者ヒリー・クリスタルは「オリジナル曲のみ」という異例のルールを掲げた。この方針が、行き場を失っていた若いロック・バンドを引き寄せることになる。テレヴィジョン、パティ・スミス、ラモーンズ、ブロンディ、トーキング・ヘッズ──後にロック史を塗り替える面々が、まだ粗削りなままこの小さなステージに立った。混沌とした空間は、若者たちが自分の声を見つける“実験場”として機能し始め、ちっぽけなバーはニューヨークの地下から世界のロックシーンを揺さぶる“パンクの聖地”へと姿を変えていく。
『セックス・ピストルズ 破壊の設計図』
出演:グレン・マトロック、ジョニー・ロットン、シド・ヴィシャス、スティーヴ・ジョーンズ、ポール・クック、クリス・スペディング、デボラ・ハリー、ビリー・アイドル、ウェイン・クレイマー、ケニー・ジョーンズ、ファット・マイク、トレイシー・ガンズ、リチャード・ストレンジ
監督:アンドレ・レリス、ニック・ミード
編集:ヴァネッサ・ローワース、ジャスティン・ウィリアムズ
製作:グレン・マトロック、ニック・ミード、アンドレ・レリス、ジェシカ・ルッソ
原作:グレン・マトロック著「I Was a Teenage Sex Pistol」
2025年|アメリカ|英語|102分|原題:I Was A Teenage Sex Pistol
提供:ニューセレクト
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
© 2025, I WAS A TEENAGE SEX PISTOL PRODUCTION, LLC ALL RIGHTS RESERVED
sexpistols-film.com
10.2fri破壊のロードショー!