相葉雅紀が主演を務める映画『4アウト ─もう一度、プレイボール─』より、映画の題材となった身体障害者野球の世界を解説する特別映像「4アウト講座」が公開された。

スポーツ庁タイアップポスター
作家・平山讓によるノンフィクション小説「4アウト -ある障害者野球チームの挑戦」(中央公論新社刊)を原作に、東京に初めて結成された身体障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」創設の実話を映画化。長嶋茂雄読売巨人軍終身名誉監督(当時)が「挑むことを諦めない。だから人生は楽しい」と熱いエールを送った小説が、構想8年の歳月を経てついにスクリーンに映し出される。
主人公は、社会人野球で戦力外通告を受け、夢を失った男・矢上雄一。再就職先の障害者スポーツセンターで「野球がしたい」と願う仲間たちと出会い、身体障害者野球チームの監督として新たな挑戦を始める。野球を愛し続ける人間たちそれぞれの人生が交わることで、くすぶっていた人生が輝きだしていく様を描く。監督を担ったのは、本作で長編映画デビューを果たす稲垣壮洋。原作者・平山讓氏との出会いをきっかけに本作の映画化を志して以来、多くの人々の想いをつなぎながら念願の企画を実現させた。
公開された「4アウト講座」では、劇中で身体障害者野球チームの監督・矢上を演じた相葉と、原作を手がけた平山が登場。身体障害者野球に対する素朴な疑問を入り口に、驚きのルールや魅力について二人で語っていく。
身体障害者野球とは、障害者手帳を持つ選手が軟式ボールを使用し、それぞれの障害特性に配慮した独自のルールのもとで行われる野球。1993年に日本身体障害者野球連盟が設立されてから33年、現在では全国36チーム、およそ1,000人の選手が登録し、春と秋には全国大会も開催されるなど、その輪が広がり続けている。さらに、“もうひとつのWBC”として注目を集める世界大会も行われており、今年の11月には第6回大会が北九州で開催予定。日本代表チームは過去5大会で4度の優勝に輝いていて、今大会で3連覇&5度目の優勝を目指している。
本作への出演をきっかけに初めて身体障害者野球の世界に触れた相葉。劇中には、実際に身体障害者野球チームでプレーする選手たちも出演しており、日本代表にも選ばれた谷川英二役の水越大暉をはじめ、<東京ブルーフェニックス>のメンバーにも競技経験のあるキャストが登場する。
そんな彼らとの撮影を通して、相葉が特に驚いたというのが、片腕の選手が見せる“ワンハンドキャッチ・ワンハンドスロー”というプレーだ。実際のプレーを映像でも振り返りながら、「片腕の選手が(ボールを)捕ってからグローブを抜いて、そのままボールを投げるじゃないですか?めちゃくちゃ早くないですか!?」と驚きをあらわに。これには平山も、「僕も最初に見たときびっくりしました」と共感し、続けて「それをやるために選手はものすごく苦労されているので、その創意工夫の結晶が身体障害者野球なんです」と熱弁している。
実は劇中、事故によって右腕を失った島野博幸を演じる福松凜も、オーディションに向けて、利き手とは逆の左手でこの“ワンハンドキャッチ・ワンハンドスロー”を習得。役をつかむ前から練習を重ね、身体障害者野球ならではのプレーを身につけてオーディションに挑んだ福松は、物語の中でもその見事な技術を披露している。
身体障害者野球の奥深さは、こうした一つひとつのプレーに表れていて、映像の中で相葉は「みんなそれぞれ障がいが違うから、教科書がないというか。全部みんなで工夫して作り上げていくということですよね」と、実際に選手たちと向き合ったからこそ感じた想いを語る。
そんな相葉の言葉に対し、平山は「映画の中でも(相葉さん演じる)矢上が皆さんと工夫しながら一緒に考えた技術がみられるようになっていますよね。足が不自由な選手の苦労を体感したくて、矢上が脚にラップを巻いて練習してましたけれど、身体障害者野球の選手たちは皆さん、そういったものすごい工夫をされてグラウンドに立たれてるんです」と明かし、選手一人ひとりが自らの身体と向き合い、それぞれに工夫を重ねながらプレーする身体障害者野球ならではの魅力を伝えている。
さらに映像内では、物語の原点でもある小説『4アウト -ある障害者野球チームの挑戦』(中央公論新社刊)のタイトルに込められた意味について明かされた。
平山は、事故や病気によって、それまで思い描いていた人生が大きく変わった実在の選手たちとの出会いを振り返り、その中で「『僕の人生、“3アウト、チェンジ”をくらったようなものなんです』というお話をされたんです」と当時を回想。そんな彼らの言葉を受け、平山が描きたいと思ったのが、「“3アウト、チェンジ”から始まる物語」だったのだ。3アウトを宣告されても、諦めない。その先にもう一度立ち上がり、人生をプレーしていく姿を描く―。そんな想いから生まれた“4アウト”というタイトルに込められた意味が、平山自身の言葉によって紡がれている。
あわせて、「みんなの希望が共鳴すれば、どんな壁だって超えていける!」というコピーとともに、本作とスポーツ庁とのタイアップが決定した。スポーツ庁河合純一長官は、15歳で完全失明した視覚障害の当事者であり、初のパラリンピアン出身の長官として、障がいの有無に関わらないスポーツを通じた共生社会の実現やパラスポーツの振興に取り組んでいる。
東京初の身体障害者野球チーム創設にまつわる実話を映画化した本作。スポーツ庁は、本タイアップを通じて、身体障害者野球を含めたパラスポーツへの理解が深まり、多くの方々が親しむきっかけとなることを期待している。映画とともに身体障害者野球、そしてスポーツが人と人をつなぐ力にも注目してほしい。
スポーツ庁 メッセージ全文
映画『4アウト』は、身体障害者野球チーム創設にまつわる実話をもとにした作品で、障害がありながらも、野球を通じて仲間とともに目標に向かって挑戦する人々の姿が描かれており、スポーツの持つ力や仲間と協力し支えあうことの大切さを伝えています。
スポーツ庁としては、本タイアップを通じて、身体障害者野球を含めたパラスポーツへの理解が深まり、多くの方々が親しむきっかけとなることを期待するとともに、「する」「みる」「ささえる」、さらに「あつまる」「つながる」などの様々な関わり方で、「障害の有無」にかかわらず誰もがスポーツに親しめる社会の実現に向けて今後も全力で取り組んでまいります。

『4アウト ─もう一度、プレイボール─』は11月6日より、全国公開。
『4アウト ─もう一度、プレイボール─』
出演:相葉雅紀、黒島結菜、松本利夫、福松凜、日向亘、花瀬琴音、古村比呂、前田亜季、DAIKI、寺田ユースケ、丸山聡、水越大暉、山口周太、吉田葵、塩島心海、小川颯介、川西努、斉藤由貴、佐々木蔵之介
監督・脚本:稲垣壮洋
原作・脚本:平山讓「4アウト -ある障害者野球チームの挑戦」(中央公論新社刊)
音楽:小林洋平
主題歌:GRe4N BOYZ「Green boys」(ユニバーサル ミュージック)
配給:S・D・P
©2026映画「4アウト」製作委員会
4out-movie.com
11月6日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー