緻密なリサーチと“少女の目線”がよみがえらせた百年前のパリ 『パリに咲くエトワール』背景カット公開

劇場アニメーション『パリに咲くエトワール』の背景カットが公開され、谷口悟朗監督のコメントが到着した。

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本作は、『ONE PIECE FILM RED』を手掛けた谷口監督と、『崖の上のポニョ』『魔女の宅急便』など多くのスタジオジブリ作品のキャラクターデザイン・原画を務める近藤勝也が初めてタッグを組んだオリジナル劇場アニメーション。

1900年代初頭、困難な時代にあって、諦めることなく星<エトワール>に手を伸ばそうとする日本人のふたりの少女の物語。画家を夢見るフジコとバレエに心惹かれる千鶴。横浜で偶然出会ったふたりは、運命に導かれるようにパリで再会を果たし、夢を追い求め奮闘する。

主人公フジコの声を担当するのは當真あみ。フジコとパリでともに夢を追う少女・千鶴を嵐莉菜。そして、フジコと同じアパルトマンに暮らすロシア人の青年ルスランを演じる早乙女太一をはじめ、門脇麦、尾上松也、角田晃広、津田健次郎が集結。

映画の中で描かれるのは、百年前のパリの街。今でもヨーロッパには、石造の建築が並ぶ統一感のある街並み、歴史を感じられる風景が残っているとはいえ、100年前の風景のリアリティを持って描くことは困難を極めていた。実際にパリでロケハンを行い、リサーチャーの白土晴一を中心に、当時の街並みはもちろん、文化や人々の生活にまで調査を重ねたという。

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谷口監督は「調べられる限りのことは調べましたが、フランスにも資料が残っておらず、わからなかったこともあります。ただこの作品は、現代の観客が100年前のパリにリアリティ、もっともらしさを感じていただくところが一番大事なところです。だから調べたものをそのままは描いていないところもあります。意図的に」と明かし、「例をあげると、当時のパリの街はリアルに描いたら、そんなにきれいな街ではなくなります。でもふたりがパリになにを見ているのかを伝えようと思ったら、きれいに見えたほうがいいんです。二人の感情というフィルターを通してのパリを表現する」と街の描き方について振り返った。

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また、「一方で、ティザーポスターでフジコが上体を乗り出している屋根裏の部屋、窓の隣にかまぼこ型の突起が描かれています。あれはあの部屋がもともと鳩を飼っていた鳩小屋だったからです。これはフジコの生活を地に足がついたものに見せるために必要なデティールですから描くわけです」と谷口監督は語る。

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パリといえば多くの人が思い出すであろうエッフェル塔やかつては画家のセザンヌ、詩人のボードレールらが、そして女優・岸恵子も住んでいるサン=ルイ島が見渡せる全景やセーヌ川のほとりの情景など、絶妙に当時の日常を描きながらも、そこが今も観光スポットとして実在しているのもパリという街ならでは。

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さらに画家を目指すフジコが居を構えるモンマルトルはかつて芸術家たちの村として栄え、今も多くのアトリエが並ぶ場所。フジコと千鶴が足を運ぶサクレ・クール寺院、テルトル広場までをつなぐノルヴァン通りの風景、風車のビジュアルで有名なムーラン・ルージュなどは実際も徒歩圏内で、2人の少女たちの生活のリアリティをその距離感からも感じることができる。

ストーリー
20世紀初頭のパリ。
そこに日本からやってきたふたりの少女が暮らしていた。
一人は、夫を支えるよき妻となる将来を望まれながらも、画家を夢見るフジコ。
もう一人は、武家の家系に生まれ、ナギナタの名手ながらバレエに心惹かれる千鶴。
ある日、トラブルに巻き込まれたフジコを千鶴が偶然助けるが、それは幼い日に横浜で出会ったことがあるふたりの、運命的な再会だった。
千鶴の夢を知ったフジコは、同じアパルトマンに住む青年ルスランの母オルガが、ロシア出身の元バレリーナであることを知り、レッスンを依頼する。
東洋人であることで様々な壁にぶつかりながらも、ふたりは夢に向けて歩き出すが、ある日フジコの保護者である叔父さんが、失踪してしまう。
フジコと千鶴、ふたりはそれぞれの夢を掴むことができるのだろうか――。

『パリに咲くエトワール』
声の出演:當真あみ 嵐莉菜 早乙女太一 門脇麦 尾上松也 角田晃広 津田健次郎 榊原良子 大塚明夫 甲斐田裕子 藤真秀 興津和幸 小野賢章 名塚佳織 唐沢潤 村瀬歩 内山夕実 岩崎ひろし 永瀬アンナ 黒沢ともよ 矢野妃菜喜 生天目仁美 ※榊原良子の「榊」は「木」へんに「神」のつくりとなります。
原作:谷口悟朗・BNF・ARVO
監督:谷口悟朗
脚本:吉田玲子
キャラクター原案:近藤勝也
キャラクターデザイン:山下祐
リサーチャー:白土晴一
美術監督:金子雄司
色彩設計:柴田亜紀子
撮影監督:江間常高
キャラクター演出:千羽由利子
3DCG監督:神谷久泰
編集:廣瀬清志
プロップデザイン:尾崎智美
メカデザイン:片貝文洋
音響監督:若林和弘
音楽:服部隆之
アニメーション制作:アルボアニメーション
主題歌:「風に乗る」緑黄色社会(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作:「パリに咲くエトワール」製作委員会
配給:松竹
(C)「パリに咲くエトワール」製作委員会
https://sh-anime.shochiku.co.jp/parieto-movie/

2026年3月13日(金)全国公開

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