「連続ドラマW 華麗なる一族」野心に満ちた愛人に内田有紀、慎ましやかに万俵家を支える妻に麻生祐未が出演決定!

連続ドラマW 華麗なる一族

2016年、WOWOW開局25周年記念として放送され話題となった、山崎豊子原作の「連続ドラマW 沈まぬ太陽」。そして2021年、開局30周年を迎えるWOWOWで、同じく山崎豊子の傑作小説を原作にした「連続ドラマW 華麗なる一族」が放送される。

大阪万博を間近に控えた日本の高度経済成長期、富と権力獲得の手段として、関西の政財界で閨閥(けいばつ)を張り巡らす阪神銀行の頭取・万俵大介を中心に、一族の繁栄と崩壊が描かれる。

脚本には、「連続ドラマW 沈まぬ太陽」など人物描写を丁寧に重ねていく幹の太いシナリオに定評のある前川洋一。監督は、映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』や数々の名作ドラマを手掛けた西浦正記。壮大な野望の実現に突き進む主人公・万俵大介を、2019年に公開された大ヒット映画『記憶にございません!』での好演も記憶に新しい中井貴一が演じる。

これまでに、主役・万俵大介役に中井貴一、その長男・鉄平役に向井理、次男・銀平役に藤ヶ谷太輔と父子のキャストが発表されてきた本作。この度、大介の愛人・高須相子(たかす・あいこ)役を内田有紀が、そして大介の妻・万俵寧子(まんぴょう・やすこ)役を麻生祐未が演じることが決定した。

内田演じる高須相子は、表向きは住み込みの家庭教師だが、実態はその他に2つの大きな役割を担っていた。まずは、今後の阪神銀行を大きくすべく、そして万俵家の繁栄のために、息子・娘たちの縁談を司る、閨閥(けいばつ)作りだ。政官財界との繋がりを武器に、大介とともに政略的に組んだ閨閥が、着々とその実を挙げつつある。そして、2つ目は、大介の愛人である、ということ。その政治力はさることながら、抜群の美貌の持ち主で、時として万俵家の娘たちをも圧倒し、大介を手懐けている。

対して、麻生演じる大介の妻・寧子は、京都の公卿華族の子爵を父に持ち、戦前に老女付きで万俵家に嫁いだ元来の令嬢。戦後、昔のような執事や老女がいなくなり、家庭教師としてやってきた相子に妻・母の地位をじわじわと侵食され、妻妾同居という奇異な生活を強いられるようになるが、平静を保ち続けてきた。息子、娘たちからは確かな愛があり、感情が表立って出ない次男・銀平は特に、寧子の平穏を常に祈ってきた。悪夢のような毎日で、生気すらも失いかけているが、寧子もまた、息子、娘たちの幸せを第一に願っている。実は寧子のその虚ろな目の奥には、物語の終局へと繋がる、大介と鉄平の確執の秘密が隠されている。

妻とその座を侵す女性が同じ家で顔を合わせ、何気なく装い、さり気なく語り合う生活。愛憎劇を盛り上げる内田有紀、麻生祐未に注目だ。

連続ドラマW 華麗なる一族

■高須相子(内田有紀)
政治力があり、到底四十過ぎとは思えぬ美貌の持ち主。万俵家のような富豪の家に生れず、中流の家庭に育ったが、奨学金を得て、米国の大学へ留学した経歴を持つ才色兼備な女性。
家庭教師として万俵家に来た最初のうちは子供たちの教育だけであったが、大介の愛人となり、次第に家内全体を差配するようになり、いつの間にか、鉄平が大介に頼みごとをする時でも、相子を通してしか云えなくなってしまった。単なる愛人ではなく、妻以上に大介にとって必要な存在であるという自信を相子は持っていた。
愛人が自宅にいることが大胆にも思えるが、相子のけじめの正しい姿勢と豊かな教養、そして、子供たちの家庭教師であった経歴が、詮索がましい近隣の眼をも見事に遮っていた。
相子は、大介を手懐け、傀儡師のごとく万俵家を動かし、鉄平や銀平は彼女に翻弄されるのだった。そして、妻であり、鉄平たちの母である寧子の存在を蔑ろにしていた。

内田有紀(高須相子 役)コメント

①「華麗なる一族」高須相子役が決まった時の印象や意気込みをお聞かせください。
高須相子は万俵家に関わるキーマンとして大切な役どころですが、彼女の芯の強さと、心の奥底にある女性としての寂しさを丁寧に表現していきたいと思います。また、彼女は私がこれまで演じたことのない女性像。40代の女優として、自分でも見つけられなかった新しい顔を探し当てたいと思ってます。

②最初に脚本を読まれた時の感想についてお聞かせください。
人間の持つ嫉妬や欲の恐ろしさが描かれており、読んでいて鳥肌が立ちながらどんどんページをめくっている自分が居ました。万俵大介の息子までをも利用していく強欲さで、一族の繁栄の様子が描かれているこの世界観がどんなお芝居で表現されるのか、そんな期待に胸が躍りました。
大介を通して、時代の波を作り出す当時の高度成長期の日本の様子も垣間見れて興味深かったです。

③視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。
「華麗なる一族」は過去に何度か映像化された名作です。
1960年代の日本を舞台とした重厚なテーマが、現代の撮影技術による映像美と音響効果でまた更に進化した作品となって表現されると思います。
私自身も今一度襟を正す思いで挑みますので、是非ご期待ください。

連続ドラマW 華麗なる一族

■万俵寧子(麻生祐未)
公卿華族の嵯峨(さが)子爵の出という門地の高さと純日本風の美しさがある大介の妻。だが子爵とは名ばかりで、嵯峨家は公卿華族という血統を唯一の財産にして、娘たちを資産家に嫁がせ、その余沢で華族生活を維持して来た京都の貧乏華族であった。寧子は幼い時から老女が随き、世間知らずなまま、手作りの雛人形のように財産家・万俵家に嫁がされた。
相子が来て半年経ち、二人が愛人関係を築いたことを知った時、今まで感じたことのない苦痛を覚えた。それでも何も云いださなかったのは、人と争ったり、自分を主張したりする強い意志と性格に欠けていたからだった。更に、時間が経つにつれ、自分が妻や母としてやるべきことを徐々に相子に取られていき、そのまま任せてしまっている後ろめたさもあった。家事は何一つ出来ない寧子だったが、洋蘭栽培に関しては人並以上の才能があり、温室にいるときに生きがいを感じている。

麻生祐未(万俵寧子 役)コメント

①「華麗なる一族」万俵寧子役が決まった時の印象や意気込みをお聞かせください。
「華麗なる一族」の一員に選ばれ、とても嬉しく光栄に思っています。今まで寧子を演じてこられた名優の方々に恥ずかしくないよう、慎重に演じたいと思います。

②最初に脚本を読まれた時の感想についてお聞かせください。
原作の面白さはそのままに、毎回この世界を覗きたくなるような展開に読んでいてワクワクしました。放送がとても楽しみです。

③視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。
時代や環境が違っても、家族や社会を取り巻く人間関係は、普遍的なもの。そんな人間模様の面白さが詰まった名作です。自由を制限された世界で、精一杯、寧子なりの幸せを見つけていきたいと思います。

連続ドラマW 華麗なる一族

山崎豊子『華麗なる一族』(新潮文庫刊)

ストーリー
高度経済成長期の日本。預金高10位にランクされる阪神銀行のオーナー頭取、万俵大介(中井貴一)は、銀行のほかにも多くの事業を手掛ける万俵コンツェルンの総帥だった。大介は長女・一子の夫である大蔵省のエリート官僚の美馬から、都市銀行再編の動きを聞きつけ、生き残りを目指し大手銀行を吸収合併しようと画策する。
その一方で、万俵家には、大介の妻・寧子と阪神銀行と同じく万俵コンツェルンを支える柱の一つである阪神特殊製鋼の専務取締役の長男・鉄平、阪神銀行に勤める次男・銀平、次女・二子、三女・三子のほかに、長く同居する大介の愛人・相子の存在があった。家庭内で大きな力を持ち、万俵家の閨閥づくりを推し進める相子の存在を鉄平たちは疎ましく思っていた。さらに鉄平は、悲願としていた高炉建設の融資をめぐって大介と対立し、2人は確執を深めていく。

作品タイトル:「連続ドラマW 華麗なる一族」
出演:中井貴一 向井理 藤ヶ谷太輔 麻生祐未 内田有紀 ほか
原作:山崎豊子「華麗なる一族」(新潮文庫刊)
脚本:前川洋一(「連続ドラマW 沈まぬ太陽」ほか)
監督:西浦正記(「コードブルー」シリーズほか)
池澤辰也(「WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ ミラー・ツインズ Season1&Season2」ほか)
音楽:得田真裕(「MIU404」ほか)
チーフプロデューサー:青木泰憲
プロデューサー:高江洲義貴 稲葉尚人 佐藤雅彦
制作協力:角川大映スタジオ
製作著作:WOWOW
公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/ichizoku/

WOWOWプライムにて2021年4月放送予定(全12話)

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