『コーダ あいのうた』スタッフがタイ映画をリメイク 『BAD GENIUS/バッド・ジーニアス』7月公開決定、予告編も解禁

タイ映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』をリメイクした『BAD GENIUS(原題)』が、『BAD GENIUS/バッド・ジーニアス』の邦題で7月11日より公開されることが決定。あわせて、日本版ポスターと予告編、場面写真が一挙解禁された。

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2017年、ナタウット・プーンピリヤ監督長編2作目として本国タイで公開され、国内興行収入1位、16の国と地域でヒット(うち中国・香港・ベトナム・マレーシア・ブルネイ・マカオ・フィリピンではタイ映画史上歴代興収1位)を記録した『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』。そのリメイクを手掛けるのは、フランス映画『エール!』を『コーダ あいのうた』としてハリウッドリメイクし、第94回アカデミー賞(R)作品賞を受賞したスタッフたちだ。

物語は、貧しい家庭に育つ天才少女・リンが有名高校に特待入学するところから始まる。落第の危機に瀕した親友を助けるため、リンは試験中にある方法で答えを教えてしまう。その事件をきっかけに、リンを取り巻く環境は一変。やがて、世界を跨ぐカンニング計画の実行へ発展していく。

天才的頭脳で自らの道を切り開く主人公・リンを演じるのは、スティーヴン・ソダーバーグ監督のホラー『プレゼンス 存在』(15)で鮮烈な印象を残したカリーナ・リャン。努力型の秀才でリンの相棒となるバンクを演じるのは、人気テレビシリーズ「BEL AIR(原題)」で主演を務め、全米のティーンから支持を得るジャバリ・バンクス。ランドリーを営む純朴なリンの父・モウを演じるのは、『アベンジャーズ』シリーズでドクター・ストレンジの相棒ウォン役として知られるベネディクト・ウォン。

メガホンをとるのは、本作が初監督となり、脚本も担当したJ・C・リー。これまでに映画、演劇、テレビシリーズの脚本を数多く担当し、2019年にサンダンス映画祭でプレミア上映された『ルース・エドガー』では高い評価を集めた。共同脚本を担当したのは、『ルース・エドガー』でもリーとタッグを組んだ経験のあるジュリアス・オナー。MCUの話題作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(15)では、脚本のみならず監督も務め、ハリウッドが注目する最旬クリエイターの一人だ。製作には『コーダ あいのうた』プロデューサーのパトリック・ワックスバーガーが名を連ねるなど、新たな『バッド・ジーニアス』を生み出す盤石の布陣が実現した。

今回解禁された日本版ポスターには、とある試験中の教室が映し出されている。答案を手に、鋭い視線を放つ主人公・リン(カリーナ・リャン)と、意味ありげな目線を送る同級生のバンク(ジャバリ・バンクス)、グレース(テイラー・ヒックソン)、パット(サミュエル・ブラウン)。彼女たちが企てる前代未聞のカンニング計画」とは―。

そして、日本版予告編は、取り調べ室らしき場所でリンがカンニングを否認する場面から始まる。特待生として有名私立に迎え入れられたリンは、案内役のグレースと親友になり、順風満帆な学園生活を送るかに思えた。しかし、「すべてが変わった、あの日から――」というナレーションとともに、彼女を取り巻く環境は急変。リンの高い頭脳に目を付けたグレースの恋人パットが、カンニングビジネスを持ちかけてきたのだ。リンはピアノのコードを利用した完璧なトリックを生み出し、学園を席巻。さらにパットの父親から「息子をコロンビア大学に入れてくれ」という依頼を受け、世界一の監視を誇る共通試験を破るためのカンニング計画が動き出す。

「不公平な世界は頭で覆す」と宣言する彼女が導き出した、オリジナル版と異なる《最終解答》とは何なのか。物語の行方に注目だ。

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『BAD GENIUS/バッド・ジーニアス』
出演:カリーナ・リャン ジャバリ・バンクス  AND  ベネディクト・ウォン
監督:J・C・リー
脚本:J・C・リー ジュリアス・オナー
シネマスコープ/5.1chデジタル/上映時間:97分/字幕翻訳:中沢志乃
PG-12
配給:ギャガ
(C)Stewart Street LLC
gaga.ne.jp/badgenius/

7月11日(金)より新宿バルト9他 全国ロードショー

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