
主人公は、フローレンス・ピュー演じる新進気鋭の一流シェフ・アルムートと、アンドリュー・ガーフィールド演じる離婚して失意のどん底にいたトビアス。真正面から〈愛〉を描いた作品でありながらも、時間軸をシャッフルしながらふたりの時間を紡ぐ斬新な構成で描かれる本作は、感傷的になりすぎることなく、観る者を明るく照らすような人生賛歌に仕上がっており、これまでエッジの効いた実験的な作品を送り出してきたA24らしい挑戦心が息づいている。
新たに公開されたタイムラインビジュアルは、ふたりの過ごした時間を行ったり来たりしながら、誰もが共感できるような人生のトピックスにスポットライトを当てる、本作のユニークな構成にちなんで作られたもの。あり得ない出会いの場面、心の距離が縮まっていく過程、プロポーズや出産など、時間軸上の一点を捉えた、ふたりのポートレートのような仕上がりとなっている。








あわせて解禁された特別映像には、ふたりのかけがえのない時間に寄り添うように、作品をいち早く観た塚原あゆ子、寒竹ゆり、枝優花、カツセマサヒコら著名人たちのコメントが次々と映し出される。その言葉のひとつひとつが、観る者の心をじんわりと温め、物語への期待感をさらに高めてくれる内容となっている。
コメント一覧(50音順・敬称略)
「もしもあのとき出会っていたら…」
運命を恨んだり、なぜ?と神様に尋ねたくなるときがある。
「人生は縁と運とタイミング」
という言葉を耳にしたり。
しかし、しばらく生きてみて思ったのだ。
結局のところ、人生というのは
常にそのときの私にとって
最高のタイミングで必要不可欠な最高が起こっていると。
この映画を観た私のタイミングもベストであったと信じたくなる時間だった。
──枝優花(映画監督・脚本・写真家)
最悪の出会いも、ドタバタの出産も、
あなたの笑顔も涙も頑張りも、
全部全部、思い出は私の中にあり続ける。
限りある時の中で貪欲に自分らしさを貫く
フローレンス・ピューの力強い眼差しよ。
その生き様の眩しさに胸打たれた。
──宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優)
本当に美しかった。
大切にしたい人と一緒に観てください。
そのお相手が自分自身ならば、おひとりで観るのもいいと思います。
主人公たちと私たちの人生に、最大限の幸せが訪れますように。
──カツセマサヒコ(小説家)
プロットラインだけを読むと、
目の肥えた貴方は観るのをやめてしてしまうかもしれません
でもそういう映画こそ作るのは難儀なのです
大好きなシーンが102あります
オープニング3分のアイデア、ああいうのがとても大事
終始涙が止まらなかったのはわたしが情緒不安定だからなのか、この映画のせいなのか。笑
たぶんその両方ですが
この傑作をスルーせずに済んだ、機会をくださってありがとうございます
──寒竹ゆり(脚本家・映画監督)
これまで見たことのない余命もののラブロマンスであり、現代的な美しい人間讃歌の映画。
ひとりの女性が残された時間のなかで懸命に自己実現を目指す姿が瞳に焼きついた、2025年、もっとも忘れ難い一本。
──児玉美月(映画批評家)
観客側を優先していいとこ取りしたチープな感動作とは真逆。
想い出は時制を超えて錯綜し、感情の脈絡は示されずに進む。
だってそれが愛のレシピだから。共に生き、時を重ねた証明。
これは、私たち他者がどこまでも二人に寄り添い続ける物語。
こんな当事者への敬意にあふれる映画を、ずっと待っていた。
──SYO(物書き)
あらすじでも予告でも、この作品の素晴らしさは、ほんの少しも伝わらないでしょう。
重なり合う異なる時間軸が、人生の喜怒哀楽を同時に表現していく。
こんな風にまとめ上げた才能にただ圧倒された。
とにかく観るべき傑作!
──塚原あゆ子(テレビドラマ演出家・映画監督)
最も人生が残酷に感じられる瞬間にこそ、光を見出せることを教えてくれる、生命力に満ちた力強い映画。女性として、母として、仕事人として、限られた時間の中でどう生きれば人生を豊かにできるのか?その問いに深く向き合うきっかけをくれた。
──DIZ(映画アクティビスト)
記憶の欠片を少しずつ思い出していくように、ありふれた日々の限りある時間を交錯しながら紡ぐ物語。愛おしい幸せから悲しみの瞬間まで、すべてが生きている証で美しく輝いている。
──寺嶋夕賀(映画コラムニスト)
人生は選択の連続だ。
フローレンス・ピュー演じるアルムートが、一瞬一瞬を大切に、力強く生きる様は美しく鮮やかで。
もしわたしが彼女の立場だったら。どんな選択をしたのだろう。
“今”を生きる大切さを彼女はわたしに教えてくれた。
──長谷川京子(俳優)
徹底的な生への姿勢。それを表現するフローレンス・ピューの演技が胸に刺さった。
正反対に思える二人が心を動かし、共に歩んでいく愛の物語に、今、目の前にいる人を大切にしたいと思う。
ぜひエンドロールの最後まで作品を観てもらいたい。
──松井玲奈(役者・小説家)
なんて素敵なふたりの日々のアルバムだろう。
我々は死へのカウントダウンではなく、幸福の密度で体感が変わる非線形の流れを生きている。
記憶のモンタージュとして編まれるこの映画の「時間」は、人生そのもののような形をしていると思った。
──森直人(映画評論家)
『We Live in Time この時を生きて』
出演:フローレンス・ピュー、アンドリュー・ガーフィールド
監督:ジョン・クローリー
2024年|イギリス・フランス|英語|108分|カラー|スコープ|5.1ch|字幕翻訳:岩辺いずみ|映倫区分:G
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
(C) 2024 STUDIOCANAL SAS – CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
公式サイト:https://www.wlit.jp
公式X:https://x.com/wlit_movie
6月6日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー