本日6月27日より上映中の映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』より、公開記念予告と新場面写真が解禁された。

本作は、第6回新潮ドキュメント賞受賞、福田ますみのルポルタージュ「でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相」(新潮文庫刊)を映画化。主人公の小学校教諭・薮下誠一を演じるのは綾野剛。監督は三池崇史。また共演には柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫らが名を連ねる。
解禁となった映像の冒頭では、週刊誌のページに薮下の実名がはっきりと記載され、テレビからは「悪魔のような教師」「体罰だけでなく、人種差別、自殺まで強要」と責め立てるアナウンサーの声が聞こえてくる。
「虐めを認めてましたよね?」と嫌悪感をあらわにする教頭、「完全にクロですよ、この教師」と確信する週刊誌記者、日本で初めてとなる教師による虐めの認定に声を荒げる教育委員会、体罰したと思うと証言する校長に、それを裏付ける情報を提示する精神科医。そして、それらをもとに下された薮下への処分に揺るがない自信を見せる、児童側の弁護士。すべての人々は自身の目の前にある情報を、自分が認識している状況を、“正しい”と信じて疑わない。しかしここで「なぜ、それを信じますか?」というメッセージが大きく映し出される。


続けて、薮下の弁護を引き受ける弁護士の湯上谷が「そもそもこの事件、リアリティが無いんですよ」と投げかけるのだが、果たして男は殺人教師か、それとも――。


本映像は当事者である薮下と律子の視点が一切含まれず、加熱していく周囲の糾弾とそこに疑問を投げかけるメッセージだけで構成されており、「真実に基づく、真実を疑う物語」である本作ならではの映像となっている。
併せて解禁された場面写真では、追い詰められる薮下の様子や、誹謗中傷の落書きが散乱する薮下の自宅前に押し寄せる多くのメディア、出廷してきた薮下を待ち構える報道陣、カメラを構える鳴海、法廷で主張を繰り広げる湯上谷の姿が捉えられている。
ストーリー
2003年
小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)は、保護者・氷室律子(柴咲コウ)に児童・氷室拓翔への体罰で告発された。体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。
これを嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)が“実名報道”に踏み切る。過激な言葉で飾られた記事は、瞬く間に世の中を震撼させ、薮下はマスコミの標的となった。誹謗中傷、裏切り、停職、壊れていく日常。次から次へと底なしの絶望が薮下をすり潰していく。
一方、律子を擁護する声は多く、“550人もの大弁護団”が結成され、前代未聞の民事訴訟へと発展。誰もが律子側の勝利を切望し、確信していたのだが、法廷で薮下の口から語られたのは―「すべて事実無根の“でっちあげ”」だという完全否認だった。
これは真実に基づく、真実を疑う物語。
『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』
出演:綾野剛 柴咲コウ 亀梨和也 大倉孝二 迫田孝也 木村文乃 光石研 北村一輝 小林薫
監督:三池崇史
原作:福田ますみ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)
脚本:森ハヤシ
音楽:遠藤浩二
主題歌:キタニタツヤ「なくしもの」(Sony Music Labels Inc.)
制作プロダクション:東映東京撮影所 OLM
制作協力:楽映舎
配給:東映
(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会
detchiagemovie.jp
6月27日(金)公開
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