映画『入国審査』誰もが緊張を覚える“入国審査”シーンを描いた本編映像公開

映画『入国審査』(8月1日公開)より、本編映像が解禁された。

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舞台はNYの空港、入国審査を待つ幸せなカップル。移住のビザも取得し、新天地で暮らす準備は万全だったはずが、説明もなく別室に連行され、密室での不可解な尋問が始まる。なぜ二人は止められたのか?審査官は何かを知っているのか?予想外の質問が次々と浴びせられる中、やがてある疑念が二人の間に沸き起こり―。

監督・脚本はアレハンドロ・ロハスとフアン・セバスチャン・バスケス。故郷のベネズエラからスペインに移住した時の実体験からインスピレーションを受け、実力派俳優を迎えて制作。

解禁されたのは、新天地での生活を夢見て空港に降り立ったカップルを待ち受ける、緊張感漂う入国審査シーン。移住のためにNYに降り立ったディエゴとエレナ。入国審査を待つ人は長蛇の列で、ディエゴはその列に並びながらも周りの様子を見まわし、どこか落ち着かない。すると隣のスーツを着た男性から話しかけられる。「バルセロナから?」「ええ」「カタルーニャ語がうまい」「先生が優秀なので」「機内でも見かけた」とスペイン語で会話を続けながらも、緊張はほぐれない。

入国審査のブースが近づき、スーツの男性が「威圧的だな」と話すと、ディエゴも「怖いくらいだ」と応じ、その顔には不安さえも感じられる。その様子に男性から「中南米の人?」と聞かれ、「ああ」とディエゴ。そこへ税関申請書を手にエレナが戻ってきて、男性にペンを借りてテキパキと記入しはじめる。

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その横でディエゴは入国審査のブースを注意深く観察し、スムーズに対応していた審査官を見て「18番だといいな」とつぶやく。そして二人の順番が近づく。「さっきは何て?」「18番ならいいなって」。すると18番のブースから「次の方」と呼ばれ「18番よ、行こう」とついに入国審査へ。「こんにちは」と笑顔のエレナとは対照的な表情のディエゴ。「パスポートを」「あなたの分も」ここから眼光するどい審査官によるチェックが始まる。

入国審査へ向かう短い会話の中で浮かび上がるディエゴとエレナの対照的な様子と、なんとも言えない緊張感に、このあと二人を待ち受ける予想もしなかった展開の序章を感じる本編シーンとなっている。

先日、ジャパンプレミアのために来日したアレハンドロ・ロハス監督とフアン・セバスチャン・バスケス監督。監督たちや知人の経験から生まれた本作のストーリーについて、ロハス監督は「ベネズエラ出身なので、アメリカの入国管理では元々要注意の国として、ベネズエラの旅券だと素直に入国することが難しい現状がありました。それにより私自身入国管理局に対する反感や恐怖があります。誰も見ていないところで行われる“審査”で、実際何が起きているのかを語りたかったんです」と語る。

またバスケス監督は「人種や宗教など色々な差別がある中で、自分の国籍でそもそも差別されるということを知ってもらいたかった。もし自分が移民の立場だったらどうなるかを知ってもらいたいと思いました」とコメントしている。

ストーリー
移住のために、バルセロナからNYへと降り立った、ディエゴとエレナ。エレナがグリーンカードの抽選で移民ビザに当選、事実婚のパートナーであるディエゴと共に、憧れの新天地で幸せな暮らしを夢見ていた。ところが入国審査で状況は一転。パスポートを確認した職員になぜか別室へと連れて行かれる。「入国の目的は?」密室ではじまる問答無用の尋問。やがて、ある質問をきっかけにエレナはディエゴに疑念を抱き始める―。

『入国審査』
出演:アルベルト・アンマン、ブルーナ・クッシ
監督・脚本:アレハンドロ・ロハス、フアン・セバスチャン・バスケス
2023年|スペイン|スペイン語、英語、カタルーニャ語|77分|ビスタ|カラー|5.1ch|原題 UPON ENTRY|日本語字幕 杉田洋子
後援:在日スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンデス東京
配給:松竹
(C) 2022 ZABRISKIE FILMS SL, BASQUE FILM SERVICES SL, SYGNATIA SL, UPON ENTRY AIE
https://movies.shochiku.co.jp/uponentry/

8月1日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

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