黒崎煌代が主演を務める映画『見はらし世代』の公開日が10月10日に決定。ティザービジュアルと特報映像が解禁された。

本作は、若手映画作家育成事業ndjcにて短編『遠くへいきたいわ』を監督した団塚唯我監督のオリジナル脚本による長編デビュー作。今年5月、第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に、26歳にして、日本人史上最年少で本作が選出された。
主人公の青年・蓮と、結婚を控え将来について悩む姉。そして母の喪失をきっかけに姉弟と疎遠になった、ランドスケープデザイナーの父。渋谷の街を舞台に、関係を再び見つめ直そうとする彼らを描く本作は、普遍的な家族の風景から、都市の再開発がもたらす影響までを繊細に描き出す。
再開発が進む東京・渋谷を舞台に主人公・蓮を演じるのは『さよなら ほやマン』で映画デビューし、日本批評家大賞 新人賞を受賞した黒崎煌代。「私のキャリアを最初から近くで観ていてくれた団塚監督だからこそ100%の信頼をもって撮影に臨むことができました」と信頼を寄せる団塚監督初長編作品にて、自身も初主演という大役に挑んだ。父親・初を演じるのは遠藤憲一。母親・由美子を井川遥、姉・恵美を木竜麻生が演じている。
この度、解禁されたティザービジュアルは、「―――2025年、未明 家族、東京、あたらしい景色」というコピーとともに、主人公・蓮を演じる黒崎の表情が全面に映し出されている。黒崎の力強く鋭い眼差しは、自分自身を見失わず、ぶれない気持ちの表れのようにも感じることができ、蓮という青年が未来を見据えているようにも見える。
特報映像は、高層建物と思しき工事現場の画に「メトロポリタン、大都市」という木竜演じる恵美のセリフが乗った映像から始まる。主人公・蓮を演じる黒崎に加え、遠藤、井川、木竜の家族4人を、一度聴いたら忘れられないメロディーがそれぞれの表情や佇まいを包み込む構成に仕上がっている。特報のラストカットは、渋谷駅を俯瞰で捉えた映像で締めくくられており、再開発の都市が家族を内包している印象を感じることができる映像となっている。
ストーリー
再開発が進む東京・渋谷で胡蝶蘭の配送運転手として働く青年、蓮。ある日、蓮は配達中に父と数年ぶりに再会する。姉・恵美にそのことを話すが、恵美は一見すると我関せずといった様子で黙々と自分の結婚の準備を進めている。母失って以来、姉弟と父は疎遠になっていたのだ。悶々と日々を過ごしていた蓮だったが、彼はもう一度家族の距離を測り直そうとする。変わりゆく街並みを見つめながら、家族にとって、最後の一夜が始まる――
『見はらし世代』
出演:黒崎 煌代 遠藤 憲一 井川 遥 木竜 麻生 菊池 亜希子 中村 蒼 中山 慎悟 吉岡 睦雄 蘇 鈺淳 服部 樹咲 石田 莉子 荒生 凛太郎
監督・脚本:団塚 唯我
企画・製作:山上 徹二郎
製作:本間 憲、金子 幸輔、長峰 憲司
プロデューサー:山上 賢治
アソシエイト プロデューサー:鈴木 俊明、菊地 陽介
撮影:古屋 幸一
照明:秋山 恵二郎、平谷 里紗
音響:岩﨑 敢志
編集:真島 宇一
美術:野々垣 聡
スタイリスト:小坂 茉由
ヘアメイク:菅原 美和子、河本 花葉
助監督:副島 正寛
制作担当:井上 純平
音楽:寺西 涼
制作プロダクション・配給:シグロ
配給協力:インターフィルム、レプロエンタテインメント
(C)2025 シグロ / レプロエンタテインメント
https://works.cine.co.jp/miharashi/
10月10日(金)Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国公開
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