竹野内豊が主演を務める映画『雪風 YUKIKAZE』が、本日8月15日より全国の358館にて劇場公開。あわせて「『雪風 YUKIKAZE』特別番組 未来へのメッセージ」がソニー・ピクチャーズの公式YouTubeで公開された。

たった80年前、平和な海が戦場だった時代、数々の激戦を最前線で戦い抜いた駆逐艦「雪風」は、僚艦が大破炎上していく中、絶えず不死身ともいえる戦いぶりを見せ、主力である甲型駆逐艦38隻のうち、ほぼ無傷で終戦を迎えたのは「雪風」ただ一艦のみだった。
軽量で機動性に優れた駆逐艦は艦隊の先陣を切って、魚雷戦を仕掛け、対空戦闘によって、中心となる戦艦、空母などを護るのがその役目である。「雪風」は敵弾をかいくぐりながらその任務を果たし、必ず生き抜いた。そして決まって戦場に留まると、沈没する僚艦から海に投げ出された仲間たちを救い、共に帰還させた。つまり戦うために出撃しながら、最後は必ず人を救い、還ってくる。それこそが“幸運艦” “不沈艦”と呼ばれた「雪風」に課せられた天命ともいうべきものだったかもしれない。
映画『雪風 YUKIKAZE』は、その知られざる史実を背景に、太平洋戦争の渦中から戦後、さらに現代へと繋がる激動の時代を懸命に生き抜いた人々の姿を、壮大なスケールで描き出す。
「『雪風 YUKIKAZE』特別番組 未来へのメッセージ」でナビゲーターを務めるのは、ミッドウェイ海戦で沈没した巡洋艦から海に投げ出され、運命のめぐり合わせのように「雪風」に命を救われた少年兵を演じた奥平大兼と、「雪風」の乗員として戦争に出ている兄・幸平(玉木宏)の無事を祈りながら、故郷で懸命に生きる少女を演じた當真あみ。
劇中で80年前の戦時下を生きる若者を演じた二人が、映画への想いを語りながら、俳優陣も登場し、撮影中の知られざるエピソードなど映画の裏側に迫っていく。本作に込められたメッセージがより心に届く内容となっている。
ストーリー
真珠湾奇襲攻撃による日米開戦以降、ミッドウェイ、ガダルカナル、ソロモン、マリアナと、すべての苛烈な戦いを生き抜き、どの戦場でも海に投げだされた多くの仲間たちを救い、必ず共に日本に還って来た一隻の駆逐艦があった。その名を「雪風」。いつしか海軍ではこの艦を“幸運艦”と呼ぶようになる。それは沈着冷静な艦長の卓越した操艦技術と、下士官・兵を束ね、彼らから信頼される先任伍長の迅速な判断によるものだった。時にぶつかりながらも、互いに信頼し合っていく二人。そして「雪風」は、ついに日米海軍が雌雄を決するレイテ沖海戦へと向かうことになる…。