成田凌が主演を務め、沢尻エリカが共演する映画『#拡散』が、2026年2月27日より全国公開することが決定した。

映画『ゴールド・ボーイ』(2024年)で製作総指揮をとった白金(KING BAI)が自ら企画し監督を務め、『あゝ、荒野』(2017)、『正欲』(2023)、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(2024)などを手掛けている港岳彦が脚本を担当した。
富山県でオールロケを行った本作は、とある小さな町を舞台に、介護士・浅岡信治が、妻・明希をワクチン接種直後に亡くしたことから、深い喪失と疑念に苛まれていく物語だ。
医師を責め、遺影を掲げて訴え続ける浅岡は、「夫婦愛の象徴」として報じられるが、その姿はいつしか反ワクチンの象徴として利用され、浅岡は孤立と狂気を深めていく。

主人公の浅岡を演じる成田は、本作では、妻の死により純粋な愛と狂気が混じり合う難しい役どころを熱演している。本作の出演に対して成田は、「かなりチャレンジングな企画。生活の一部となっているものの恐ろしさを改めて感じる作品だと思います」と語っている。

成田演じる浅岡と同じように、自身も婚約者を医療事故で失った過去を持ち、浅岡の遺影を掲げる姿を「夫婦愛の象徴」として紹介する新聞記者・福島美波を演じる沢尻は、「なかなか踏み込んだ題材で、今の時代を象徴する作品だと思います」とコメントを寄せている。

さらに、遺影を背に、遠い山々に向かって歩く男の姿が印象的なティザーポスターが解禁された。 真っ赤な嘘にぬり潰された世の中で、男は何を信じ、何処へ向かっていくのか。
成田、沢尻、白金(KING BAI)監督のコメント全部は、以下の通り。
成田凌 コメント
魅力的なスタッフ、共演者。
かなりチャレンジングな企画。
オファーを受けていいものか、はじめは少し迷う自分もいました。
ですが、脚本を読ませていただき、即決。
生活の一部となっているものの恐ろしさを改めて感じる作品だと思います。
富山の最高のロケーションのもと、最高のスタッフ、キャストと濃密な時間を過ごすことができました。
映画『#拡散』、お楽しみに。
沢尻エリカ コメント
今回は記者役で参加しています。
なかなか踏み込んだ題材で、今の時代を象徴する作品だと思います。
久しぶりの映像作品で緊張もありましたが、
スタッフ・キャストのみなさんに温かく迎えていただき、とても心強かったです。
映画『#拡散』、ぜひご期待ください!
白金(KING BAI)監督 コメント
この映画は、反ワクチンでも推進でもありません。あの時、誰もが経験した「見えない不安」をどう受け止めるかを描いた作品です。人は時間が経つと、嫌な記憶を少しずつ忘れていきます。しかし、あの時感じた痛みや恐れをもう一度見つめ直すことも必要だと思いました。一つの悲劇を通して、人間の優しさと脆さを描きました。AI時代を迎え、音声も映像もより多くのフェイクが作られるようになるでしょう。だからこそ、自分を信じ、身近な人を大切にしながら生きることが重要になります。情報があふれる社会の中で、「何を信じるか」「どう生きるか」を考えるきっかけになれば嬉しいです。私自身も答えは分かりません。この映画を通じて、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
『#拡散』
出演:成田凌、沢尻エリカ ほか
原案・編集・監督:白金(KING BAI)
脚本:港岳彦
制作プロダクション:株式会社白菜娯楽
配給: 株式会社ブシロードムーブ
(c)2026 #VIRAL PRODUCTION COMMITTEE
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2026年2月27日(金)公開