公開中の映画『ナイトフラワー』より、メイキング映像が解禁された。

『ミッドナイトスワン』(20)で第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた内田英治監督が原案・脚本・監督を手掛けた本作は、借金取りに追われながら東京へ逃げてきた母親が、二人の子供の夢を叶えるためにドラッグの売人になることを決意し、危険な世界へと足を踏み入れていく衝撃のヒューマン・サスペンス。
主人公・永島夏希を北川が演じ、夏希のボディーガードとしてシスターフッドを繰り広げる格闘家・芳井多摩恵役には森田望智。共演にはSnow Manの佐久間大介、そして本作で俳優デビューを飾るSUPER BEAVERのボーカル・渋谷龍太。さらに、渋川清彦、池内博之、田中麗奈、光石研らが出演。また、エンディングテーマを世界的ピアニストの角野隼斗が手がける。

今回解禁されたメイキング映像は、一人で二人の子供を育てる夏希が、早口の関西弁で子供たちを急かし、自転車に乗せる朝のシーンから始まる。身なりなんて構っていられないというような、ほぼすっぴん姿の北川が、ナチュラルな関西弁を繰り広げ、母親の忙しない朝の日常風景をかたどっていく。
次のシーンでは、生活のために昼夜問わず働く夏希が、パート先の上司からネチネチとハラスメント発言を受け、ついに我慢の限界に。嫌味の矛先が子供たちに向いた瞬間、夏希の表情がスッと冷え「うるさいねん!!!!」と絶叫し、作業途中だった地球儀を力いっぱいぶん投げる。カットがかかると、思わず感情が高ぶってしまった北川が「ごめんなさい…!」と我に返る場面も。

そしてついにオールアップを迎えると、感極まった子供たちが泣き出す中、実生活でも姉弟を育てる北川は「夏希ほどではないですが私も日々追い立てられるように生活しているので、夏希には共感しやすかったです」と語った後、共演の森田を見つめ「森田さんも半年も前から頑張ってくださって…」と続け、気付けば大量の涙が。これには「泣いちゃう!せっかく我慢してたのに!」と森田も瞳を潤ませていた。
本作は第38回東京国際映画祭でガラ・セレクション部門に公式出品されたほか、韓国、台湾での配給も決定。さらに、第50回報知映画賞にて北川が主演女優賞、森田が助演女優賞を受賞し、話題を呼んでいる。
ストーリー
借金取りに追われ、二人の子供を抱えて東京へ逃げてきた夏希は、昼夜問わず働きながらも、明日食べるものにさえ困る生活を送っていた。ある日、夜の街で偶然ドラッグの密売現場に遭遇し、子供たちのために自らもドラッグの売人になることを決意する。そんな夏希の前に現れたのは、孤独を抱える格闘家・多摩恵。夜の街のルールを何も知らない夏希を見かね、「守ってやるよ」とボディーガード役を買って出る。タッグを組み、夜の街でドラッグを売り捌いていく二人。ところがある女子大生の死をきっかけに、二人の運命は思わぬ方向へ狂い出す――
『ナイトフラワー』
出演:北川景子 森田望智 佐久間大介(Snow Man) 渋谷龍太 渋川清彦 池内博之 田中麗奈 光石研
原案・脚本・監督:内田英治
音楽:小林洋平
エンディングテーマ:角野隼斗「Spring Lullaby」(Sony Classical International)
製作:「ナイトフラワー」製作委員会
PG-12
配給:松竹
(C)2025「ナイトフラワー」製作委員会
https://movies.shochiku.co.jp/nightflower
全国公開中