
本作は日本民間放送連盟賞を受賞したWOWOW「連続ドラマW 災」を再構築。ドラマとは全く異なる「新しい形の恐怖」を描いた物語として生まれ変わった。
斬新な映像表現が国内外で注目を集める監督集団「5月」の関友太郎と平瀬謙太朗が監督、脚本、編集を務め、長編デビュー作『宮松と山下』に続き、スペイン語圏最大の歴史あるサン・セバスティアン国際映画祭(第73回・2025年)で2作連続かつコンペティション部門での正式招待という快挙を成し遂げた。前作からの再タッグとなる香川照之が主演を務め、中村アンをはじめとする主役級のキャストが脇を固める。
この度公開されたアナザービジュアルには、画面の下部に割れた鏡を覗き込む“ある男”の顔が浮かび上がっている。光のない眼がじっと見つめてくるが、鏡の亀裂に沿って分断されたその表情は、左右非対称にずれ、もはや一人の人間としての輪郭を保っていない。割れた鏡に映っている「男」は、人間なのか、それとも「災」の化身なのか。不吉な予感を感じさせるアナザービジュアルとなっている。

また、『トウキョウソナタ』(08)や『クリーピー 偽りの隣人』(16)などで香川と何度もタッグを組んだ黒沢清監督や、RHYMESTERの宇多丸、映画『8番出口』を手掛けた川村元気監督、「近畿地方のある場所について」などで知られるホラー作家の背筋、声優の野水伊織、webムー編集長の望月哲史、人喰いツイッタラーの人間食べ食べカエル、映画ライターの門間雄介からコメントが到着。(コメントは本記事下に掲載)
そして、「霧尾ファンクラブ」などで知られる漫画家の地球のお魚ぽんちゃんからは描き下ろしイラストが到着。水面に浮かぶうつ伏せの死体と、その光景を上方から覗き込む“ある男”の横顔からは視線の先にある死を悼む様子も、裁く気配もない。ただ見下ろすという、まるで自然現象のように、ただそこに在る悍ましい存在として描かれている。

描き下ろしイラスト
コメント(敬称略・順不同)
じっとこちらを見つめる香川照之の瞳に戦慄した。
あれはもう人間のものではない。
真っ黒なその先に多分、地獄があるのだろう。
―黒沢清(映画監督)
人間的な物語を無情に切断する、あくまで単に即物的な「死」……
その真に恐ろしい構造のみを冷徹に抽出してみせた、画期的スリラー!
何より「5月」の才気に、震えます。
―宇多丸(RHYMESTER)
「災い」に人のカタチを纏わせ、主人公とする。
斬新すぎる発想から生まれた、真新しい映画。
観る者の脳を揺らし続ける、圧巻のエンタテインメント。
―川村元気(映画『8番出口』監督)
ある男によって、唐突に、理不尽に、残酷に断ち切られる人生。
彼らの不幸に、どうか理由がありますように。
そう願わずにはいられませんでした。
―背筋(作家)
死という災いは、理不尽で平等で前触れもなくやってくる。
それはもしかしたら、冷酷な人間の姿をしているのかもしれない。
香川照之氏の“今”を符号させたような男の笑みが、目を閉じても未だ見える。
―野水伊織(映画感想屋声優)
積み上げてきた人生が、命が、
ふとした瞬間に一瞬で無くなる様を背筋が凍るほど冷徹に映し出す。
死の運命という言葉すら生温い、決して避けようのない究極の理不尽。
骨の髄まで恐怖に塗り潰された。
―人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
人の形をした災厄と因果の果てに出会うのなら、そんな自己責任論には耐えられない。
悪神の差配の前に、人は平等に無力と知る、その理不尽さが唯一の救済だ。
祈りすら無駄である。恨むな。あきらめろ。
―望月哲史(webムー編集長)
監督集団5月という、映画史において他に類のない制作スタイルの、急速な進化を観ることができる。
早熟と呼ぶべきか、その洗練と風格は作品そのものと同じくらい、不可解で怖い。
―門間雄介(ライター/編集者)
『災 劇場版』
出演:香川照之
中村アン 竹原ピストル 宮近海斗
中島セナ 松田龍平 内田慈 藤原季節 じろう(シソンヌ) 坂井真紀/安達祐実 井之脇海
監督・脚本・編集:関友太郎、平瀬謙太朗
音楽:豊田真之
原案:5月
制作プロダクション:AOI Pro.
劇場版製作幹事:電通
製作著作:WOWOW
2026/日本/カラー/DCP/5.1ch/128分/PG12
配給:ビターズ・エンド
(C)WOWOW
https://www.bitters.co.jp/SAIdisaster/
2月20日(金)、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開