A24が贈るノスタルジック・ファンタジー『OCHI! -オチ-』公開決定 孤独な少女とふしぎな生き物の冒険の旅

2025年のサンダンス映画祭でプレミア上映されその独創的な表現世界が称賛を浴びた、A24初の本格ファンタジーとなる映画『The Legend of Ochi』が、『OCHI! -オチ-』の邦題で4月3日より公開されることが決定した。

画像1

霧に包まれた村の奥深い森には、大きな瞳と耳を持つふしぎな生き物〈オチ〉が棲み、人々は何世代にもわたり、その存在を恐れ遠ざけてきた。オチ狩りをする父に戸惑い心を閉ざす少女ユーリは、ある日怪我をした小さなオチを見つけ、密かに家に連れ帰り傷の手当てをする。伝承とは違う、オチの“本当の姿”を知ったユーリは、ひとりぼっちの幼いオチを家族の元へ返そうと決意し、家から飛び出し冒険の旅に出る。

A24が新たにタッグを組んだのは、ビョークをはじめとする著名アーティストのミュージックビデオを手掛け、手作業へのこだわりと美学を築いてきた映像作家、アイザイア・サクソン。本作が長編監督デビュー作となる。『E.T.』『となりのトトロ』『もののけ姫』――サクソンは、自身が心より愛するこれらの作品の精神性を原点にして、孤独な少女とふしぎな生き物オチが、言葉を超え心を通わせる物語を、今こそ新鮮に映る、懐かしい温かさに包まれたファンタジーとして紡ぎだした。

その物語を支えるのが、今まで想像の中にしか存在しなかった、魅惑的な異世界の構築。パペットやアニマトロニクスなどアナログなクラフトによって緻密に形作られ、CGでは生み出せない活き活きとした生命感を宿すオチ、絵画的な自然の風景を鮮やかにとらえた撮影、監督自ら筆をとったペインティングによる背景、舞台ルーマニアの伝統的な楽器であるパンフルートが神秘的に響く音楽、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『スイス・アーミー・マン』のプロダクションデザイナー、ジェイソン・キスバーデイによるクラシカルかつ遊び心ある美術と、1カットごとに卓越した職人技が愛情と手間暇たっぷりに注ぎ込まれた。

主演は、『システム・クラッシャー』で一躍次世代の有望株となったヘレナ・ツェンゲル。孤独を抱えた少女がオチとの出会いを通して成長していく姿を、繊細な表現力をもって伸びやかに演じている。

この度解禁となったポスターには、幼いオチを服の中に入れた主人公のユーリ(ツェンゲル)を中心に、ユーリの父でオチ狩りを統率するマキシム(ウィレム・デフォー)、あるきっかけにより家を出て山で暮らす母ダーシャ(エミリー・ワトソン)、父に従順な兄のペトロ(フィン・ウォルフハード)と、マキシムが率いる狩猟隊のメンバーである少年たちがユーリを取り囲むように描かれている。ざらついた質感と深い色彩が肖像画を思わせるアート性と、オチが棲む世界の古代の象形文字のようなモチーフがもたらす遊び心が合わさり、不思議な魅力を湛えたデザインとなっている。

本予告では、ユーリと小さなオチと出会いから冒険の旅路、そして心を閉ざしていたユーリが仕舞いこんでいた感情を次第に解放していく様子が描かれる。妹が助けようとするオチに銃を向ける兄、娘がオチに連れ去られたと信じて疑わない父、「オチは人間のペットにはなれない」と優しく説くもユーリを突き放す母。オチをめぐりバラバラだった家族の関係性にもやがて変化が訪れる。

映像の中でなにより目を引くのは、圧倒的なオチの可愛さと実存感だ。その生命感は、アメリカで初めて予告が公開された際に、「CGやAIではないか」と巷をざわつかせたほどだ。パペットなど完全なアナログな手段によって命を吹き込まれ、“そこに本当に生きている”かのように感じられる愛くるしいオチの姿が映し出されている。

『OCHI! -オチ-』
出演:ヘレナ・ツェンゲル、フィン・ウォルフハード、エミリー・ワトソン、ウィレム・デフォー
監督・脚本:アイザイア・サクソン
原題:The Legend of Ochi/2025年/アメリカ、イギリス、ルーマニア、ハンガリー/英語/95分/カラー/字幕翻訳:杉山緑/G
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C) 2024 KURKAMART LLC AND IPR.VC FUND II KY. ALL RIGHTS RESERVED.
https://a24jp.com/films/ochi/

4月3日(金)より全国公開

目次