『さとこはいつも』有村架純演じる沙都子の“オンとオフ”を捉えた本編映像公開

映画『さとこはいつも』より、有村架純演じる映画配給会社の宣伝プロデューサーとして働く沙都子の、“オンとオフ”を捉えた本編映像が公開された。

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沖田修一監督の長編映画デビュー20周年となるアニバーサリーイヤーに贈る完全オリジナル新作映画。沖田監督が本作で描くのは、年齢も、育った環境も異なる、3人の「さとこ」という女性たち。初めての恋を持て余し、妄想が暴走していく中学3年生、15歳の中井聡子(姫野)。不倫も仕事もスランプ気味、迷走中の映画配給会社勤務、35歳の西田沙都子(有村)。子育てがひと段落し、久々の自分時間で夢に目覚めた55歳の飯島里子(石田)。そんな“さとこ”たちが、自由で、みっともなくて、愛おしい日々を【自分の物語】として書き始めたとき、3人の人生が交差していく。

今回解禁された映像は、新作韓国映画の宣伝会議からスタート。「野球や映画が好きなシニア層は活かしつつ、配信ドラマをよく見る若い層にも」と、作品の届け方をプレゼンする沙都子。しかし、後輩スタッフ(中井友望)から「なんか普通になっちゃった」「わざとダサくしてるっていうか」と反対意見が飛び出した瞬間、会議室の空気は一変。「わざわざ難しい映画にする必要がどこに?」「このコピーで本当に目標の額に届くと思う?」周囲が凍りつくのも構わず、容赦のない正論を叩き込む沙都子。仕事に一切の妥協を許さない、彼女の“戦闘モード”が炸裂する。

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ところが、不倫関係もすっかり倦怠期となった6年目、村本(オダギリジョー)とのおでんデートでは、まさかの“真逆の発言”が飛び出す。自らバッサリと切り捨てたはずの方針のビジュアルを前に、「絶対こっちの方がいいんだよ」「だって監督、キム・ヘジョンだよ?」と徐々に強い口調で声を荒げる。そんな沙都子の本音に村本が「好きにやったら?」と優しく返すと、「好きにやったらどうなるの?それで給料出る?」「私はね、誰も観にこなくて、何もないことになるのが嫌なの」と即答。仕事では決して見せない、不安や焦り、そして“映画を届けたい”という切実な思いが、恋人の前では堰を切ったようにあふれ出す。

本作では、映画宣伝のリアルを徹底追求するため、クランクイン前には、沖田監督と演出部、更にプロデューサーがハピネット・ファントムスタジオの宣伝会議に潜入取材を敢行。現場で交わされるリアルな言葉や、作品を世に送り出すまでの知られざる葛藤を吸い上げ、沖田監督ならではのこだわりとリアリティをもって本シーンを作り上げた。

さらに今回、劇中で沙都子が宣伝を担当する韓国映画『2万ウォンのプレイボール』の本国版/日本版ポスタービジュアルを、本作のメインビジュアルも手掛けている大島依提亜氏監修のもと、秋山怜美氏が担当。

大島は「劇中に出てくる韓国映画のポスター写真のためだけに、わざわざロケハンをし、いかにも韓国映画に出てきそうな役者やシチュエーション、写真の色味まで寄せたりと、本気でふざける沖田監督の作品性に通底しているものを感じます」と沖田組の細部への徹底した拘りを絶賛。秋山は実際のポスターデザインを振り返り、「普段は悩みながら進めていくデザインも、“あえて”表現をしていく過程はとても面白く、貴重な経験となりました」と明かした。

そして本作について、数々のヒット作の宣伝・製作をも手がけてきたプロデューサーY氏、そして沖田監督作品の宣伝プロデューサーを務めたN氏から、映画宣伝の“あるある”が詰まった応援コメントも到着。

Y氏は、「答えがない感が満載な職務において、どうにか地に足をつけて理路整然であろうとし、最後は、誰が何を言おうと、一人で決断をしなければならない」と、映画宣伝という仕事の知られざる孤独を吐露。さらに、「キャッチコピーの案を、繊細な言い回しの違いで100本ノックのように打ち続ける」と、地道かつ終わりの見えない作業にも言及。そして、「『さとこはいつも』は、そんな小さな局面の積み重ねが、やがて大きな渦と化していく、三人の女性の物語」と本作を評し、「人は言葉で生きている。その悩ましさと愛おしさを感じる、格別な体験をぜひ映画館で味わってください」とコメントを寄せている。

一方、N氏は、「絶対に採用されないコピー案の羅列、ポスター案を一度遠くから見てみる、とりあえずデザインのバランスを褒めてみる、やけに人数の多い会議、皆が宣プロの意向を気にして本音を言い切れない空気、そんな中で若手が率直な意見を出したら全否定されてしまう怖い感じ。独特の緊張感がリアルで、さらに胃が締め付けられました。(笑)」と明かす。作品については「これまで誰かが作った作品の魅力を届ける立場だった沙都子が、自分自身の物語を紡ぐために一歩踏み出していく姿がとても愛おしく、沖田監督の温かな眼差しが随所に感じられる素敵な作品」と太鼓判を押している。

大島依提亜(デザイナー)コメント全文

映画のプロッブデザイン(小道具)は、たとえ一瞬しか映らないものでも、こだわることよって作品全体の深みを増すとは思っていましたが、沖田組の場合、そのこだわりは尋常じゃないです。今回ディレクションというかたちで、少しだけお手伝いさせて頂きましたが、その一端を垣間みた気がします。劇中に出てくる韓国映画のポスター写真のためだけに、わざわざロケハンをし、いかにも韓国映画に出てきそうな役者やシチュエーション、写真の色味まで寄せたりと、本気でふざける沖田監督の作品性に通底しているものを感じます。そんな沖田監督の意思に応えるべく、これまたいかにもな韓国映画の日本版っぽいポスターデザインに仕上げて下さった秋山怜美さんにも感謝。しかしそれもこれも一瞬しか映らないわけですが!

秋山怜美(デザイナー)コメント全文

韓国版・日本版、それぞれの国で異なる映画ポスターデザインの特徴を研究するところから、今回のデザインは始まりました。
リアリティを追求する中で、普段は悩みながら進めていくデザインも、”あえて”表現をしていく過程はとても面白く、貴重な経験となりました。
沖田監督をはじめとする作り手の遊び心や細部へのこだわりを知った上で観ると、何気なく映る一瞬にも作品への愛情やユーモアをより感じていただけるのではないかと思います。

Y(某宣伝プロデューサー)コメント全文

映画の宣伝プロデューサーという役割は、時に孤独です。「映画」なるものの「宣伝」という、答えがない感が満載な職務において、どうにか地に足をつけて理路整然であろうとし、最後は、誰が何を言おうと、一人で決断をしなければならないからです。
有村架純さんが演じる宣伝プロデューサー・沙都子は、とある(ヒットするかどうか、なんとも微妙な)韓国映画の宣伝方針をチームにプレゼンします。局面を突破できそうな強みがない映画にありがちなのですが、そのプレゼンはどこか教科書的で、うわの空な様子です。考えすぎると思考停止気味になることは、宣伝マンに付き物です。キャッチコピーの案を、繊細な言い回しの違いで100本ノックのように打ち続けるパソコンの画面、あるあるです。

さて、そんな沙都子さんが提案するポスターの案に対して、まだ瑞々しさのある若手から対案が出されます。
映画をご覧になるみなさんは、どちらが良い案だと思うでしょうか?おそらく、こっちが断然いいでしょ!(どちらとは言いません)と、大半の人が思うでしょう。でも、そうは問屋が下さないのが映画の宣伝なのです。
さあ、果たして、沙都子のポスター案は承認を得ることができるのか・・・!!

それは、全くもって映画の山場ではありませんが、『さとこはいつも』は、そんな小さな局面の積み重ねが、やがて大きな渦と化していく、三人の女性の物語です。
人は言葉で生きている。その悩ましさと愛おしさを感じる、格別な体験をぜひ映画館で味わってください。

N(某宣伝プロデューサー)コメント全文

沖田監督作品を過去に宣伝させていただいた身として、主人公が映画宣伝マン、(そして同じ名字)と知った時点で胃がきゅっとなりました。
絶対に採用されないであろうコピー案の羅列、ポスター案を一度遠くから見てみる、とりあえずデザインのバランスを褒めてみる、
やけに人数の多い会議、皆が宣プロの意向を気にして本音を言い切れない空気、そんな中で若手が率直な意見を出したら全否定されてしまう怖い感じ。独特の緊張感がリアルで、さらに胃が締め付けられました。(笑)あと、この韓国映画、良い作品そうだけど当てるの難しそうだなぁと。
作り手の作家性を信じながらも、目標興収との間で葛藤する沙都子の姿に、「あるある」と深く共感しました。
これまで誰かが作った作品の魅力を届ける立場だった沙都子が、自分自身の物語を紡ぐために一歩踏み出していく姿がとても愛おしく、沙都子、そして「さとこ」たちに向けられた沖田監督の温かな眼差しが随所に感じられる素敵な作品でした。

『さとこはいつも』
出演:有村架純 石田ひかり 姫野花春 黒田大輔 宮部純子 泉有乃 大月美里果 小川冬晴 青木柚 川瀬陽太 島田桃依 中井友望 中村優子 細田佳央太 鳴海唯 髙田万作 古舘寛治 吉田羊 オダギリジョー 筒井道隆
監督・脚本:沖田修一
音楽:柴田聡子
主題歌:折坂悠太「シミレ(feat.柴田聡子)」
製作幹事:アミューズクリエイティブスタジオ
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2026 「さとこはいつも」製作委員会
https://happinet-phantom.com/satoko/

9月18日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

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