東京国際映画祭で観客賞&最優秀女優賞受賞のフランス映画が、邦題『悪なき殺人』で12月公開決定!監督コメント到着

悪なき殺人
(c)Jean-Claude Lother

2019年東京国際映画祭にて『動物だけが知っている(仮題)』(原題:Only The Animals)というタイトルで、観客賞と最優秀女優賞(ナディア・テレスキウィッツ)を受賞したドミニク・モル監督によるミステリーが、日本版タイトルを『悪なき殺人』とし、12月3日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開されることが決定した

本作は、『ハリー、見知らぬ友人』(00)でセザール賞を受賞し、25年のキャリアのうち製作本数はわずか6作という寡作作家ドミニク・モル監督の、日本公開は『マンク 破戒僧』以来10年ぶりとなる最新作。

フランスの山間の人里離れた町で、吹雪の夜にある女性が行方不明となる事件が発生。この失踪事件を軸にした5つのストーリーを通し、ある5人の男女が思いもよらない形で繋がっていき、フランスからアフリカにまたがる壮大なミステリーに絡んでいた事実が次第に明らかになっていく…。人間の本能と滑稽さを、幾重にも重なる「偶然」という「必然」を通して描く極上のサスペンスドラマが繰り広げられる。

ドミニク・モル監督コメント
コラン・ニエルの原作を読み、このユニークな設定をすぐ映画化したいと思いました。
物語は猛吹雪の夜に行方不明になったある女性の謎の失踪事件を軸に、それぞれ秘密を抱えた5人のキャラクターを中心にした5つのストーリーが展開していきます。いかにそれぞれが絡み合い、補い合い、かつ、矛盾しているか。彼らがどう紐づいていて、失踪事件の真相は一体何なのか、この謎めいた世界観に、読んでいて好奇心がどんどん掻き立てられました。原作を3分の2くらいまで読み進むと、物語の舞台が雪で覆われたフランスの山間の町から、突如、灼熱のアフリカに移り、驚かされました。私たちにとって物語の中心は、失踪事件の真相解明ではなく、登場人物たちと、彼らが取ってきた行動を通して彼らがそれぞれどんな夢を抱き、どんな世界に生きているかを描くことにあるのです。
本作は5つの「愛」の物語で構成しています。誤解や秘密、妄想、失望、幻滅から生じたフラストレーションの溜まった非対称の愛の物語です。どのキャラクターも愛したい、そして愛されたいという衝動にかられて行動しています。愛を求め、愛を信じ、愛を分かち合い、愛に生きる。それを叶えたくて彼らはみな理想を想像し、その想像が彼らを動かします。それが良い方向に転じる場合もあれば、悪い方向に転じることもあるのです。

悪なき殺人
(c)Jean-Claude Lother
悪なき殺人
(c)HautetCourt
悪なき殺人
(c)HautetCourt

人間は、「偶然」には絶対に、勝てない―
ある女性の失踪事件が、5人の男女を結びつけ、運命を覆す―

イントロダクション
フランスの山間の人里離れた町で、吹雪の夜にある女性が失踪し、殺された。
疑われたのは農夫・ジョセフ。
ジョセフと不倫する女・アリス。
そしてアリスの夫・ミシェル。
そう、我々はまだ知らない…
たったひとつの「偶然」が連鎖し、悪意なき人間が殺人者になることを。
この失踪事件を軸にして、5人の男女がリアルタイムで繋がっていることが紐解かれていき、壮大なミステリーに絡んでいた事実が次第に明らかになっていく…。
フランスの雪深い山間の田舎で起きた事件は、遠くアフリカのコートジボワールと繋がっていたのだった。
偶然は奇跡にもなり得るが、絶望にもなり得る。
幾重にも重なる「偶然」という「必然」を目の当たりにし、私たちは“神の目”で人間の本能、滑稽さ、そして運命の危うさの一部始終を目撃することになる。

主演は、『イングロリアス・バスターズ』(09)や『THE FRENCH DISPATCH(原題)』(21)などのハリウッド映画にも多く出演し、『ジュリアン』(17)ではセザール賞主演男優賞にノミネートするなど、フランスを代表する名優、ドゥニ・メノーシェ。不倫をされる夫・ミシェルを演じるが、果たして冒頭とは全く違うキャラクターを見せていく役所に注目だ。
そして、東京国際映画祭で最優秀女優賞を受賞したナディア・テレスキウィッツは、ダンサーから役者に転身した新星。まさかというタイミングでミシェルと関わり合う、マリオン役を見事に演じきった。

作品タイトル:『悪なき殺人』
出演:ドゥニ・メノーシェ(『エンテベ空港の7日間』『ジュリアン』)
ロール・カラミー(『女っ気なし』)
ダミアン・ボナール(『ダンケルク』『レ・ミゼラブル』)
ナディア・テレスキウィッツ(ドラマ「ポゼッションズ 血と砂の花嫁」)
監督:ドミニク・モル(『ハリー、見知らぬ友人』セザール賞受賞 『マンク 破戒僧』)
2019年/116分/カラー/シネスコ/5.1ch/R15+/フランス語、ヌシ語/フランス、ドイツ合作/原題:Seules les Bêtes/英題:Only the Animals/日本語字幕:高部義之
配給:STAR CHANNEL MOVIES

コピーライト:(c) 2019 Haut et Court – Razor Films Produktion – France 3 Cinema visa n° 150 076

12月3日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開!
12月4日(土)デジタル公開

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