春に観たい芸術映画『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』含む3選ご紹介!創作の秘密、波乱万丈人生に迫るドキュメンタリー

独自の画風を確立したコロンビアの巨匠、フェルナンド・ボテロの波乱万丈な人生と、多幸感あふれる創作の秘密に迫るドキュメンタリー『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』が4月29日(金・祝)よりBunkamuraル・シネマほかにて全国順次公開となる。今回は、美術館やギャラリーに向かう足取りも軽くなるこれからの季節にぴったりの、新作美術映画3本をご紹介する。

『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』4月29日(金・祝)公開
人間も静物もなぜだかみんなふっくら、ぷっくりと膨らみ、素朴でユーモアあふれる作風が愛される、世界で最も有名な存命の芸術家、フェルナンド・ボテロ。90歳のマエストロは現在も毎朝アトリエに通い、多幸感あふれる独創的な作品を生み出している。幼い頃に父を失った貧しい少年が、闘牛士学校に通いながらスケッチ画を描いていた原点から、対象物をぽってりと誇張する“ボテリズム”に目覚め、『モナ・リザ、12歳』のMoMA展示で世界に注目され、アート界の頂点へとたどり着いた軌跡を追いかける一方で、愛息の死、自身の利き手の一部を失う悲劇など、精神的にも肉体的にも作家生命が危ぶまれた衝撃の事実が涙と共に語られる――。なぜ、すべてをふくよかにするのか?そこに込めた意味とは。唯一無二の独創性を貫く信念について、作家本人が語り切る貴重なドキュメンタリー。

『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』4月9日(土)公開
20世紀初頭、唯一無二のビジョンを確立し、カンディンスキーやモンドリアンより早く、独自の手法で抽象的絵画を描いていたスウェーデンの女性画家ヒルマ・アフ・クリント。彼女は何を見つめ、なぜ美術史から拒絶されたのかー。世界中の人々の心を鷲掴みにする彼女の絵は、なぜ20年を経ても世に出なかったのか。そして、自分で道をつくり、その道を歩んだ彼女が、目に見えるものを超えて見つめていた世界とは。キュレーター、美術史家、科学史家、遺族の証言や、ヒルマが残した作品・言葉などを通し、謎に包まれたその生涯と、彼女を拒んできた美術史の裏側に迫る。

『魂のまなざし』(夏公開)
モダニズムを代表する画家のひとりとして、近年世界的に注目を浴びるフィンランドの国民的画家ヘレン・シャルフベック。その生誕160年を記念し、彼女の画業と人生を決定づけた1915年から1923年の時代を描く。1915年、ヘレン・シャルフベックは、高齢の母親とともに田舎で暮らす、いわば忘れられた画家だった。それでもヘレンは湧き出してくる情熱のためだけに絵を描き続けていた。すべてが変わったのは、ある画商が訪ねてきて彼女が描き溜めていた159点のすばらしい作品を発見、大きな個展開催に向けて動き出したからだ。しかし、ヘレンの人生で最も重要な転機は、画商が紹介した15歳年下の青年エイナル・ロイターとの出会いによってもたらされる…。

作品タイトル:『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』
監督:ドン・ミラー
2018年|カナダ|英語・スペイン語|ビスタ|デジタル5.1|82分|原題:BOTERO
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム

公式サイト:botero-movie.com
公式Twitter:@botero_movie
コピーライト:(c) 2018 by Botero the Legacy Inc. All Rights Reserved

2022年4月29日(金)より、Bunkamura ル・シネマほか全国順次ロードショー

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